ニュース

アクア、2つのLEDで野菜を新鮮に保ち発芽も防ぐ薄型デザイン冷蔵庫

TZ Special Edition AQR-TZA51K

アクア(AQUA)は、冷凍冷蔵庫の新モデルとして、業界初となる発芽抑制と鮮度保持を同時に実現した野菜室と、オゾンによる除菌脱臭機能を備えた「TZ Special Edition」2機種を9月15日より順次発売する。

価格はオープンプライス。店頭予想価格と発売日は、512Lの「AQR-TZA51K」が330,000円で9月15日、420L「AQR-TZA42K」が308,000円で9月22日。

512L「AQR-TZA51K」

プロダクトデザイナー深澤直人氏による4ドア薄型デザイン「TZシリーズ」の特別モデルで、クラス最薄とする奥行き635mmの本体に、整理しやすくした6ボックスの大容量冷凍室、食材に霜がつきにくくおいしさをキープする「おいシールド冷凍」を備える。

キッチン家電に黒色を採用した製品が増えていることから、そうした家電と並べても統一感を出しやすくするため、本体には高級感のあるダークシルバーを採用した。

420L「AQR-TZA42K」

LEDで野菜の鮮度を保持。ジャガイモの発芽抑制も

北海道電力が農業向けに開発した鮮度保持用LEDライトを、アクア独自の温度/湿度コントロール技術を備えた野菜ルームに搭載した「ツインLED野菜ルーム」を採用。ジャガイモなどの発芽抑制と鮮度保持を可能にした。

ツインLED野菜ルーム
野菜室を横から見た断面図

このLEDライトからは2つの異なる波長の光が照射。「赤色LED」により、野菜の光合成促進やエチレンガスの発生を抑制し、糖分が増加するほか、軟化や腐敗を防ぎ、葉物野菜の色鮮やかさを長続きさせる。また「近赤光LED」により、ジャガイモなどの発芽を抑制し、調理の際に芽を除去する手間を省けるという。

ジャガイモを30日間保存した場合も、発芽をほとんど抑制。常温保存と比較
短期間で傷みやすいイチゴなどの腐敗を抑制。AQR-TZA51Kと2015年度モデルAQR-FG50Dで比較。保存5日後に、試験サンプルの外観を比べた
実物野菜の軟化も抑制してみずみずしさをキープ。弾力性や歯ごたえを保つ。グラフはトマトの果皮硬度を従来の野菜ルームと比較したもの
冷蔵庫に保存する前よりも野菜のビタミンC残存量が増加する効果も確認。1/6にカットしたキャベツをラップした状態で7日間保存して比較

オゾンで庫内の除菌&脱臭

同社調査によると、約58%の人がコロナ禍の影響によりスーパーで購入する食材や包装パッケージの衛生状態に不安を感じているという。そのうちの約60%は、冷蔵庫に保存する前に食材を洗ったり、除菌スプレーをかけるなど手間をかけて対応していた。

その不安や手間を解消するために、同社が旧三洋電機時代より培ってきたオゾン応用技術を活用した、冷蔵庫内の除菌/脱臭機能「マイクロオゾン除菌」を新たに搭載。

オゾン除菌消臭のイメージ図

これまで家庭用/業務用の洗濯機や業務用オゾン水スプレーに活用してきたオゾン応用技術を冷蔵室内に搭載したもので、ダクト内に設置されたオゾンガス発生器から冷気とともにオゾンガスを庫内に流入させ、浮遊菌や付着菌の除去や庫内の脱臭を行なう。

なお、オゾン濃度は人体に安全とされる基準値よりもさらに低くなるように制御。オゾン発生をオフにするスイッチも備える。

除菌や脱臭の効果

食材を入れると自動でクイック冷凍。縦置きできる野菜スタンドも

冷凍室は、霜がつきにくくおいしさをキープするという「おいシールド冷凍」に対応。また、512LのAQR-TZA51Kには、食材を入れるとセンサーで温度を感知して自動で急速冷凍できる「クイック冷凍」コーナーを装備。60℃までの温かい料理などもこのコーナーに入れて冷凍できる。

ドアポケットは4段。明るく冷蔵室内を照らすロングLED庫内灯を備えるほか、冷凍室を照らすドア下LED照明を搭載する。キュウリなどの野菜を縦置き保存できる野菜スタンドもドアポケットに採用。野菜を置かない場合はペットボトルなどのスペースに使える。

定格内容積は、AQR-TZA51Kの冷蔵室が332L。そのうちのチルドルームは18L、野菜室は26L。冷凍室は180L。

AQR-TZA42Kは、冷蔵室274Lで、そのうちチルドルーム10L、野菜室25L。冷凍室は146L。年間消費電力量は、順に293kWh/年、270kWh/年。

本体サイズと重量は、AQR-TZA51Kが830×635×1,825mm(幅×奥行き×高さ)、133kg。AQR-TZA42Kが700×635×1,825mm(同)、121kg。