ニュース

バルミューダの新型掃除機はここが違う! 進化と課題ポイント

BALMUDA The Cleaner Lite

バルミューダから掃除機の新モデル「BALMUDA The Cleaner Lite」が発表されました。本日5月19日発売で、価格は64,900円。お披露目時に使用できる機会があったので、前モデルからどこが進化したのかレポートしたいと思います。

新型は製品名に「Lite」が付く通り、本体が軽くなっているのが大きな特徴です。本体重量は前モデルが約3.1kgだったのに対し、新モデルは約2.2kgと900g軽くなっています。デザインは踏襲されていますが、ヘッドが薄くなり、スティック部も短くスリムになりました。

前モデル(左)と新モデル(右)。ヘッドが薄くなり、スティック部も短くスリムになりました
ヘッド部

機能面では、前モデルと同様に360度自由に動くヘッドを搭載しています。さらに内側に回転する2本のブラシには、新たにブレードフィンを採用し、ブラシの材質や長さの最適化により髪の毛の絡まりを減らしており、掃除性能も向上。集じん性能も従来比で42%アップしています。

このほか基本スペックとしては、本体サイズが275×150×1,170mm(幅×奥行き×高さ)。連続使用時間は変更なく標準モードが約30分、強モードが約10分。充電時間は約4時間。

右が新モデル。2本のブラシには、新たにブレードフィンを採用

差は歴然。圧倒的に軽くなった

まず前モデルを使ってみたのですが、正直こちらはかなり重い。充電台から外すときにズシっと手に重さが伝わります。ヘッドを床につけて動かしているときはそこまで気になりませんが、掃除場所を移動するためにちょっと浮かしたり、高所を掃除しようとしたりすると重さを感じます。

一方「BALMUDA The Cleaner Lite」にはそういったズッシリ感はなく、「あ、軽い」と思わず声に出してしまうほど進化していました。充電台から外すときも負担はなく、900g軽くなると全然違うな、と思わせてくれます。

新モデル「BALMUDA The Cleaner Lite」の方が圧倒的に軽い
奥が前モデル、手前が新モデル。ハンディにすると差がよりわかりやすかったです

個人的に良いなと思ったのは、スティック部が短くなったこと。身長160cmの筆者の場合、前モデルを動かしていると、後ろに引いたときにスティックの長さが合わず肩や肘が突っ張る感覚がありました。

ですが新モデルでは無理に動かしている感覚はなく、ちょうどいい長さでストレスなく掃除できます。

また、ヘッドの倒れる角度も拡大し、より家具下の掃除性能が向上。ヘッドの厚さも5cmから4cmと薄くなっているので、さまざまな場所にアプローチできそうです。

前モデルはスティック部が長く、後ろに引くときに肩や肘が突っ張ります
新モデル。ヘッドの倒れる角度も拡大しています
360度回転するヘッドは椅子の脚回りもスムーズに掃除可能
吸引力も十分

ノズルを収納できるツールボックスが便利

BALMUDA The Cleaner Liteでは、アタッチメントを収納できるツールボックスも新たに付属。ハンディクリーナーとして使うときのハンドルとすき間ノズル、メンテナンスブラシが収納でき、ツールボックスは充電台にそのまま設置できます。

アタッチメントを収納できるツールボックスが新たに付属。充電台に設置できます

スティック掃除機のノズルを充電台に収納できる製品は増えていますが、ボックス型はなかなかありません。充電台にノズルをそのまま挿せる製品もありますが、剥き出し状態であまり美しい見た目ではないなと思っていました。

こちらはボックス型なのですっきり収納できますし、ボックスだけ別の場所に置いておくことも可能。筆者の場合、すき間ノズルは洗面所の洗濯機横で使うことが多いので、すき間ノズルだけポツンと洗面所に置いています。

BALMUDA The Cleaner Liteならボックスごと置けるので見失いにくく、充電台以外のところでも定位置を作ってあげやすくなりそうです。

なお、標準付属のアタッチメントはすき間ノズルのみですが、以前から展開されている別売の「ノズルセット C-T100」(9,800円)とも互換性があります。こちらには延長ホースや布団用ノズルなど、5点のアタッチメントが入っているのでより掃除の幅が広がります。

ツールボックスごと保管しやすいので、よく使う場所に置きっぱなしにするのも良さそうです

圧倒的に軽くなり、使い勝手は向上しましたが、気になったのはダストカップ容量が小さくなったこと。前モデルが0.13Lだったのに対し、新モデルでは0.1Lになっています。できるだけダストカップのゴミ捨て頻度を減らしたい身としては、容量が減ってしまったのは残念でした。

スティック掃除機のゴミ捨てが面倒というのはどの製品においても課題としてあると思うので、斬新な発想を取り入れてきたバルミューダならではの視点で、今後こういった部分にも新しい機能が入ったら面白そうです。第3弾、第4弾と続くことに期待したいと思います。