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バルミューダの小型風力発電機、JAXAで行なった実験で高効率を記録

発電用タービンの屋外での性能を確認するために実施

バルミューダは、小型風力発電機の実証実験を10月30日に群馬県の屋外で開始した。今回の実証実験はバルミューダの発電用タービンの屋外での性能確認および、風車として効率よく風をとらえるための技術確立を目的として実施。同社はさらなる研究開発と実証実験を重ねることで、小型で高効率の風力発電を実現し、再生可能エネルギーの利用可能性を最大化するために取り組んでいくとしている。

「BALMUDA Energy Project」コンセプトデザインイメージ。同社は小型風力発電機の研究開発について8月に発表

同社は、小型で高効率な風力発電を実現することで再生可能エネルギーの利用可能性を広げるための研究として、独自の発電用タービン「モダン・マルチブレードタービン」の開発を進めてきた。同社の扇風機GreenFanを原点とする独自の二重構造を特徴とし、内側と外側に二種類のブレードを配置することで、それぞれが回転力を生み出し、これまでになかった特性を実現するという。

バルミューダの「The GreenFan」

また今回の実証実験に先立ち、9月12日にJAXA(宇宙航空研究開発機構)での風洞実験を実施し、周速比3以下の領域でタービンの変換効率48.1%を記録。従来の風力発電機と比べて、低い回転速度で高いエネルギーの変換を実現したという。なお、本計測結果の詳細は、12月に行なわれる日本エネルギー学会の風力エネルギー利用シンポジウムにて発表を予定している。

JAXAでの実験に用いた発電用タービン

【記事タイトル変更】初出時、記事タイトルを「JAXAの実験」としていましたが、JAXAの施設で実施したバルミューダによる実験のため「JAXAで行なった実験」に変更しました(11時10分)