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広い天板で“ちょい置き”しやすい三菱の冷蔵庫。レンジの前にも食器が置ける
2020年11月5日 06:00
三菱電機は、天板に“ちょい置き”できる広いスペースを備えた2ドア冷蔵庫2モデルを11月20日に発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は、容量146Lの「MR-P15F」が55,000円、168Lの「MR-P17F」が65,000円。
天板がドア上部まで覆う形の「フルフラットトップテーブル」デザインを採用したのが特徴で、従来モデルに比べて本体の上に広いスペースを確保した。食品や食器などを一時的に“ちょい置き”でき、ミニキッチンなどの調理でも冷蔵庫の上を活用できるようになった。
天板の上に電子レンジなどを置いても、その手前にレンジから取り出した熱いご飯を置けるほか、冷蔵庫内の飲み物をグラスに注ぐ時にも利用できる。電子レンジを置かない場合は、食器などの収納場所として活用可能。天板の耐熱は約100℃、耐荷重は30kg。
天板は、扉の上部まで継ぎ目なく延長され、広さは、両モデルとも約480×585mm(幅×奥行き)。電子レンジを載せた状態でも「茶碗3.5個分/約45cm」のスペースがあるという。また、扉上部まで天板が覆うことにより、庫内へのホコリの侵入を抑えられる。
冷蔵室の容量は、MR-P15Fが100L、MR-P17Fが122L。保存したいものに合わせて高さを調節できる「可変式ドアポケット」を備え、収納や整理性を向上させた。
冷凍室の容量は46Lで「冷凍パスタ18食分」が入るという。
本体サイズと重量は、MR-P15Fが480×595×1,213mm(幅×奥行き×高さ)、35kg。MR-P17Fが480×595×1,338mm(同)、37kg。年間消費電力量はP15Fが304kWh/年、P17Fが308kWh/年。カラーはそれぞれ、マットホワイトとマットチャコールの2色を用意する。
3ドア冷蔵庫も。氷点下ストッカーや大容量フリーザー装備
3ドアの新製品も発表。10月16日に発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は容量272Lの「MR-CX27F」が140,000円、300Lの「MR-CX30F」が145,000円。なお、2ドアモデルとは異なり、フルフラットトップテーブルではない。
冷蔵室は、チルドや冷蔵室より低温の約-3℃~0℃で保存して、肉や魚の鮮度を長持ちさせる「氷点下ストッカー」を装備する。MR-CX27Fは142L、MR-CX30Fは170L、野菜室はいずれも60L。
冷凍室は大容量の「ビッグフリーザー」で、容量は2機種とも70L。大物は下段、小物は上段に収められ、作り置きやまとめ買いなどに活用できる。「冷凍パスタなら27食分が入る」としている。
本体サイズと重量は、MR-CX27Fが540×656×1,630mm(幅×奥行き×高さ)、58kg。MR-CX30Fが540×656×1,750mm(同)、60kg。年間消費電力量はCX27Fが320kWh/年。CX30Fが325kWh/年
単身世帯のミニキッチンで「調理スペースが足りない」課題解決へ
コロナ禍による外出自粛期間を経た動向の変化として、冷凍食品などをまとめて保存できるホームフリーザーの販売が伸長。2019年と2020年を比較すると、5~8月で前年比180%になった(出典:日本電機工業会自主統計)。また、小型冷蔵庫(141L~220L)についても、6~8月は前年比127%に増加している。
整理収納アドバイザーの七尾亜紀子氏は、ステイホーム時間が増加して自炊の回数が増えた一方で、単身住居サイズのミニキッチンの課題として「十分な調理スペースが確保できない」点を指摘する。
七尾氏は、ミニキッチンで自炊を楽にするための解決策の一つとして、冷蔵庫の整理を挙げ、「早く消費したい食材はまとめておく」、「中身が見渡せるように収納する」ことが大切であると説明。「ミニキッチンは冷蔵庫の占める割合が多いため、このように使いやすくするのが自炊を楽にするポイント」とした。
三菱電機 静岡製作所 営業部冷蔵庫営業課の遊佐正治氏は、「ミニキッチンで調理スペースが足りない」という声に対し、「盛り付けするときに並べたり、調理途中で混ぜた調味料や下ごしらえした器を置ける場所があるだけでも大きく違う」として、新モデルのフルフラットテーブルで調理スペースを確保できるメリットを紹介。
同社によると、これまでフルフラットテーブルのモデルが無かった理由の一つは、扉の上部まで十分な強度を確保するのが難しかったためだという。そこで、新モデルではトップテーブル内にも鉄板入れて強度を向上させて実現。また、本体は丸みのあるラウンドデザインにしたことで、部屋になじむ点も特徴としている。