日立アプライアンス、「日立」ブランドで住宅用太陽光発電市場に参入

~独自のパワコンと長期保証で差別化

 日立アプライアンスは、日立ブランドによる住宅用太陽光発電システムを8月20日に発売する。同社が「日立」のブランドを使って住宅用太陽光発電システムを販売するのはこれが初となる。

 太陽電池パネルは、ソーラーフロンティア製のCIS型2機種と、サンテックパワージャパン製の単結晶シリコン型1機種の3機種が用意される。

太陽電池パネルはソーラーフロンティアとサンテックパワージャパンから3機種が用意される

 パワーコンディショナーはオリジナルで、2機種用意される。日立独自のインバータ技術により、96%の高い変換効率を実現した。独自のHI-MPPT制御により、日差しの変化に対応して、適切なタイミングで電力ピーク点を探索して動作するとしている。

パワーコンディショナはオリジナルで2機種用意される

 太陽電池パネルを設置する架台も、日立独自開発の横レール式で、作業負荷が軽く、設置後の外観にも優れているという。

 オプションで、5型カラー液晶を備えた表示ユニット「HSS-D50」も用意される。発電量や売電量、買電量、消費電力量などが表示される。また、パワーコンディショナに表示される「お知らせコード」の意味を確認することができる。表示ユニットは小売価格が設定されておらず、業者向けの積算見積り価格が84,000円とされている。

架台は独自の横レール式表示ユニット「HSS-D50」の表示部

 サポート面でも独自性を打ち出しており、自然災害などによる破損を補償する動産保険が付属する。また、有料の定期点検を受けることで、無償保証期間をシステム機器で10年、太陽電池で20年に延長する。

 各製品の仕様は次の通り。

太陽電池モジュール

・「SFL-95C」(ソーラーフロンティア製)、出力95W、変換効率14.3%、53,340円
・「SFL-155C」(同)、出力155W、変換効率14.7%、94,400円
・「STP195S-24/Adb+」(サンテックパワージャパン)、出力195W、変換効率17.4%、122,850円

パワーコンディショナ

・「HSS-P40A」、定格出力4.0kW、294,000円
・「HSS-P55A」、定格出力5.5kW、409,500円

表示ユニット

・「HSS-D50」、5型カラーTFT液晶、有線/無線通信






(伊達 浩二)

2012年6月28日 13:50