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AIで省エネ性能を高めたビーバーエアコン
2023年3月27日 13:29
三菱重工グループの三菱重工サーマルシステムズは、家庭用ルームエアコン「ビーバーエアコン」の2023年モデル3シリーズ計22機種を4月1日から順次発売する。価格はオープンプライス。
快適性、清潔性と高APF(通年エネルギー消費効率)を備え、省エネ性に優れた同社最高級モデルのSシリーズを9機種、フィルター自動清掃機能を搭載した高機能モデルのRシリーズ6機種、標準モデルのTシリーズを7機種用意する。
Sシリーズは、デュアルセンサーとデュアルイオンを採用し、快適性、清潔性を追求したシリーズ。
人の動きを検知する人感センサーと、人の位置、壁・床温度の変化を検知するサーマルセンサーを搭載。センサーの情報を元に、AIが自動で快適・省エネに導く「AI自動快適運転」、風向を自動調整する「新おまかせセンサー気流」、「風あて・風よけ運転」を備えた。
「AI自動快適運転」は、2つのセンサーで人や部屋内部を見張り、自動で温度を調節する。また、AIが部屋の冷え方、暖まり方を学習し、自動で快適かつ省エネな運転を行なうとする。
高電圧で効率的にイオンを発生する「イオナイザーモジュール」を採用。運転と同時にイオンを放出し、カビ菌などを抑制するという。
イオンとオゾンを室内機内部に充満させ、ニオイや汚れの原因菌の増殖を抑制する「アクアオゾンクリーン運転」、加熱乾燥させることでカビ菌を抑制する「アクアオゾン加熱運転」など、室内機の清潔性をアップした。
銅巻線数を増加させ、高グレードのネオジム磁石を搭載した新圧縮機を搭載したほか、新高効率PAM制御と低損失スイッチング素子搭載のインバーターを採用。さらに、室内外機のファン径を拡大し、高効率モーターを備えるといった工夫により、省エネ性能を従来機比約14％向上。低外気温時でも十分に能力を発揮できるよう、低温暖房能力は従来機比約29％向上させたという。
RシリーズとTシリーズは、2022年モデルと同様、室内機の高さを250mmに抑えた。コンパクト設計のため、ハイサッシや下がり天井などのすき間スペースにも設置可能とする。
このほか、全シリーズに伊藤園が取り組む「茶殻リサイクルシステム」で誕生した茶殻配合樹脂を有効資源として使用したフィルターホルダーを搭載。
別売のスマートスピーカーと連携すれば、声によるエアコン操作が可能。運転状況の確認もできるため、操作性が向上した。なお、Sシリーズは無線LANインターフェイスを内蔵。RシリーズとTシリーズは別売の無線LANインターフェイスを用意する必要がある。