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水筒の底シールは剥がしちゃダメ? 正しいお手入れ方法も紹介
2025年2月6日 07:05
真空断熱構造の水筒の底にシールが貼られているのを見たことがあるだろうか。サーモスではこれを「保護シート」と呼んでおり、使用時に剥がしてしまわないように案内している。
水筒などのステンレス製魔法瓶は、底に穴があいた二重構造となっている。これらを真空チャンバー(真空にするための専用機械)に入れ、1,000万分の1気圧以下という高真空状態にしながら底の封止穴を塞いで魔法瓶が仕上げられる。
保護シートは穴を塞ぐ封止材に外部からの衝撃が加わらないようにするもの。そのため、剥がさずに使うのが正解だ。なお、食洗機対応の製品は保護シートの代わりに金属プレートを溶接加工することで、内部に水が入らないよう対策している。
なお、保護シートの上には型番などが書かれた銀色のシートも貼られている。部品購入時に型番を確認する際などに役立つため、こちらもそのままにしておくといいだろう。
飲み物の温度が外まで伝わる水筒は使わないで
水筒を落として本体がへこんでしまったり、塩素系漂白剤の使用やつけ置き洗いによって本体が腐食してしまったりすると、中に入れた飲み物の温度が水筒の外側まで伝わる「保温・保冷不良」になることがある。
お湯を入れると水筒の外側が熱く、氷水を入れると冷たくなる状態になった場合は、やけどの原因になる可能性があるため使用しないよう呼び掛けている。
温かい飲み物を入れるなら「飲み口」に注目
近年はさまざまな飲み口の水筒が登場している。そのなかで、くわえて飲むスポーツタイプ、ストロータイプの飲み口を備えた水筒は、中身が勢いよく出やすいため、温かい飲み物を入れないように注意したい。
新発売の真空断熱ケータイマグ「JOYシリーズ」は、飲み物の流出量を抑えた「フルイドテック構造」により、温かい飲み物もスムーズに飲みやすくなっている。
入れてはいけない飲み物
水筒に入れてはいけない飲み物として、炭酸飲料と果肉入りジュースが挙げられている。炭酸飲料に対応していない水筒に炭酸を入れると、内圧が高まってフタが急に開くなど、ケガにつながるおそれがあるという。サーモスは炭酸飲料対応のボトルを展開しているため、コーラやビールを持ち運びたい場合はそちらを使うようにしたい。
果肉入りジュースは飲み口に果肉が詰まることがあるためNG。また、乳飲料は腐敗のおそれがあるため、長時間入れたままにしないよう案内している。
塩素系漂白剤はNG。正しいお手入れ方法を紹介
水筒の毎日のお手入れには中性洗剤を使用する。水やお湯だけを入れていても汚れが付着したりサビが発生することがあるため、使用後のお手入れは必須だという。
茶渋汚れが付いた場合は、本体にぬるま湯と酸素系漂白剤を入れてよく溶かし(ぬるま湯500mlに対して酸素系漂白剤3g)、約30分放置したのち、スポンジやブラシなどで汚れを落とす。部品の汚れは、ボウルなどに上記分量のぬるま湯と酸素系漂白剤を入れ、同様に約30分置いて洗う。
なお、サビや故障の原因になるため、本体や金属部分があるパーツに塩素系漂白剤を使用しないように呼び掛けている。また、たわしもステンレスを傷付けるため、スポンジの使用を推奨している。