シャープ、窓ガラスやベランダの手すりに設置できるシースルー太陽電池モジュール

 シャープは、窓ガラスやベランダの手すりに設置できるシースルー太陽電池モジュール「NA-B095AA」を10月1日より発売する。価格はオープンプライスで、完全受注生産となる。

シースルー太陽電池モジュール「NA-B095AA」発電と採光を両立できるので、窓ガラスやベランダの手すりに設置できる

 発電と採光を両立できるシースルータイプの太陽電池モジュール。従来の太陽光発電システムは、屋根への設置が一般的だったが、シースルー太陽電池モジュールは、窓ガラスやベランダの手すりに設置できる点が最大の特徴。シャープでは、業務用の建材として製品を展開していくという。

 本体は合わせガラス構造で、従来の太陽電池モジュールで採用されていた金属フレームを省略。一般的なガラス建材と同じように、サッシや手すりの枠にはめ込むことができる。適度に光を採り込むために、セル前面に細かなスリットを施す。これにより、直射日光を適度にカットし、熱を遮ることもできるため、省エネガラスとしても活用できるという。モジュール変換効率は6.8%で、日射による熱を通しにくいことを示す遮蔽係数は0.39。

セル前面にスリットを入れることで、表面をシースルー化。太陽光を通しながらも、直射日光を適度にカットする効果もあるという

 本体デザインは、太陽電池モジュールをベースとした黒基調を採用する。

 シャープでは要望に応じて、シースルー太陽電池モジュールとパワーコンディショナやケーブルなどのシステムをセットにしての販売や、サッシや手すりの枠などと組み合わせた提案も行なっていくという。

 端子ボックスを除いた本体サイズは、1,402×1,001×9.5mm(幅×奥行き×高さ)で、重量は約33kg。公称最大出力は95Wで、公称最大出力動作電圧は42.2V、公称最大出力動作電流は2.19A、公称解放電圧は55.2A、公称短絡電流は2.68A。






(阿部 夏子)

2012年9月25日 17:11