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東芝冷蔵庫ベジータ、置きやすさそのままに容量アップ 総菜も長持ち
2025年3月3日 11:25
東芝ライフスタイルは、冷凍冷蔵庫「VEGETA(ベジータ)」のフラッグシップモデルとして、フレンチ6ドアの「XFSシリーズ」3機種を4月中旬に発売する。価格はオープンで、市場想定価格は定格内容積643Lの「GR-Y640XFS」が46万円前後、595Lの「GR-Y600XFS」が44万円前後、543Lの「GR-Y540XFS」が42万円前後。
新機種は「業界トップクラスの容積効率」を特徴とし、GR-Y640XFSとR-Y600XFSは従来機種と同じ幅と奥行きで定格内容積を40L以上アップ。GR-Y540XFSは約36Lの容量増をしながら、一般的なシステムキッチンと同じ奥行き65cmを実現した。
昨今の物価高による食費高騰を受け、買い物をする回数は減っても冷凍食品などの買い物の個数はアップしているという同社の調査から、設置スペースを維持しながらもより大容量なモデルの需要を見込む。調査では、550L以上の購入者は薄型より大容量を、500L以下は取り出しやすい薄型を重視するとの結果も出ており、新機種のうち543Lモデルは65cmの薄さをキープしたことで、シンクの奥行きとほぼ同じサイズとなっている。
薄型化できた理由の一つは、冷蔵庫の断熱に使われる発泡ウレタンと真空断熱材のうち、背面はより薄くできる真空断熱材のみで構成したこと。側面も真空断熱材の被覆割合を高めて内容積のアップと省エネを両立させた。材料のコストは高くなるが、超薄壁によりスぺパ(スペースパフォーマンス)を高めた形だ。
このほかにも、風向きや風の通る開口形状や面積の最適化で、庫内ダクトのフラット&スリム化を追求。冷却ユニットは細かな風量解析を繰り返し、冷却器やファンを小型化しても性能を現行以上になるよう維持したという。
ごはんや総菜の味を損なわず長く保つ「Deliチルド」
もう一つの新機能は、ごはんや総菜の保存に特化した-1℃の「Deliチルドモード」の搭載。冷蔵室の下段にあるチルド室に設定できる-4℃の「氷結晶」と、「解凍」と合わせて3モードから選べるようになった。
Deliチルドモードは、食材が凍る寸前の低温状態に保つことで、菌の繁殖を抑えて鮮度を長持ちさせつつ、冷凍に比べて食感や味の変化を少なくし、解凍の手間も省けるのがメリット。ごはんや肉じゃが、唐揚げなどは、通常の冷蔵だと4日程度で菌の繁殖スピードが急上昇するのに対し、Deliチルドでは約7日間の保存を可能にしている。
チルドルームは左右に分割しているため、左右どちらか片方のドアを開けるだけでもチルドの食材を取り出せる。
野菜室は出し入れしやすい真ん中の配置で、うるおいのある冷気で約10日間鮮度を保ち、W-UV除菌で菌やニオイを除去する。ボトルスペースには2Lペットボトルが立てて入れられる。使いかけの野菜を約10日間保存できる「使い切り野菜BOX」のデザインは、柔らかく丸みのあるフォルムに変更。片手でも開けやすくなった。下段の冷凍室は、買い物カゴ約3個分のスペースを持つ。
本体カラーはフロストグレージュとフロストホワイトの2つに加え、最大容量のGR-Y640XFSのみ高級感のあるオブシディアンブラックを限定色として採用。ほんのり赤みがかったダークグレーの色調で、シックながら圧迫感を抑えるという。3つのカラーいずれも、表面は光を拡散させるフロストガラス。
庫内照明は、LEDを従来比約3倍に増加。光源を拡散するシェードを採用して全体を均一に照らし、奥まで見渡しやすくなっている。専用のスマホアプリIoLIFEのメニュー画面もバージョンアップして直感的に操作しやすくなり、新しいWi-Fiモジュールでより簡単に接続できるようになった。
GR-Y640XFSとGR-Y600XFSの本体サイズは685×745×1,855mm(幅×奥行き×高さ)で共通。
GR-Y640XFSの容量は冷蔵室332L、野菜室129L、製氷室22L、冷凍室160L。GR-Y600XFSの容量は冷蔵室308L、野菜室119L、製氷室21L、冷凍室147L。
GR-Y540XFSの本体サイズは685×650×1,855mm(幅×奥行き×高さ)。容量は冷蔵室283L、野菜室110L、製氷室18L、冷凍室132L。