IFA 2014
ミーレ、洗剤の量を自動で調整するドラム式洗濯機など高機能家電が勢揃い
(2014/9/12 14:23)
ドイツに本社を構えるミーレのブースは、IFAの会場でもひときわ目立っていた。スペースの大きさはもちろん、マジックショーなどを行なうエンターテイメントスペースを設けるなど、訪れた人を楽しませるような演出が印象的だった。
洗剤量を自動で調節、投入するドラム式洗濯機
展示されている製品は、デザイン性が高く、高機能。特にドイツ国内を始めヨーロッパで絶大な支持を得る洗濯機は、ユーザー目線の機能が多数搭載されていた。本体下に設けられた2つの大型カートリッジは、白物用洗剤と、色柄用洗剤を事前に入れておくためのもの。本体で選択したプログラム、衣類の量などに応じて、洗剤量を自動で調節、投入するという。この機能には、洗濯機を主力製品と捉えるミーレならではのこだわりが反映されている。
同社では、洗濯には最適な洗剤が不可欠という概念から、自社で洗剤も展開。「多くの消費者は、洗剤を正確に使えておらず、大抵は量を使いすぎる」(製品担当者)とし、自動で洗剤量を調整、投入する機能を備えたのだという。なお、この機能はミーレの洗剤だけでなく、市販の洗剤も使うことができる。
ミーレのブースでは、適量、適正な洗剤を使うことを推奨する「ラボ(実験)」コーナーを設ける。ここでは、土や液体による汚れを洗剤で落としていくが、量を入れすぎても意味がないこと、汚れの性質にあった洗剤を使うことの重要性を実験を通して伝える。
ドラム式洗濯機には、このほか1時間で洗濯を終えるクイックプログラムや、ミーレのタブレット式洗剤がセットできる洗剤ケースなどを備える。タブレット式洗剤は、1回ずつ量を量る必要がないほか、洗濯機の洗剤ケースを汚さないという利点もあるという。
掃除機は省エネ法に対応
ミーレのもう1つの主力商品が、掃除機だ。機能性、デザイン性に富んだスチール筐体の掃除機は、欧州で根強い人気を持ち、ブースでも大々的に展示されていた。今年の展示の目玉は、ドイツで今年から適用開始された省エネ法に適した消費電力1,200W以下のモデル。ドイツを始め、欧州ではこれまで掃除機の消費電力として、2,200Wまで認められていたが、今年以降は1,200W以下、また今後900W以下へと使える電力が小さくなっていくという。
ミーレでは、その法律に対応したモデルをいち早く展開。消費電力を抑えながらも、使い勝手は維持しているという。