11月の家電出荷金額、エコポイント駆け込み需要で前年比29.8%増

~6カ月連続のプラス
家電機器の国内出荷金額動向

 社団法人日本電機工業会(JEMA)は、2010年11月の家電出荷金額を発表。国内出荷金額は2,083億円で、前年同月比29.8%増と2ケタ成長を記録。6カ月連続で前年を上回り、5カ月連続で2ケタ増という結果となった。

 JEMAでは好調の要因として、12月からエコポイント制度のポイント付与がほぼ半減されるため、駆け込み需要が発生したことを指摘している。

 製品別で見ると、エアコンは、台数で同73.1%増の57万台、金額では同81.9%増の519億円。先月に引き続き大幅プラスとなり、ともに6カ月連続で前年同月を上回り、5カ月連続の2ケタ増となった。

 冷蔵庫は台数で同62%増の41万6千台、金額で同59%増の436億円で、いずれも6カ月連続のプラス。また、家電エコポイント制度の変更により、すべての容量帯で大幅増になったという。

 家電エコポイント対象外の製品も好調となっている。洗濯機は台数で22.5%増で、11カ月連続のプラス。金額では同19.3%の227億円と8カ月連続で増加した。

 また、電動歯ブラシは同30%増の39万台で、金額では同130.1%増の12億円といずれも11カ月連続で増加。JEMAでは、口腔ケア意識の高まりを受け、好調に推移したとしている。

 なお、昨年のインフルエンザの流行で需要が高かった空気清浄機は、台数で同13.4%減、金額で20.4%減。加湿器は台数で同31.5%減、金額で35.3%減と2ケタ減となっている。





(小林 樹)

2011年1月5日 14:08