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LIXIL、浴槽工場で発生する廃FRPを原料としてリサイクル可能に

LIXIL、FRP(繊維強化プラスチック)のマテリアルリサイクルを開始

LIXILは、宏幸(ひろこう)と協業し、ユニットバスの浴槽や床に使われるFRP(繊維強化プラスチック)を、新たな製品の原料とするマテリアルリサイクルを1月10日から開始した。

FRPは防水性や耐久性に優れていることから、浴槽などの素材として広く普及している。一方で、熱硬化性樹脂にガラス繊維等を組み合わせた複合素材のため、素材を分離してリサイクルすることが難しい。そのため、現状は不要となったFRPの多くが、埋め立てや焼却処分されているという。

LIXILの浴室工場では、排出される廃FRPを粉砕し、サーマルリサイクルを採用してきた。サーマルリサイクルとは、廃棄物を燃やすときに発生する「熱エネルギー」を回収して利用するリサイクル方法。だが、再資源化率を高めるために、どうサーマルリサイクルを減らすかが課題だった。

今回、再資源化事業計画認定企業である宏幸と協業することで、LIXIL筑波工場から排出される廃FRPを、新たな製品の原料として再利用する、マテリアルリサイクルが可能になった。

これにより、LIXILの浴室工場全体のFRP廃棄量の約半分が再資源化される。また、浴室工場全体の廃棄物の再資源化率は86.2%となる。

LIXILの工場で発生した廃FRPを宏幸がマテリアルリサイクル