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シャープ新ヘルシオ、出来立てキープする保温機能 勝間和代「無人島持って行く」
2024年6月4日 11:05
シャープは、保温機能を搭載した「ウォーターオーブン ヘルシオ AX-LSX3B」を6月20日に発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は213,000円前後。
このほか、保温機能非搭載の「AX-RS1B」を6月20日、使用頻度が高い機能のみ搭載するベーシックモデル「AX-N1B」を7月25日に発売。いずれもオープンプライスで、店頭予想価格は順に163,000円前後、119,000円前後。庫内容量は3モデルとも30L。
過熱水蒸気により、オーブン加熱の約8倍の高い熱量で食材を焼き上げるオーブンレンジ。冷凍・冷蔵・常温の食材が混在していても、自動でそれぞれを食べごろに仕上げる「まかせて調理」を搭載する。この「まかせて調理」に保温機能、少量調理が手間なくできる小型トレーを採用し、より使いやすさを向上した。
より「ほったらかせる」保温機能
「まかせて調理」は、温度の低い方により多くの熱を与える過熱水蒸気の特性と、食材の温度や分量を見極める2つのセンサーを組み合わせることで、冷凍・冷蔵・常温の食材が混在していても、自動でそれぞれを食べごろに仕上げる機能。「網焼き・揚げる」「焼く」「炒める」「蒸す・ゆでる」の調理がおまかせでできる。
新たに調理後も料理を温かく保つ「ほかほかキープ」モードを搭載。調理終了後に最大30分間、適度な蒸気で食材の乾燥を防ぎながら保温する。ヘルシオはほったらかし調理が特徴だが、ほったらかし中に別の家事をしていると出来上がりに間に合わない、思いのほか早く出来上がってしまうため慌ただしい、といった声に応え、ほかほかキープモードでいつでも温かい状態食べられるようにした。
ほかほかキープモードは「まかせて調理」の「網焼き・揚げる」「焼く」に対応。メニュー設定時に「+ほかほかキープ」を選択することで利用できる。通常は調理完了後に蒸気を排出し、外気を取り込んで庫内を冷ますが、ほかほかキープモードでは一度蒸気を排出したのち、庫内を密閉したまま適度に蒸気を追加し、乾燥を防ぎながら食材温度を80~85℃前後にキープする。一度蒸気を排出するのは、ドアを開けたときに大量の蒸気が顔に当たることを防ぐため。
少量調理に便利な小型トレー
まかせて調理で、少量の調理が手間なくできる「らくグリ! 調理」も新搭載(AX-LSX3B/AX-RS1B)。
同社の社内アンケートでは、オーブン機能を週に1回以上使う人が全体の約36%と、オーブンの使用頻度が低いことがわかったという。理由として「少量を作る場合はグリルやフライパンを使ってしまう」「少量だと角皿が大きすぎるため、後片付けのことを考えると使う気にならない」といった意見が挙げられた。
新製品では少量(1~2人分)の調理ができる「ヘルシオトレー」を付属。27×17cm(幅×奥行き)のトレーは洗いやすく収納もしやすいため、少量をオーブンで調理することに対する負担が軽減されるという。
ヘルシオトレー使用時は庫内中央に直接置いて調理する。庫内に直置きしてもトレー下部に過熱水蒸気の熱が回るよう、底面には突起形状を採用。さらに加熱中の脂や水分を逃すための溝を配置している。
通常のまかせて調理と同様、冷蔵と冷凍の食材を同時に調理可能。1人分のおかず「ハンバーグ&添え野菜&ゆで卵」や、副菜「ごろごろ野菜焼き」などのメニューが自動で作れる。
さらに、1人分のご飯ものや麺料理がレンジで手軽に作れる「ワンディッシュメニュー」を搭載。フライパンや鍋を使わないうえ、耐熱皿で調理すればそのまま食べられるため、片付けも楽だという。
このほか、多様化する冷凍食品をムラなく温めるため、効果的に電波を拡散するアンテナを新たに採用する(AX-LSX3Bのみ)。
AX-LSX3Bの本体サイズは490×430×420mm(幅×奥行き×高さ)、重量は約23kg。庫内サイズは395×305×240mm(同)。オーブン温度は65~250℃/300℃(約10分間)。本体カラーはプレミアムブラック、ブラストメタルホワイト。
AX-RS1Bの本体サイズは500×435×390mm(幅×奥行き×高さ)、重量は約22kg。庫内サイズは395×310×225mm(同)。オーブン温度は100~250℃/300℃(240℃以上は約5分間)。本体カラーはダークメタル、マットホワイト。
なおいずれも消費電力は、レンジが1,460W、オーブンとグリルが1,410W。レンジ出力は1,000W(最大3分)/600W/500W/200W相当。ワイド角皿2枚、ハーフ調理網2枚、ヘルシオトレー1枚、メニュー集が付属。
よく使う機能だけ詰め込んだ新ラインナップ
AX-N1Bは「ヘルシオ ベーシック」と位置付けられ、使用頻度の高い機能を厳選して搭載。通常のヘルシオは、まかせて調理が「網焼き・揚げる」「焼く」「炒める」「蒸す・ゆでる」の4種類であるのに対し、ベーシックは「焼く」の1種類のみ。温め直し機能は通常4種類に対し、「蒸し物」を省略した「揚げ物」「焼き物」「パン」の3種類。
ヘルシオシリーズは2021年度から全機種に無線LANを搭載している。無線LAN搭載機種で、ユーザーの調理ログから各モードの調理回数を集計し、AX-N1Bには実際によく使われている機能のみを採用。日常使いにはベーシック、より幅広い調理がしたい人には通常モデルと、生活スタイルに合わせて選べるようにした。
AX-N1Bの本体サイズは500×435×390mm(幅×奥行き×高さ)、重量は約21kg。庫内サイズは395×310×225mm(同)。消費電力は、レンジが1,460W、オーブンとグリルが1,410W。レンジ出力は1,000W(最大3分)/600W/500W/200W相当。オーブン温度は100~250℃/300℃(240℃以上は約5分間)。ワイド角皿1枚、調理網1枚が付属。なお、角皿を追加購入することで2段調理も可能。本体カラーはマットブラック。
「たらい洗いから洗濯機」のように料理もアップデート
新製品発表会では、ヘルシオシリーズを愛用している経済評論家の勝間和代さんが、ヘルシオやロジカルクッキングのメリットについて語った。ロジカルクッキングとは、例えば「塩少々」といった感覚的なものではなく、ロジックに沿って塩分濃度を計算したり、火加減を決めたりする再現性のある調理法のこと。
勝間さんは「私がよく比喩で使うのは洗濯機なんです。今たらいで洗濯している人はいないはずですよね。なぜかというと、洗濯機の方がよっぽどきれいで早いからです」と話す。
料理も同様で、調理家電などを使って適切なプログラムと加熱方法を指定すれば誰でもおいしいものが作れるとして、「今さら手で洗濯をしないように、手で料理を作る必要はないですよね」と語った。
自身も愛用しているヘルシオについては「過熱水蒸気で対流熱で調理するというのは本当に強烈においしいんですよ」と絶賛。食材は空気に触れると酸化してしまうが、ヘルシオは食材を水で包み込んで調理するため、おいしく仕上がるという。
「私はヘルシオで何作ったらいいですかと聞かれると、スーパーで干物とか鶏のもも肉を買ってきてくださいって言うんですね。それらを単純に『まかせて調理』で、ピッとボタンを押すだけでものすごくおいしいものができますよと説明します」とコメント。勝間さんは、無人島に調理器具をひとつ持って行くとしたらヘルシオを選ぶほど、手間暇なくおいしく調理ができる点がヘルシオのメリットだとしている。
ウォーターオーブン ヘルシオは2004年に誕生し、今年で20周年を迎える。今回発表されたAX-LSX3B以外にも、今後ヘルシオシリーズからさまざまな新製品が登場予定としている。