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子どものIQが高くなる「育脳レシピ」はブレンダーで時短調理

高機能ブレンダー「Vitamix TNC5200」

 米・Vitamix(バイタミックス)は、高機能ブレンダー「Vitamix TNC5200」を使い、成長期の子どもの食事作りのヒントとなるセミナーを開催した。

 同社が販売するブレンダーは、いずれも8万円を超える高価格帯モデル。今回使用した「Vitamix TNC5200」の価格は83,000円(税抜)。一般のミキサーの3~5倍のパワーを持ち、硬いアボカドの種も一瞬で粉砕できる点が特徴。今まで捨てていた野菜や果物の皮や種もなめらかにでき、ビタミンやミネラル、食物繊維などの栄養素を丸ごと摂取できるという。

 セミナーでは、料理家・管理栄養士である小山浩子さんを迎え、ブレンダーを使った栄養バランスの整ったレシピを紹介。小山さんは、Vitamixのブレンダーを使うのは今回が初めでであり、実際に2週間使った感想を次のように述べた。

 「私は普段あまりブレンダーを使わないので、スムージーを作るためのものという印象を抱いていました。しかし、実際に使ってみると、想像をはるかに超える能力を持っていることに驚きました。普段ジューサーで作っていたトマトジュースをVitamixで作ったら、種もしっかりなめらかになっていて飲み心地がかなり違うのです。何度もこしたような口当たりで、甘みもありました」

Vitamixのブレンダーはいずれも8万円を超える高級モデル
料理家・管理栄養士である小山浩子さん

0~5歳時の食事は脳の成長に影響がある

 小山さんは、成長期の子どもの脳が発達する食材を使った「育脳レシピ」の発案者としても知られている。一般的に、子どもは5歳までに脳の大きさが1.2kgまで成長し、それから大人になっても約1.4kg程の成長に留まるという。そのため、0~5歳のときに何を食べているかで、その後の脳に影響が出るとしている。

 特に、脳に必要な栄養素として情報伝達物質である「アセチルコリン」と「葉酸」を挙げている。これらの量が多いほど集中力や記憶力がアップするという。アセチルコリンを多く含む食材として大豆を挙げ、葉酸は緑黄色野菜や枝豆、とうもろこしから摂取できる。これらはビタミンやミネラルも豊富に含んでおり、子どもの成長に適した食材だという。

 今回実際に作ったメニューは、「とうもろこしのスープ」「野菜と高野豆腐のハンバーグ」「ナッツとはちみつのジェラート(きな粉味)」の3つ。

小山さんの著書
3つの「育脳レシピ」を調理

 とうもろこしのスープには、市販のコーンホールとコーンクリームのほか、枝豆を使用。パワーを最大にして5分混ぜることで摩擦熱が発生し、温かなスープにできる。裏ごしも火の使用もなく、材料を入れて混ぜるだけでできるヘルシーな時短レシピとしている。

 ハンバーグは、パン粉の代わりに高野豆腐を使うことで鉄分やカルシウムの補給にも有効。豆腐を使うよりも食物繊維を多く摂取することができる。小山さんは「普段は乾燥した高野豆腐をすりおろしていたのですが、Vitamixならそのまま入れられるので簡単に使えます」と話した。

 ジェラートは、ナッツ、はちみつ、きな粉、氷を入れて、1分ほど混ぜるだけでジェラートになった。ナッツは粉砕して混ぜると乳化するため、ねばり気が出てアイスのような仕上がりになる。きな粉をココアに変えればチョコレート味にすることができる。

コーンホールや枝豆を入れる
ある程度撹拌したらパワーを最大にして5分混ぜる
摩擦熱が発生して温かいスープになった
ハンバーグには野菜や高野豆腐で栄養素を補給
食材を入れて混ぜるだけでタネができた
焼いていく
はちみつ、ナッツ、氷、きなこだけでジェラートが作れるという
氷も粉砕する
ナッツが乳化し、ねばりけのあるジェラートに

 これら3つのメニューを調理するのに掛かった時間は20分ほど。いずれも食材を切って入れるだけなので、働く女性でも手軽にできるという。

 小山さんは「大豆や野菜は栄養が豊富ですが、子どもが食べるのを避ける食材です。しかしVitamixでなめらかな口当たりにしたり、子どもが好きなハンバーグに混ぜることで嫌がらずに食べるようになります。また、食材を入れるだけなので、子どもにお手伝いをしてもらうのも有効。子どもは自分が手伝った料理は食べますので、活用していただければ」と話した。

西村 夢音