ニュース

シャープから新しいセカンド冷凍庫「グルメクール」

グルメクール FJ-HM7K

シャープは、セカンド冷凍庫「グルメクール FJ-HM7K」を4月6日に発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は77,000円。容量は72Lで、本体幅は49.5cm。

冷凍食品の消費拡大や、まとめ買い/作り置き需要が高まる中で注目されている「セカンド冷凍庫」の新製品。

一般社団法人 日本電機工業会(JEMA)の調査によれば、前開きタイプのフリーザーの出荷は、コロナ前までは17~18万台前後で推移してきたが、巣ごもり需要に合わせて2020年度は約33万台、2021年度約37万台へと急拡大した。シャープは2022年度に約42万台、2023年度46万台まで拡大すると予測している。

アップライトフリーザー(前開き)の出荷実績(JEMA)と、シャープの予測(2022年度、2023年度)

これまでシャープはカラーがホワイトのモデルを展開してきたが、新たな「グルメクール」は、リビングなどのインテリアになじみやすいメタリックグレーを採用するなど、デザインを一新。

冷凍冷蔵庫やオーブンレンジなどと統一感あるデザインのメタリックグレー

冷凍(-21℃/-18℃/-15℃)以外に冷蔵(0℃/3℃/6℃)と微凍(-7℃/-5℃/-3℃)の計3モードで9種類の温度が設定でき、季節に合わせて調整可能。食品やアイス、飲料、酒のつまみなど、生活スタイルに応じて使える。天板の耐熱温度は100℃で、電子レンジも置ける。

冷凍モード
下段ケースにも収納
各モードの温度設定と、主な使用例

可動式の棚板が2つ付属し、上段と中段の棚を50mm上方に変更可能。日本酒などの保存にも利用でき、棚の調整によって一升瓶も立てて入る構成にもできる。

本体の高さは77cmで、座った状態でも出し入れしやすくした。これはテレワークで作業デスクなどと並べても使いやすい高さを目指したためだという。前面ドアは平面ではなく緩やかな曲面を持たせ、金属の堅牢さだけでなく、柔らかな印象も与えている。

座った時も使いやすい高さに

冷蔵モード時はプラズマクラスターも利用可能。浮遊菌や付着菌の除菌に対応し、清潔さを保てる。

冷蔵モードの使用例
微凍モードの使用例

ドアは約1分で簡単に左右つけかえ

左右どちらの開き方にも対応できる「つけかえどっちもドア」を備え、購入後に工具を使わず簡単にドアを左右開きに変更可能。家具の位置に合わせて開きやすく使えるほか、模様替えなどで置く場所を変えても、使い続けやすくなっている。

左右どちらの開き方にもドアを付け替えできる
「つけかえどっちもドア」の左右入れ替えをしてもらった。説明をしながらでも1分ほどで簡単に交換
左右どちらの開き方にもドアを付け替えできる

本体サイズは495×598×770mm(幅×奥行き×高さ)、重量は27kg。年間消費電力量は277kWh/年。運転音は同社の小型冷蔵庫と同等の23dB。

生活感を排し、リビングや書斎に置きやすく

シャープは、現在のセカンド冷凍庫への注目が高まる前から「いち早く食品冷凍に関する取り組みを着手してきた」としており、ふるさと納税などで注目が始まったタイミングで2014年に大容量の「メガフリーザー」を発売。現在は全17機種中13機種がメガフリーザー対応となっている。その後、2014年には屋外設置対応の上開き冷凍庫、2022年には初のファン式冷凍庫を展開してきた。

シャープの調査によれば、既存のファン式冷蔵庫の設置場所はキッチンが44%で最も多いが、2番目がリビングで20%と多く、寝室では6%が使っていることに着目。

セカンド冷凍庫の需要はあるものの、まだ購入に至っていない人の理由としては、「生活感あふれる白い/背が高い家電をリビングに置きたくない」という声があったという。
そこで、新しいグルメクールは「低身長」「生活感を排したデザイン」「左右両開き」を特徴として、外観デザインを一新。リビング/ダイニング/テレワークの書斎など、普段の手が届きやすい場所に置ける製品を目指して開発された。

今回の製品では、これまでの「冷蔵庫の冷凍室の補完」という役割から、新たに「お気に入りの食品や飲料が身近に、専用の温度帯でさらにおいしく」味わえるようにする存在として提案していく。