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卵やビールの残量が外から分かるパナソニックIoT冷蔵庫。在庫把握の負担を軽減

2月25日発売のIoT対応冷蔵庫「WPXタイプ」

パナソニックは、2月25日発売のIoT対応冷蔵庫「WPXタイプ」に関するメディア向けオンラインセミナーを開催。同機は「重量検知プレート」を備え、外出先からでも食材の残量を確認できる点を特徴としており、セミナーではその使い方や活用術を紹介した。

新発売の冷蔵庫「NR-F657WPX/NR-F607WPX」は、同社のスマートフォンアプリ・キッチンポケットと連携した「ストックマネージャー」機能を用意。付属の重量検知プレートに卵など管理したい食材を載せ、アプリに登録すると、IoT連携により残量の変動が自動で更新され、スーパーなど外出先からも確認できる。

外出先から食材の残量を把握できる「ストックマネージャー」
卵など常備したい食材の管理に便利だという

ストックマネージャーの活用方法としては、常備しておきたい卵やビールなどのほか、ヨーグルトなど中が見えないパッケージのため、いつの間にか少なくなっている食材のストックにおすすめという。野菜室で米びつの下に設置すると、お米の残量把握にも役立てられる。

また重量検知プレートを2台以上使用して、アプリで複数の食材を管理することも可能。さらにプレートは複数のスマホと同時接続が可能となっており、家族がそれぞれのスマホから残量を確認することができる。

お米の残量把握にも
ヨーグルトなど、中が見えないパッケージの食材にもおすすめとする

使い方は、まず重量検知プレートを無線LANとアプリに接続。アプリに管理したい食材の名前を登録し、プレートの上に食材を置くと重量を認識する。ここで、管理したいものの単位(個または%)を登録。牛乳など個数に分けられないものやひとつひとつが軽いもの、卵など個体のばらつきがあるものは「%」、缶ビールなどは「個」を推奨している。

食材の登録が済んだら、消費期限や通知の設定に進む。アプリには購入日と利用期限目安を登録可能で、利用期限目安の日を参考に使い忘れ通知が提案される。通知は利用期限の2日前など自由に設定でき、使い忘れを防げるという。

さらに残量の通知も行なう。残量通知は3種類あり、「1日1回/残量が少ないときだけ/残量が変化するたび」から選択。通知時間帯も設定できるため、例えば18時に通知する設定をしておくと、仕事が終わって通知が来ていたら、スーパーで買って帰るといったことも可能。残量の計測タイミングは、1時間1回の通常モードと、1日1回の省エネモードから選択する。

このほかアプリでは、1週間分の残量の推移を折れ線グラフで表示。1週間の消費量が確認できるため、買い物の計画が立てやすくなる。

プレートに食材をのせ、表示する単位を登録。卵は「%」
ビールなどは個数で管理

重量検知プレートのサイズは、120×230×21mm(幅×奥行き×高さ)。重量は230g。計測重量は40g~5kg。使用可能環境は1~39℃。冷蔵室と野菜室で使用可能。電源は単三形アルカリ乾電池4本。電池寿命は約1年/約半年(省エネ/通常モード)。無線LAN規格はIEEE802.11b/g/n(2.4GHz帯)。

重量検知プレートは単体でも販売するため、IoT非対応の冷蔵庫でも、プレートとスマホアプリを用意すれば利用可能。また冷凍庫で冷やしておくことで料理のあら熱取りに利用できる「うま冷えプレート」も販売する。価格はいずれもオープンプライスで、店頭予想価格は、卵ケース付きの重量検知プレート「NY-PZE1B1」が5,500円前後、重量検知プレートのみの「NY-PZE1」が4,500円前後、うま冷えプレート「NY-PC1」が3,500円前後。

2月25日発売のIoT対応冷蔵庫「WPXタイプ」。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は定格内容積650Lの「NR-F657WPX」が43万円前後、同600L「NR-F607WPX」が41万円前後(価格はすべて税別)。

ストックマネージャーの活用法。家族がそれぞれのスマホで残量を確認することもできる

「名もなき家事」の負担を軽減

パナソニックが2020年7月に行なった調査によると、コロナ禍で負担が増えた家事として「食材や日用品の在庫の把握」が「食事の献立を考える」に次いで4位になったという。また同年10月の調査では、ストックの困りごととして「消費期限の管理」「重複購入」などが多く挙げられた。まとめ買いをして、それらの在庫を把握し、使い切れるように献立を考えるまでが「名もなき家事」として負担になっているとする。

同社はこうした負担を軽減し、さらには食品ロスの削減のため、重量検知プレートを利用したストックマネージャーを提案。同機能を活用することで買い物中に、家にある食材の残量が気になったときはすぐに確認できるうえ、買い物から帰ってきて食材の重複に気付く“ダブり買い”なども防げるとしている。

食材の在庫把握が家事の負担になっている
まとめ買いをすると消費期限の管理が難しい