10分こそうじ
仕事部屋を見直すことは、人生を見直すこと 物置化した書斎を片付けるには
2025年7月29日 08:05
年に一度の大掃除より、日々の“小”掃除。整理収納アドバイザーとお掃除スペシャリストの資格を持つ筆者が、1日の終わりに10分でできる掃除や片付けのポイントをお伝えします
テレワークが当たり前になった今、自宅の一部が“職場”になっている方も多いのではないでしょうか。ただ、その仕事部屋を見渡すと……
- 資料の山
- 読んでいない本や書類
- いつか使うかもと置いたモノたち
- 小腹が空いた時のお菓子やジュース
- 仕事とは関係のない私物
これらが机周りを侵食している場合も少なくありません。
「なんとなく散らかっている」は危険信号
オフィスであれば他人の目も気になり、リセットするタイミングがありますが、自宅はそのままの状態で明日を迎えることができます。こうなると、仕事部屋はもはや「物置き状態」になってしまいます。
実は、無造作に置かれているモノからのエネルギーは、じわじわとストレスを生み、パフォーマンスの低下だけでなく自己否定感すら引き起こします。寝ている時間と同じ、もしくは、それ以上。1日の3分の1の時間を過ごす仕事部屋を見直すことは、自分自身の働き方や暮らし方、まさに「人生の優先順位」を見直すことに直結します。仕事部屋にいても落ち着かない・気が散るなど、集中できない時は、“自分へのヒアリング”から整理収納を始めましょう。
整理収納の第1歩は「モノ」ではなく「自分自身」
整理収納というと、「モノを捨なければならない」「収納のテクニック」が先に思い浮かぶかもしれません。ですが、「自分の現状把握」と、どんな暮らしがしたいのか……そこに近づくための「目的意識」が最優先!
そこで大切なのが“ヒアリング”です。これは、整理収納アドバイザーが行なう大切なプロセスの1つですが、自分自身に対しても行なうことができます。
作業前ヒアリングで見えてくる「本当の課題」
以下のような質問を自分自身に投げかけて、それに回答してみましょう
どんな風に過ごせる空間にしたい?
- 清潔感がある
- 仕事に集中できる
- 机周りがスッキリして使いやすい
なぜ今、部屋を見直したいと思った?
- 仕事の効率が下がっている
- イライラする、集中できない
- 時間に追われている気がする
何が問題だと思う?
- 仕事に関係のないモノが多い
- 部屋が暗い、狭い
- 収納の中が満杯で入れられない
自分の気持ちを整理することで「現状と改善点」が見えてくる
このヒアリングを通じて、自分がどこでつまずいているのかが見えてきます。
現状
- 「仕事に集中できない」本当の原因は“視界に入るモノの多さ”かもしれない
- 「自宅にいるのに時間に追われる」背景は、“居心地の悪さ“と雑然とする環境で気が散るから
- 「部屋が暗くて狭い」のは、窓側にモノが積まれ、圧迫感を感じるから
改善点
- デスク周りは、仕事で使うモノ以外は減らしていき、私物は引き出しやカゴに入れ視界に入らないようにしよう
- 部屋の中を「区切る」意識を持って物の置き場所を見直そう
- 清々しさを感じる空間にするために窓周りを明るくしたり、お気に入りのグッズを飾れるようにしよう




