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寒かった冬、エアコン電気代も増加。冬じまいで気を付けたい点をパナ解説
2025年3月14日 10:05
パナソニックは、エアコンのエオリア アプリに接続したユーザーの利用データをもとに、今冬(2024年10月~2025年2月)のエアコン暖房利用時間と利用増加時間(昨年比)を、都道府県別に算出した。あわせて、エアコンの冬じまい方法を、パナソニックのエアーマイスター・福田風子さんが解説している。
今冬、全国で最もエアコン暖房利用時間が多かったのは秋田県で、1日平均8.75時間、1カ月平均264.31時間だった。利用時間上位7位までの東北・北陸地方では、冬期合計で1,000時間以上使用しており、全国平均でも冬期合計は800時間以上の利用時間となった。
暖冬傾向だった昨年同期間と比較すると、今冬は47都道府県すべてでエアコン暖房利用時間が増加し、冬期合計で100時間以上の増加となった。全国で最もエアコン暖房利用時間が増加したのは沖縄県で、1日平均2.23時間、冬期合計で333.58時間の増加となった。2位以降は、鹿児島県、長崎県、宮崎県、熊本県、福岡県と九州地方のエリアが6位まで続く。
気象庁の冬(2024年12月~2025年2月)の天候まとめによると、この冬の平均気温は沖縄・奄美ではかなり低く、西日本も低い観測となっており、同地域は冬のエアコン暖房利用増加時間ランキングでも上位にランクインしていることがわかる。
昨年よりエアコン暖房の利用時間が増えたことに比例し、電気代も増加していることがアンケート調査から明らかになった。今年の冬の電気代を調査したところ、「かなり高くなった」27%、「やや高くなった」37%と、64%の人が増加したと回答している。
またフィルター自動掃除機能が搭載されていないエアコンを使用する人に、今冬(11月~2月)のエアコンフィルターのお手入れ状況について調査したところ、「まったくしていない」30%、「フィルター掃除をしたことがない」11%と、41%の人が冬の間まったくフィルター掃除をしていないことがわかった。
「これまで暖房稼働終わりに、自宅のエアコンの手入れをしていましたか?」という質問では、55%が行なっていると回答した一方で、「ほとんどしたことがない」29%、「まったくしたことがない」16%と、45%の人が冬じまいをしていないことがわかった。
エアコン掃除の手順は守って。クリーニングは業者に依頼
パナソニック エアーマイスター・福田風子さんは、エアコンの冬じまい方法について、掃除方法には手順があり、パーツごとに異なると説明する。また、お手入れの際はけがを防ぐため、必ず運転を停止し、電源プラグを抜くよう注意喚起する。
本体のお手入れは、前面パネルやルーバー、エアコン本体を清潔なやわらかい布で拭く。フィルターのお手入れは、ホコリを掃除機で吸い込む。汚れがひどい場合は、薄めた中性洗剤で浸け置き洗いがおすすめとする。
内部のお手入れは、内部クリーン機能付きなら、内部クリーン運転を行なう。フィルターを外した本体内部に汚れやカビが付着していたら、手が届く範囲であれば拭きとり、手が届かない部分までカビの付着やカビくさいにおいがする場合には、エアコンのクリーニングを専門業者に依頼することを推奨している。