家電製品ミニレビュー
高いけどやっぱりイイ! Vitamixで作るジュースは口当たりが“超”なめらか!
by 阿部 夏子(2015/8/14 07:00)
グリーンスムージーなどの流行により、ブレンダーやミキサーはかなり一般的になってきた。家電量販店に行けば、様々な容量、デザイン、ブランドが並び、それこそピンからキリまで状態だ。その中でも別格、まさに王者の風格を保つのが、今回紹介するVitamix(バイタミックス)のブレンダーだ。
Vitamixのブレンダーと言えば、大容量でとにかくパワフル、スターバックスなどで採用されていることでもよく知られる。10万円近くするお値段から考えても、“プロ仕様”の雰囲気が満々で、初心者にはちょっと手を出せないというイメージすらあった。
そのイメージを覆すのが、今回紹介する「Vitamix S30」だ。1~2人分を想定したパーソナルモデルで、本体サイズも従来機種に比べるとコンパクト。6種類のカラーラインナップもこれまでのVitamixのイメージとは違うものだ。
メーカー名 | Vitamix |
---|---|
製品名 | Vitamix S30 |
希望小売価格 | 89,000円(税抜) |
実売価格 | 96,120円(Amazon.co.jp) |
付属品のラインナップも従来とは大きく異なる。容量1.2Lのコンテナと専用キャップのほか、飲み口と専用キャップが付いた容量600mlのTO GOカップが2つ付属する。切れ味に優れたステンレスブレードはコンテナやカップに回して固定して使う。
口当たりの良さが段違い!!
ブレンダーなんて動けばなんでも良い、食材がカットされて、攪拌されれば良いと思っていないだろうか? はっきり言って、それは大間違い。これまで10を超えるブレンダーやミキサーを使ってきたが、Vitamixと一般的なミキサーの間には大きな差がある。それは、完成までのできあがり時間や、モーターやカッターの差など様々あるが、一番はやはり口当たりの良さだ。
イチゴとブルーベリーにヨーグルト、蜂蜜、そして氷を加えて攪拌したドリンクを作ってみると、イチゴの種のつぶつぶ感さえ感じられないほど、なめらかな仕上がり。口の中で種を探してみても見つけられないくらいだ。
夫はフルーツや野菜のスムージーが苦手で、一口飲んだだけで、「もういらない」ということもしょっちゅう。どうやら野菜の食感やどろっとした感触が苦手なようだ。しかし、S30で作ったドリンクに関しては、あっという間に飲み終えて「また作って」というリクエストまで出て驚いた。もちろんレシピにもよるだろうが、野菜や果物の小さな種までなめらかにしてしまうVitamixの実力によるところも大きいと思う。
皮を剥いたオレンジで作るシンプルなフレッシュジュースも同様。オレンジの甘皮の存在を忘れさせてくれるくらい、さらっとしていて飲みやすい。
トウモロコシとジャガイモ、ニンジンを少量の水で煮込んだところにコンソメを1つ放り込んで、S30で攪拌すればあっという間にスープができあがる。裏ごしの必要なんてまるで感じない、なめらかさが魅力だ。
サイズ感や使い勝手もマル!
S30ではコンパクトサイズならではの利点がある。それが、容量600mlのTO GOカップだ。その名の通り、そのまま外に持って行ける構造になっていて、専用のキャップには持ち手まで付いている。飲み口も用意されているので、コップに移し替えることなく、そのまま飲めて、洗い物も減らせる。
例えば車通勤している人など、朝自宅でグリーンスムージーを作って、運転しながら楽しんだり、ジムに行く時に持って行って、運動終わりにスムージーを飲んだり、と様々な使い方ができそう。
使いやすいなと感じたのは、ステンレスブレードが取り外せる構造。コンテナやカップとブレードが取り外しできるので、隅々まできれいに洗うことができる。
ミキサーやジューサーといった調理家電は、ともすれば使用頻度が低くなって、戸棚の中にしまいこんでしまいがち。その上での本体サイズやデザインは重要だ。S30は一般的なミキサーと比べると決して小さいとは言えないサイズだが、一目見てVitamixだと分かる堅牢かつ高級感のあるデザインが魅力。
決して安い製品ではないが、使ってみると安い製品とは違うことを実感できる。耐久性に優れた本体は7年保証が付くなど、一度買ったらずっと使える製品だと思う。持っていることを自慢したくなるワンランク上のミキサーだ。