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2回ノックするとドアが開くミーレの食器洗い乾燥機
(2014/8/29 14:39)
ミーレ・ジャパンは、3年ぶりのフルモデルチェンジとなる、ビルトインタイプの食器洗い乾燥機「G6000」シリーズ9機種を10月に発売する。希望小売価格は31万円~65万円(税抜)。
G6000シリーズは、「使いやすさ」「洗浄力」「エコロジー」「デザイン」の4つをポイントとして開発された。
使いやすさ~ドアを2回ノックすると開くKnock2 Open機能を搭載
ハイエンドモデルの「G6980 SCVi K20」に、2回ノックするとドアが開く「Knock2 Open(ノックツー オープン)」機能を搭載した。
欧州では、キッチンをスッキリ見せるために、ドアの天面に操作部を配置するのが主流だが、そうするとドアを開けるための取っ手を本体の前面につける必要がある。これでは、そのほかの部分がフラットなキッチンの場合、食洗機の取っ手のみが出っ張り、外観を損ねてしまうという。
Knock2 Openでは、ドアを2回ノックすると扉が開くため、取っ手をつける必要がなく、片手で皿を持っていても簡単にドアが開けられることに加え、手のひらが汚れていても、その汚れが食洗機につかないという特徴も持つ。
操作パネルは、操作するボタンの出っ張りをなくしたフラットなデザインの「タッチオンメタル」で、お手入れがしやすいという。操作方法をディスプレイの左から右へ流しながら表示する。しかし、この操作パネルでは、運転中はドアを閉じるため、運転状況が把握できない。それを解消する機能として「タイムコントロール」を搭載する。
タイムコントロール機能では、目安の残り運転時間を扉上部のLEDランプで知らせる。運転時間が残り1時間を切ると、20分ごとに1つずつランプが消えていく。すべてのランプが消えると運転が終了する。運転終了後は、「オートオープン乾燥」機能により、自動でドアが開き、食器や庫内の乾燥を促進する。
さらにG6000シリーズでは、最大で14人分、合計84点の食器をセットできる大容量のバスケットを採用。食器を支える様々な形のピンを備える。これらのピンは、倒したり、スライドさせられるほか、ピン自体を曲げることもできる。これにより、様々な形状の日本の食器も、無駄なく並べられる。
洗浄力~3本のアームから噴出される水と独自の洗剤で汚れを落とす
「時間」「温度」「機械力」「洗剤」の4つの要素がポイントとなる。このうち、「時間」「温度」「機械力」の3つの要素は、食洗機側で調整できる。ミーレでは洗剤にもこだわり、洗剤メーカーと共同でオリジナルの洗剤を開発した。
最近では環境に配慮し、温度を低めに設定した食洗機が多いという。温度が低いと洗浄力も低下するが、その分を洗剤でまかなうため、低い温度でも活性化する独自の酵素を洗剤に配合することで、洗浄力を高めた。
ミーレの食洗機は、庫内に備える3本の「スプレーアーム」から噴射される水を使って食器を洗う。スプレーアームでは、上下のアームから交互に水を噴射させたり、水圧を変えることができる。鍋などの大型な器具は高い水圧で、ワイングラスなど薄い食器は水圧を低くするなど、プログラムにより洗浄方法を変化させられる。
エコロジー~電気代がもっとも安くなる時間帯に食器を洗浄
エコロジーでは、欧州のエネルギーラベルで最高の評価となる「A+++」を取得。食器の枚数や汚れによって、水量や温度を変える「センサーウォッシュプログラム」を全機種に搭載し、12人分の食器を洗う際の消費水量を、現行モデルの8Lから6.5Lに抑えている。
また、電気料金の安い時間帯に食器を洗う「エコスタート付フレキシタイマー」を新たに搭載。電力会社のプランに合わせて、時間帯ごとの電気料金を設定すると、もっとも電気代が安くなる時間に運転する。
運転音は41dBと静かで、深夜の運転も気にならない。実際に、音量を最大にしたスマートフォンを食洗機に入れてドアを閉じるというデモが行なわれたが、音はまったく聞こえなくなった。
さらに、エコ機能として、「エコフィードバック」を採用する。エコフィードバックでは、洗浄プログラムを選択する時に消費エネルギー量の目安を表示し、プログラム終了後には実際の使用量を表示する。
デザイン~洗浄プログラム数などでエントリーからハイエンドまでラインナップ
エントリーモデルからハイエンドモデルまでがラインナップされている。ハイエンドモデルほど、洗浄プログラムや機能の数、オプションなどが充実している。
G6980 SCVi K20の本体サイズは598×570×805~870mm(幅×奥行き×高さ)。本体重量は53kg。消費電力量は840Wh。運転音は41dB。