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トレック、40万円台のハードテイルe-MTB「Marlin+」 ボッシュ最新e-bikeシステム

トレックの新型ハードテイルe-MTB「Marlin+ 6」

トレック・ジャパンは、新型ハードテイルe-MTB「Marlin+(マーリンプラス) 6」を発売した。価格は429,000円。

トレックは日本のe-bike市場初期から定期的に新モデルを発売しているが、e-bikeでは主なブランド名に「+」がつくのが特徴だ。ラインナップも豊富で、これまでにDual Sport、Verve、Powrfly、Rail、FX、Domaneなど、クロスバイクからMTB、ロードバイクまでさまざまなe-bikeが発売されてきた。

そして、トレックで人気のMTB「Marlin」がほぼ同じジオメトリーでハードテイルe-MTBとなった。e-bikeの顔ともいえるe-MTBでは、各メーカーがハイエンドのドライブユニットを搭載するケースが多いが、「Marlin+ 6」はボッシュのエントリーからミドルに位置づけされる「Active Line Plus(アクティブラインプラス)」を採用。

最大トルクは50Nmだが、ドライブユニットのメインギアが樹脂製のため静音性に優れるのが特徴だ。さらに、ボッシュのe-bike向け最新システム「Smart System(スマートシステム)」に対応している。

スマートシステム対応のドライブユニット「Active Line Plus」

昨年に発売されたハイエンドモデルの「Performance Line CX(パフォーマンスラインシーエックス)」同様に、自分好みのモードを4つ選択できる。ディスプレイ一体型操作スイッチも「Purion(ピュリオン) 200」を採用。親指のワンクリックだけで重要な情報をすべて把握できる。これまでのボッシュ製バッテリーは「Power Tube(パワーチューブ)」という名称だったが、新たに「Compact Tube(コンパクトチューブ)」400Whを搭載する。その名の通りスリムでコンパクトな形状となった。

最新ディスプレイ「Purion 200」
バッテリーはインチューブタイプ「Compact Tube」400Whを搭載

なお、スペアバッテリーのレンジエクステンダーにも対応する仕様だが、ボッシュが日本ではまだ発売していないので入手できない。トレック側が輸入するケースも考えられるが現時点では未定だろう。

充電イメージ。日本では発売されていないがレンジエクステンダーにも対応する

本格的なトレイルを楽しむためのフルサスe-MTBはハードルが高いけれど、日頃の街乗りから休日のトレイルも体験したいという人には魅力的なモデルだろう。e-MTBとしては手頃な42万円という価格ながらスペックも充実する。

フレームサイズはXS、S、M、L、XLで、XSとSは27.5インチ、M・L・XLは29インチホイールを装備する。コンポーネンツはシマノ新型「CUES(キューズ)」(9速)、テクトロ製油圧式ディスクブレーキ「HD-M275」、ユニバーサル・ディレイラー・ハンガーなどを搭載。また、別売のドロッパーシートポストにも対応し、ラック、フェンダー、キックスタンドマウントが付属しており、オプションアイテムも順次発売予定だ。

コンポーネンツはシマノ新型「CUES」(9速)
トラベル量120mmのフロントサスペンション
ドロッパーシートポストに対応
キックスタンドのマウントも付属
リアラックやフェンダーなどのオプションアイテムも順次発売予定
カラーはDnister BlackのほかにCrimsonも用意される