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トイレから立つと自動でフタ閉め&洗浄、手を触れず使えるパナソニック「アラウーノ」

アラウーノ L150シリーズ

パナソニックは、「全自動おそうじトイレ アラウーノ」の新製品として、自動でフタを閉じて洗浄する「クローズ洗浄モード」を備えた2モデルを12月2日より順次発売する。

工事費を除く価格は、ナノイーX脱臭などに対応した最高峰モデル「L150シリーズ」が314,000円~、スタンダード機「S160シリーズ」のタイプ1(オート開閉あり)が259,000円~、タイプ2(オート開閉なし)が220,000円~。発売日はL150が12月2日、S160が2021年2月22日。

新型コロナウイルス感染症対策の一つとして、「フタを閉めてから汚物を流す」ことが推奨されていることを受けて、自動でフタを閉じてから洗浄する「クローズ洗浄モード」を開発。また、L150と、S160のタイプ1は、オプションとしてトイレの洗浄に連動して自動で水が流れる別置きの手洗い「連動水栓」にも新たに対応した。

アラウーノ S160シリーズ

【写真変更】初出時、S160シリーズの写真が実際とは異なっていたため、変更しました(11月10日)

新機能「クローズ洗浄モード」は、座って用を足してから立ち上がると10秒後に自動でフタを閉じて洗浄。これにより、トイレに入ってから出るまで便器に手を触れないで使えるようになる。閉じるまでの時間は5秒または15秒への変更もできる。

洗浄ボタンを押した場合も、自動でフタを閉じてから洗浄する。水を流すたびに便器内を泡で洗浄するため、フタを閉じてから洗浄した場合も、付着汚れなどが残る心配が少ないという。なお、洗浄してからフタを閉じる通常のモードも選べる。

最高峰のL150シリーズは、掃除の負担も軽減する除菌/脱臭機能を備えるのが特徴。トイレを利用した3分後、便器内とおしり洗浄のノズルに水から生成したオゾン水を約1分間散布して除菌する「オゾンウォーター」を搭載。また、独自の高機能帯電微粒子水「ナノイーX」をトイレ退出後に60分間発生させ、トイレの壁の付着臭を脱臭するという。

スタンダードモデルのS160シリーズは、水圧が低い家にも設置できるようになるなど基本性能や使い勝手を向上させた。タイプ1のみクローズ洗浄モードにも対応している。

両シリーズとも便器は有機ガラス系の「スゴピカ素材」を使用。水アカが付きにくく、水を流すたびに台所用中性洗剤で便器内を洗浄できる「激落ちバブル」などの機能を備える。在宅時間の増加に伴い、利用頻度が増えたトイレの掃除負担を軽減できるという。便器の外への飛び跳ねによる汚れを抑える「トリプル汚れガード」も装備。

そのほか、L150と、S160のタイプ1は、スマートフォン用アプリでトイレの使用状況や手入れを行なう時期などを確認することも可能。

「連動水栓」にも対応した

手洗いを別にするタンクレスが半数まで増加

2006年12月から発売されたアラウーノは、2014年より対応したトリプル汚れガードや、2018年からのオゾン除菌水/ナノイーX対応など進化を重ね、2020年末には累計販売台数200万台を突破する見込み。

同社調査によると、新型コロナの感染拡大で、家庭内感染が気になるようになった場所は「トイレ」が51.9%と多く、その理由に「ウイルスが多そう」という意見が挙がった。対策として「便器のフタを閉めてから流す」、「トイレの後、手洗いを30秒以上する」などを実践している人が多かったという。

アラウーノは、今回の新機種L150/S160と同じ手洗い無し(タンクレス)のタイプと、手洗い付き(タンク式)があるが、国内販売構成比は、タンクレスは2019年7~9月に39%だったのに対し、2020年7~9月は49%まで上昇。タンク式は石鹸などを置くスペースが確保できないこともあり、同社は手洗いを別に用意してしっかり洗えるタンクレスの設置が増えたとの見方を示している。