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洗えない衣類を「エアウォッシュ」で消臭・シワ伸ばし! アクアの「まっ直ぐドラム」に感動

アクア「まっ直ぐドラム AQW-DX12M」

アクアは、洗えない衣類を熱とUVで消臭・シワ伸ばしする「エアウォッシュ」や、乾燥フィルター自動掃除機能を搭載したドラム式洗濯乾燥機「まっ直ぐドラム AQW-DX12M」のメディア向け体験会を開催した。

11月上旬の発売を予定しており、価格はオープンプライス。店頭予想価格は286,000円。洗濯/乾燥容量は12kg/6kg。

エアウォッシュ機能は、温風を循環させながら、少量の水を使った微細なミストを槽内に充満させ、衣類の除菌と消臭を行なうもの。温風ミストと一緒に槽を回転させることで、ホコリを落としながらシワを伸ばし、ふんわり仕上げるという。ジャケットやダウンなど、水洗いできない衣類のケアに適している。

水洗いできない衣類のケアに適したエアウォッシュ

エアウォッシュでワイシャツのシワ伸ばし。ダウンもふっくら

会場では、エアウォッシュでシワのついたワイシャツとダウンの仕上がり比較が行なわれた。エアウォッシュには、おしゃれ着を消臭する20分コース、消臭・シワ取りができる30分コース、除菌・消臭・シワ取りができる60分コースを用意。

今回は30分コースを使用した。運転が始まるとUVライトが照射され槽内が青く光った。ヒーターによる温風で槽内が温まってくると、UVライトはオフになる。また運転序盤にプシュッと音がし、ミスト用の水が槽内に噴射されたのも確認できた。

シワシワのワイシャツをエアウォッシュでケア
今回は30分コースで運転
UVライト照射中(左)。温風で槽内が温まるとUVライトはオフになる

運転終了後、ワイシャツは運転前に比べてシワがしっかり伸びている。ダウンは運転前はペチャっとしぼんでいたが、エアウォッシュ運転後はふっくらとしており、畳んでみると差は歴然としていた。

使用前と使用後どちらのダウンも着てみたが、エアウォッシュを使った方が明らかに温かい。冬の朝、寒くて家を出るのが億劫なときにも、事前にエアウォッシュでダウンを温めておくといった使い方も良さそうだ。

左から、エアウォッシュ使用後、使用前
エアウォッシュでケアしたダウン(左)はフカフカになっていた
たたむと差は歴然

ニオイに関しては今回は比較しなかったが、同社の実験によるとタバコ臭もしっかり除去できるという。頻繁に洗えないスーツや制服などのケアにも向いている。

なおUVライトは通常の洗濯乾燥運転時にも使用しており、除菌水を生成するUVライトと、乾燥時の熱との相乗効果により、清潔な洗濯乾燥を提供するという。

乾燥フィルター自動掃除機能

ドラム式洗濯乾燥機ユーザーの不満で多いのが、乾燥フィルターの掃除。乾燥運転をするとフィルターにホコリが溜まるため、毎回掃除をする必要がありとても面倒だ。

まっ直ぐドラムでは乾燥フィルターの自動掃除機能を搭載し、毎回の手入れを不要にしている。自動掃除では、洗濯運転前と乾燥運転中に、内蔵の乾燥フィルターに溜まった糸くずやホコリを検知。自動でワイパーで掃き出し、水で洗い流してくれる。流れたホコリは排水フィルターでキャッチする。

排水フィルターは毎回掃除する必要があるが、乾燥補助フィルターは週に1回の手入れで済むため、手間が大幅に軽減されるという。

乾燥フィルターの自動掃除機能を搭載
乾燥補助フィルターは週に1回手入れする
毎回手入れするのは排水フィルターのみ

また内蔵の乾燥フィルターから流れた水はフィルターだけでなく、内部のホコリが溜まりやすい部分もまとめて洗い流すため、乾燥風路内を常にキレイに保ってくれる。この糸くずやホコリが溜まりづらい構造により、経年による乾燥性能の低下を防ぐ。

体験会に登壇したハイアール アジア R&D ランドリー商品開発本部 商品企画グループ 植田 真弘氏は、乾燥フィルター自動掃除機能について以下のように話した。

「ドラム式洗濯乾燥機ユーザーの乾燥フィルターの掃除への不満は多く、今回自動掃除機能を搭載しました。現在真っ直ぐドラムをモニターとして使っている人が複数人いますが、1年近く使っても乾燥性能は低下していないという声をいただいています」と話した。

このほか洗剤・柔軟剤の自動投入機能も備え、洗濯の度に洗剤と柔軟剤を計量して投入する必要がなくなった。

ハイアール アジア R&D ランドリー商品開発本部 商品企画グループ 植田 真弘氏
洗剤・柔軟剤の自動投入口

大容量12kgで幅60cm以下。斜めドラムから「真っ直ぐドラム」へ

洗濯容量12kgと大容量ながら、幅60cm以下のコンパクトボディも特徴。これは、乾燥に使用する熱交換器に、業界で初めて熱交換効率の高いマイクロチャネル方式を採用したことや、ヒートポンプユニット構造を分離式にしたことなどにより実現した。

64cm規格の防水パンにもすっきりと収まり、これまで洗濯容量7~8kgクラスの縦型全自動洗濯機を使っていた家庭にも置きやすく、本体上のスペースも有効活用できるという。

洗濯容量12kgと大容量ながら、幅60cm以下のコンパクトボディ
交換効率の高いマイクロチャネル方式の採用や、ヒートポンプユニット構造を分離式にしたことなどでコンパクト化
これまで洗濯容量7~8kgクラスの縦型全自動洗濯機を使っていた家庭にも置きやすくなった

また従来機種では斜めドラムを採用していたが、AQW-DX12Mでは水平の「真っ直ぐドラム」を採用。斜めドラムは節水性の高さや衣類の取り出しやすさといったメリットがあるが、洗濯物が絡んで衣類にシワができやすいという課題もあった。

真っ直ぐドラムは、同社が業務用洗濯機の開発で培ってきた経験から採用。ドラムの前後で回転力が均一にかかるため洗いムラができにくく、洗濯物同士が絡まりにくいという。また大きな洗濯槽で広げながら乾燥するため、洗濯物のシワを抑えられる。

斜めドラムは、洗濯物が絡みシワができやすいという課題があった
真っ直ぐドラムは、ドラムの前後で回転力が均一にかかるため洗いムラができにくく、洗濯物同士が絡まりにくい

温度を選べるお湯洗いコース

目的や衣類の素材に応じて、20/30/40/60℃のお湯で洗濯できる「お湯洗いモード」も搭載。洗いにお湯を使うことで洗剤の酵素の力が活性化され、洗浄力が格段に上がるという。

ニオイや黄ばみの原因となる皮脂汚れを落とせるほか、60℃のお湯洗いでは除菌も可能。お湯洗いモードも、洗濯中にUVライトを庫内に照射する。

本体サイズは595×735×943mm(幅×奥行き×高さ)。重さは94kg。消費電力量は55Wh(洗濯)、1,130Wh(洗濯~乾燥)。目安時間は約29分(洗濯)、約139分(洗濯~乾燥)。標準使用水量は約84L(洗濯)、約59L(洗濯~乾燥)。運転音は34dB~47dB。本体カラーはホワイト。

20/30/40/60℃のお湯で洗濯できる「お湯洗いモード」