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初期費用ゼロで太陽光発電と蓄電池、シャープが新築住宅向け定額制PPAサービス

初期費用ゼロで太陽光発電システムを設置し、10年/14年後に利用者に譲渡される、新築住宅向け定額制PPAサービス「COCORO POWER(ココロパワー)」2プランを提供開始

シャープエネルギーソリューションは、小売電気事業を担うTRENDE(トレンディ)との協業で、太陽光発電システムや蓄電池による新築住宅向け定額制PPAサービス「COCORO POWER(ココロパワー)」2プランを、6月30日から提供開始する。

PPAは「Power Purchase Agreement(電力購入契約)モデル」のこと。初期費用が不要で家に太陽光発電システムを設置できるのがメリットで、自家消費した電気料金を事業者に支払う仕組み。第三者所有モデルとも呼ばれる。

2プランとは、「ソーラープラン」と「ソーラー蓄電池プラン」の2つ。いずれも初期費用ゼロで始められるが、対象となるのは新築住宅の場合。また発電した電気は使い放題だが、自己所有の蓄電池や電気自動車への充電はできない。

初期費用ゼロで太陽光発電システムを設置する「ソーラープラン」

「ソーラープラン」は、初期費用ゼロで太陽光発電システムを設置。毎月の定額制で、発電した電気を使い放題となる。140kWh/月までの系統電力からの電気も追加料金なしで使用可能。サービス開始日から10年後には、太陽光発電システムが利用者へ無償で譲渡される。月額料金は、ガス併用の場合で、7,700円〜8,800円。オール電化の場合で、8,800円〜9,900円。

新築住宅の屋根に初期費用ゼロで太陽光発電システムを設置し、発電した電気は利用者が家庭で使用できる。夜間や雨天時など、太陽光発電システムが発電していない時間帯や発電量が少ないときは、系統から電気を供給する。料金は毎月の定額制で、太陽光発電システムが発電した電気が使い放題な上、系統電力の基本料金と140kWh/月までの電気代が、「ソーラープラン」の月額料金に含まれる。

太陽光発電システムは、昼間の時間帯に多く発電する。生活スタイルや家族構成の変化などにより、昼間にたくさんの電気を使うようになっても、発電量を超えない範囲の使用であれば、月々支払う電気料金は変わらず、電気代を抑えられる。また、サービス開始日から10年後には、太陽光発電システムが利用者へ無償で譲渡される。

「ソーラープラン」のイメージ。昼間の発電量が多い時に、発電した電気を自家消費できる。雨天時や夜間など、発電量が少ない時には、系統から電気が供給される(月間140kWhまでは0円)

初期費用ゼロで太陽光発電システムと蓄電池を設置する「ソーラー蓄電池プラン」

「ソーラー蓄電池プラン」は、初期費用ゼロで太陽光発電システムと蓄電池を設置。昼間に発電した電気を蓄電池に貯え、夜間などに使用できる。サービス開始日から14年後に、太陽光発電システムと蓄電池が利用者へ無償で譲渡される。月額料金は、13,860円。

蓄電池の充放電の制御は、同社のクラウドHEMSサービス「COCORO ENERGY」が効率的に行なうという。「COCORO ENERGY」は、AIが季節や天気予報などから予測した翌日の余剰電力量に応じて、夜間の系統電力からの充電量を制御し、効率よく自家消費することが可能。さらに、台風などの気象警報が発令された際に、自動で満充電にする機能も搭載する。長期間の停電に備えることができるうえ、サービス開始日から14年後には、太陽光発電システムと蓄電池が利用者へ無償で譲渡される。

「ソーラー蓄電池プラン」のイメージ

太陽電池モジュールやパワーコンディショナ、蓄電池やHEMSなどのシステム機器はすべてシャープ製品を採用。設置後は、発電状況を見守り、サービス利用中の通常使用による機器故障の修理費用は無料だという。

太陽電池モジュールやパワーコンディショナ、蓄電池やHEMSなどのシステム機器はすべてシャープ製品を採用