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バルミューダの新デザイン扇風機GreenFan Studio 年中使えて節電も
2024年3月19日 10:00
バルミューダは、DCモーター扇風機グリーンファンの新製品となる「GreenFan Studio(グリーンファンスタジオ) AGR01JP」を4月4日より順次発売する。価格は42,900円。予約は3月19日より直販サイトや同社ブランドショップで受け付ける。
カラーによって発売日が異なり、「ブラック」と「ホワイト」の2色は4月4日より順次、限定カラー「ホワイト×ブラック」は4月下旬発売。この限定カラーは直販サイトや同社ブランドショップ各店限定販売となる。
やさしいそよ風から、約23m先まで届く大風量まで対応する、扇風機またはサーキュレーターとして使える製品。換気や部屋干しなど、季節を問わずに使うために作られたオールシーズンファンと位置付けられている。脚は通常のグリーンファンと異なる3本構成で、デザイン性の高さも特徴。一般的な扇風機の形状ではなく年中使える家電として提案する。
面で広がる大きく豊かな風を送り出す、独自のグリーンファンテクノロジーを搭載。新たに搭載したジェットモードで最大約23m先まで届く強力な風を生み出し、冷暖房効率を上げたり、換気するといった使い方ができる。
独自の二重構造の羽根とDCブラシレスモーターを組み合わせて、一般的な扇風機に比べて約4倍に広がるという風を実現。自然界の風の快適さや、パワフルさに、静音性も兼ね備えるとしている。動作音は10dB(風量1)。電気代は、風量1で1日8時間、30日使用した場合で11円(電気代1kWhあたり31円で計算)。
主な使い方として、風量1~3はリビングや寝室で静かながらやさしい風を送ることができる。風量3~4で洗濯物の部屋干しも行なえ、大きく広がる風で衣類へ均一に風を当てて、生乾きを防ぎながら自然乾燥時よりも約1/3の時間で乾燥できるとしている。
ジェットモードは20畳の部屋を約4.5分で換気。温度や湿度、空気の清浄度などのコンディションを均一にできて、湿気がこもりやすいクローゼットや脱衣所の換気とカビ予防にも使える。
冷暖房時は風量4またはジェットモードで室内の空気を循環させることで室温のムラを均一化できる。離れた部屋への送風なども可能。
本体サイズは598×520×900mm(幅×奥行き×高さ)。重量は約3.6kg。消費電力は1.5~36W。電源コード長は約3m。
デザインにこだわり電源ケーブルまで特注
2010年に“次世代送風機”として登場したグリーンファンは、寺尾玄社長が当時3人だった会社で初年度12,000台を売り上げ、その後も何万台も売れ続ける大ヒットを実現。その後同社は空気清浄機や加湿器、トースターなどキッチン家電を展開するなか、改めて原点であるグリーンファンのハイエンドとして今回のGreenFan Studioを製品化した背景について「当時からの大きな変化」を挙げる。
それは夏の猛暑や花粉、黄砂によって「以前に比べて窓を開けなくなった」ことや、洗濯物や布団を外に干さなくなったり、エアコンの省エネ化により「つけっぱなし」が増えたことで、冷暖房を効率的に使うニーズが高まったことなどの“生活習慣の変化”。こうしたニーズに対して「次世代の扇風機を提案できるのでは」と考えて今回のGreenFan Studioを開発した。
これまでの製品と同様にデザインへのこだわりも深い。細かいところでは、電源ケーブルの余り部分を巻く時の“径の大きさ”まで理想の形を追求。巻いてもヨレないケーブルがどこにもなかったため特注で作っており、中の2本の芯線を横に並べるのではなく同軸配置にすることでハリを作ってヨレないようにした。
寺尾社長が“デザインのマスター(師)”と仰ぐ、元アウディでカーデザイナーを務めたSWdesignの和田智さんのかつての言葉を振り返り「家電って線が一番ダメ。線をなくしてよって言われて『線をなくしたら動かないです』という話を十数年前にしていて、そのリベンジをやっとできた」と新製品に自信を見せた。
和田さんもこの点について「非常にクオリティがある。こういう線が部屋にあるのは納得」とし、「グリーンファンから始まって、また原点に回帰した。新しい寺尾玄、新しいファンクションデザインがこれからまた時代として来る。そういうことってものすごく重要なのでは」と語った。