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冬のエアコン節電方法&長持ちのコツは?
2025年1月14日 17:05
パナソニックは、エアコンの利用についての調査結果をもとに、エアコンの節電方法やエアコンの長持ちにも繋がる使い方の工夫などを解説している。
家庭用エアコンの寿命は一般的に10年程度とされているが、同社が行なったアンケート調査では、現在使用中のエアコンが10年以上経過していると答えた人が26%、前回使用していたエアコンでは42%が10年以上使用していたと回答しており、中には20年以上使用したケースもあった。
エアコンは大きな買い物なので、なるべく大切に長く使いたいもの。アンケートでは約半数の人が、長持ちさせるために気を付けていると回答したが、「長持ちさせるためにしていること」への回答では、正しい対策もあれば誤解があることも分かった。
実はNGな対策、エアコン負荷軽減につながらない方法も?
洗浄スプレーを使ったエアコン内部の掃除
エアコンのクリーニングには高い専門知識が必要となるため、自身でエアコン内部の洗浄をするのはNG。誤ったクリーニング(除菌剤や掃除スプレーを使用するなど)を行なうと、内部に残った洗浄剤が故障の原因につながる恐れがあるため、専門業者に依頼するよう呼びかけている。
風量を控える
風量の変化は中にあるファンのモーター部分には関係するが、エアコン内部の温度の調整には影響がないため、エアコンの寿命にはそれほど関係ないという。
使わない時にコンセントを抜く
長期間使用しない場合にはプラグとコンセントの隙間にホコリがたまり、このホコリが原因で発火につながるトラッキング現象が起こる可能性があるため、オフシーズンのトラッキング現象対策としては有効であるが、エアコンの長持ちには影響しないと説明。
使用頻度を下げる
夏場であれば室温が28℃以上、冬場であれば18℃を下回るような時には我慢をせずに使ってもらいたいため、NG対策としている。
正しい対策は?
フィルターのこまめな掃除
エアコンを長持ちさせるためには、エアコンに余計な負荷を与えないことが大切。特にフィルターの掃除は重要で、フィルターが目詰まりすると吸い込み効率が低下し、冷暖房性能に影響を与えてしまうという。また設定温度を控えるのも、節電につながる上、エアコンの負荷も軽減できるため効果的としている。
室外機周辺の掃除
室外機の掃除も、エアコンの負荷軽減につながるという。フィルターほどの頻度で手入れをする必要はないが、室外機も意外に汚れるもの。ホコリや落ち葉などのごみがたまると熱交換の効率が下がり、消費電力アップにつながる可能性もあるため、特に風の強い日や台風が過ぎた後にはチェックし、雪の積もる日にも注意が必要とする。
エアコンは10年以上が経過すると、経年劣化により冷媒と言われるエアコン内の冷やす・暖めるためのガスが徐々に漏れ、効きが悪くなったり、冷えない・暖まらないといった症状が出てきたりするという。エアコンの調子が悪くなってきた場合は、10年を目安に買い替えを検討することをすすめている。
真冬ならではの「霜取り運転」にも注意
依然として認知度の低い「霜取り運転」。霜取り運転とは、室外機に付着した霜を溶かすためにエアコンが一時的に暖房運転を停止する仕組みであり、霜取り運転が終わると自動的に暖房運転を再開するというもの。この運転中は暖房が止まるため、故障と誤解されることがあるが、仕様上の正常な動作の一つ。
霜が最も付きやすい条件とされるのが、気温が-7℃~5.5℃の範囲。そのため、東京都・愛知県・大阪府など都市圏や九州地方でも霜取り運転は発生し、運転率は3〜9%程度となっている。寒い地域もしくは積雪の多い地域以外でも霜取り運転を行なうことがあるため、エアコンの故障と誤解しないよう案内している。