家電レビュー

10年ぶり冷蔵庫買い替え 東芝ベジータ「野菜室」だけじゃない進化に大満足

東芝の冷蔵庫「VEGETA GR-Y640XFS」

今回紹介するのは東芝の冷蔵庫「VEGETA(ベジータ) GR-Y640XFS」です。この夏、10年ぶりに買い替えた冷蔵庫ですが、結果から言うともう大満足! 実は我が家、以前から東芝の冷蔵庫を使っていて、今回も東芝を選びました。

買い替えタイミングでなぜまた同じ東芝を選んだのか、その理由は大きく2つ。これまでと設置サイズは同じまま大容量化できたことと、野菜をよく食べるため野菜室はまんなかがよかったからです。さらに、野菜室だけでなく冷蔵室も冷凍室も進化していて、とても使いやすくなっていました。

設置サイズほぼ変わらず! なのに容量40Lアップ

これまで使ってきた「GR-J610FM」と比べるとスペックアップは明らか。個人的にポイントとなったのは、サイズが変わらないのに庫内容量が約40Lも大きくなったこと。息子が成長してきて、前よりも食べる量が増えてきたので、買い替えるなら絶対に今よりも容量が大きい冷蔵庫が欲しかったのです。

機種名本体サイズ(幅×奥行き×高さ)庫内容量年間消費電力量
VEGETA GR-Y640XFS685×745×1,855mm643L296kWh/年
GR-J610FM685×745×1,833mm605L340kWh/年
これまで使ってきた「GR-J610FM」(左)と、新しく購入した「VEGETA GR-Y640XFS」(右)

野菜や果物が取り出しやすい野菜室まんなか配置

新鮮な野菜や果物をたくさん食べるので、野菜室の開閉回数が多い我が家にとって、野菜室が中央に配置されたVEGETAはニーズにピッタリと合う冷蔵庫でした。同居する母からも「野菜室が真ん中の冷蔵庫がいい」と強いリクエストがあったこともあり、再度VEGETAを選びました。

実際使い始めて約3週間が経ったのですが、今のところ、不満はなし! ここからは、VEGETAの特徴を細かくご紹介していきます。

見やすくて使いやすい冷蔵室。チルド機能がめちゃくちゃ進化している!

まずは一番使用頻度の高い冷蔵室から。庫内容量は332Lで、そのうち29Lがチルドルームとなっています。

このチルドルームが、かなり進化しています。上段のワイドなチルドルームに、下段のチルドルームは2つに分かれて、引き出し式になっています。この下段のチルドルームは食材が凍らないギリギリの低温で保存できる「Deliチルド」と、肉や魚の表面に氷の膜を作って酸化を抑える「氷結晶チルド」の2つの温度帯に設定でき、保存する食品に合わせてモードを切り替えて使えます。

冷蔵室の庫内
チルドルームが全部で3つ
温度帯設定は庫内のパネルで行なうか、アプリでも可能

魚やお肉の保存に「氷結晶チルド」が本当に便利! 1週間前に買ったお肉を美味しく食べられたのにはびっくりしました。一度これに慣れてしまうと、普通の冷蔵庫に戻れなくなります。

お肉類はすべてチルドルームに収納
上段のワイドなチルドルームも収納力たっぷり。チルドルームが広いと、庫内をスッキリ使えます

冷蔵室全体の湿度も約85%と常に高く保たれているから、食べかけの食材を保存しておいても、乾燥しにくく次の日もおいしく食べられます。

また使い続けて実感しているのが、庫内のニオイです。冷蔵庫特有の嫌なニオイが全くしません。これは庫内の空気を清潔に保つ脱臭の仕組みやUV照射を搭載しているからこそ。

庫内奥には冷気の通り道に除菌・脱臭する「きれいループ」のユニットが。実際使っていても、冷蔵庫特有のニオイが全くしません

そのほか、手を使わずにひじなどをタッチしてオープンできるドアや、高さを自由に変えられる「フリードアポケット」も便利でした!

触れるだけでドアが開く「タッチオープン」
高さを変えられる「ドアポケット」
収納するものに合わせて高さを自由に変えられます

野菜室がさらに進化! 5日間経ってもオクラがシャキーン!

VEGETAの野菜室は、まんなかに配置されているだけじゃありません。湿度を約95%以上に保つ「うるおい冷気」で、野菜劣化の原因となるエチレンガスを分解します。

野菜室。2段になっていて、仕切りも付いている
野菜くずの掃除が簡単にできる「おそうじ口」が底面に配置されています
野菜や果物を収納したところ。レタスや玉ねぎなど、かさばる野菜も楽々はいります

さらに、GR-Y640XFSには、残った野菜を収納しておける「使い切り野菜BOX」が付いてきます。

残った野菜を収納しておける「使い切り野菜BOX」

ラップや保存容器を別に用意しなくていいので、このBOXが本当に便利。しかも、鮮度もキープしてくれます。実際、使いかけのオクラを入れておいたのですが、5日経ってもへたることなく、色も鮮やかなまま。私の中でオクラは鮮度が落ちるのが早い野菜と認識していたので、これにはびっくりしました。

野菜室の容量はたっぷり129L。キャベツなどのかさばる野菜はもちろん、お米まで収納できます。

「使い切り野菜BOX」で5日間保存したオクラ。全く鮮度が落ちていませんでした

3段冷凍室がたっぷり入って使いやすい!

今回の買い替えで最も変化を感じたのが下段冷凍室でした。庫内容量は133L、高さの違うトレイが3段になっていて、用途に応じて使い分けできます。

1段目は高さ約4cmほど。我が家では保冷剤や息子が毎日のように使っている氷枕などをまとめて収納しています。

浅めの1段目には保冷剤を収納

2段目は高さ約8cmほど。ケースに入れた冷凍ごはんや魚の切り身などを収納しています。

2段目は冷凍ごはんなどを中心に収納

3段目は高さ約20cmほど。食パンなどのかさばるもののほか、冷凍食品を立てて収納したり、箱入りのアイスなどもこちらに入れています。用途に合わせて場所を選べるので、見た目もすっきりして、出し入れも格段にしやすくなりました。

立てて収納したいものは、3段目に。用途に合わせて収納できるようになったので、見やすく、取り出しやすくなりました

粗熱取りや急速冷凍に便利な上段冷凍室

下段冷凍室の上に並べて配置されているのが「製氷室」と「上段冷凍室」です。上段冷凍室は、容量27Lの小さなスペースですが、急速冷凍に対応していたり、お弁当の粗熱取りにも大活躍。炊きたての熱々ごはんなども、このスペースを使って急速冷凍することでおいしく保存できます。

冷凍室の上に並べて配置されているのが「製氷室」(左)と「上段冷凍室」(右)
上段冷凍室はお弁当の粗熱取りに便利

製氷室は、すぐに氷を作りたいときに便利な「一気製氷」モードを備えているほか、給水パーツはすべて丸洗いできるなど清潔性にも配慮されています。

製氷室も毎日大活躍
給水パーツはすべて丸洗いできます

アプリを使うとさらに便利に!

GR-Y640XFSは、「IoLIFE」という東芝の家電アプリと連携しています。多機能な冷蔵庫だけに使いこなせるのか心配と感じている人にはぜひ、アプリ連携をおすすめします。例えば、チルドルームの冷却モード切り替えなどもアプリを使えば直感的に行なえます。

「IoLIFE」の画面。チルドルームの冷却切り替えなどが簡単にできます。機能についても詳しい説明があって便利
アプリでは使い方を詳しく教えてくれる「チュートリアル」機能も搭載されています

個人的に便利だなと思ったのが、「ウィークリー音声リマインダー」機能。あらかじめ設定しておくことで、朝、最初に冷蔵庫を開けたときに「本日は可燃ごみの日です」と音声で教えてくれます。冷蔵庫にリマインドされるというのが新しい経験でした。

あらかじめ設定しておくことで、朝最初に冷蔵庫を開けたときに「本日は可燃ごみの日です」と教えてくれます

我が家の「今」にぴったりの大容量冷蔵庫でした!

小学3年生の息子に共働きの夫婦、そして私の母の4人暮らしの我が家。平日は母も含めて仕事に出ており、週末は息子のサッカー試合に付き添い。Amazonなどの通販はフル活用、生鮮品のみ週末にまとめ買いしています。平日の朝ごはんと夜ごはん、夏休み中は息子と夫のお弁当まで用意しているので、とにかく大量の食材が必要。

例えば1回の買い物で購入している食材はこんなイメージです。

一度にまとめ買いする食材

牛乳、納豆2パック、豆腐、豆乳、もずく
ラーメン、焼きそば
バナナ、小松菜、キャベツ、きゅうり1袋、トマト1箱、ネギ、なす、ピーマン、レタス
豚こま大容量パック、鶏もも大容量パック、ささみ大容量パック、ひき肉大容量パック、ハム
塩サバ4切れ、鮭6切れ、しらす、刺身
冷凍アジフライ、冷凍ハンバーグ、冷凍スイートポテト、冷凍ラーメン、冷凍うどん、箱入りアイス

これに加えて、麦茶やビール、スポーツドリンクなどの飲み物もたくさん。これらをすっきり見やすく収納できるのは、やはり大容量冷蔵庫ならでは。鮮度をキープできる機能が充実しているので、食材を無駄にすることも減りました。

本体サイズも設置場所も変わらずにできた今回の冷蔵庫買い替えですが、本体容量や使いやすさ、性能はしっかりアップ! 大満足の買い物でした。

家族みんなが大満足の買い物でした
阿部 夏子