シャープ、設置容量が20%アップした切妻屋根向け太陽電池

切妻屋根対応の単結晶太陽電池モジュール「NU-200AB」

 シャープは、設置容量を従来モデルよりアップした切妻屋根対応の単結晶太陽電池モジュール「NU-200AB」を、10月23日に発売する。希望小売価格は99,540円。

 2つの傾斜面からできている山型の屋根「切妻屋根」向けに開発された太陽電池モジュール。従来モデル「NU-167BA」よりも、単位面積当たりの発電量を向上した点が特徴となっている。

 まずセルでは、四隅の面積を従来に比べ約1.4倍に大型化。セルの枚数も、従来の42枚から48枚へ増やしている。さらに、太陽光を多く取り込む低反射ガラスも採用した。これにより、出力は従来の167Wから200Wに、変換効率は従来の14.5%から15.1%に、それぞれ向上している。

 モジュールを切妻屋根に20枚設置したシステム全体で見ると、設置容量は従来の3.34kWから4.00kWと、約20%アップした。年間予測発電量も、従来の3,653kWhから、4,375kWhに向上している(大阪市、南面設置、傾斜角30度の場合)。

 このほか、セルの面積が拡大したことで、モジュール全体が黒く落ち着いた外観となり、日本の切妻屋根に美しく調和するという。

 モジュールのサイズは1,318×1,004×46mm(幅×奥行き×高さ)で、重量は約16kg。

従来機「NU-167BA」(左)と新モデル「NU-200AB」(右)における、単結晶セルの違い。新モデルは四隅の面積が広くなっている従来モデル(左)と新モデル(右)の設置容量の比較





(正藤 慶一)

2012年10月22日 12:49