ヤーマンの美容家電がすべて試せる! 銀座にオープンした「Face Lift Lesson」に行ってみた

　個人差はあれども、若さや美しさをキープしていたいと思うのが女心。若さに甘んじて、20代や30代は美容に対する意識は低めだった筆者も、“アラフォー”と呼ばれる世代も終盤に差し掛かり、更年期との闘いも本格化している。「無駄な抵抗」と思いつつも、今さらながらケアに目を向けるようになった。

　そんな中、シロモノを中心に家電関連の取材や記事を手掛けてきた筆者が美容家電にたどり着いたのは自然な流れ。個人的に気になるものからいろいろ試してはいるものの、他の家電製品に比べると思った以上に扱いが難しい。

　マニュアルや説明動画などを参照しつつ見よう見まねでやってはいるものの、心のどこかで「この使い方で本当に正しいのだろうか」と疑念が拭えない。しかも、オーバーユースは逆効果にもなりかねない美容家電は、使い過ぎや間違った使い方が禁物で、扱いには細心の注意を払う必要がある。また、美容家電は数万円以上する高価な商品も多く、効果がわからないものをいきなり購入するのも躊躇われる。

　そんな中、美容専業メーカー・ヤーマンが、同社の美容機器を使ったフェイス専門のレッスンスタジオを開設したと聞いた。1978年の設立以来、美容機器に限らず、スキンケア商品など幅広い技術で高い実績と信頼を得ている同社。展開製品も豊富で、一消費者としてはどれを選ぶかだけでも非常に悩ましい。それを、同社の美容機器を使って専門のトレーナーからレッスンを受けられるのだという。

　場所は、東京・銀座の商業ビル「キラリトギンザ」内。同社の直営店として、2016年夏にオープンした「ヤーマン キラリトギンザ店」に併設されたのが、「Face Lift Lesson」スタジオだ。

2019年5月にオープンした、「Face Lift Lesson」スタジオ。ネットで予約して、仕事帰りやショッピングの合間に気軽に立ち寄れるビューティースポットだ

　メニューは、グループレッスン(30分1,000円、以下すべて税抜)と、パーソナルレッスン(30分4,500円、60分9,000円、オーナーズレッスン30分3,000円)の2つを用意。グループは最大6人まで、パーソナルは専用のトレーナーによる1対1でのレッスンが受けられる。

　筆者のように、使い方に不安がある人や、美容機器に興味があり、購入前に試してみたい人以外にも、大切なイベントの前に少しでも美しさをアップしたいという人も利用できる。事前の予約は必要だが、レッスン前のメイクオフ、レッスン後のメイクアップに使用するアイテムも用意されているので、仕事帰りやショッピングの合間に気軽に駆け込める。営業時間は、11:00～20:00(キラリトギンザの営業時間に準ずる)で、予約は専用サイトで受け付けている。

　今回は、家電 Watch編集部から西村女史も伴って、パーソナルレッスンを体験。通常はトレーナーと1対1で行なわれるが、取材目的のため、特別に2名交互にレッスンしてもらった。

パーソナルレッスン用のブースは2席

グループレッスン用のブースは4席。各鏡台には、レッスン内容に合わせて使用するヤーマンの美容家電やコスメなどが備えられている。パーソナル用と合わせて、最大6人までが同時にレッスンを受けられる

まずは専用の測定器で顔をチェック

　メイクオフの後、まずは専用の測定器で顔の印象を左右する「Beauty Point」をチェック。モニターに映し出された写真から、たるみやシワ、くすみといった解消したい悩みを絞り込み、それに合わせたカウンセリングとトレーニングプログラムを考えてくれる。

メイクを落とした後、専用の測定器でBeforeの状態を撮影

撮影した写真をチェックして、気になるお肌の悩みや状態からトレーナーがおススメのプログラムを提案してくれる

ヘッドスパが気軽に体験できる「ヴェーダリフト」

　各鏡台にセットされている機器を使ってレッスン開始。まずは頭皮ケア機器「ヴェーダリフト BS for salon」を使用した。ヘッドスパを家庭で気軽に体験できる頭皮ケアのためのアイテムだが、顔から頭皮、首にかけての皮膚はつながっているので、頭皮をもみほぐすことは、顔のハリやシワの解消にもつながるそうだ。

　「フェイスケアのレッスンに来たのに、ヘッドスパ!?」と半信半疑だったが、トレーナーの方のガイドどおり頭皮をもみほぐしていくのが単純に気持ちよく、すぐに製品が欲しくなってしまった。

各鏡台の引き出しにセットされている器具の一例

ヘッドスパ用の美容家電「ヴェーダリフト BS for salon」を使って、まずは頭皮をもみほぐすことから。単純に気持ちがよかったが、頭から顔、首にかけての皮膚はつながっているため、実はこの部分のマッサージがリフトアップには重要なポイントだそう

ウェアラブルEMS美顔器「メディリフトアイ」

　ヘッドスパ機器でのウォーミングアップ後のお次は「メディリフトアイ」だ。“ウェアラブルEMS美顔器”として、2018年3月に発売になり、以後約2カ月で初回生産分が完売するほど話題となった顔用のEMS「メディリフト」に次ぐ、"目元版"として9月に発売されたばかりの新製品。

　「メディリフト」同様に装着にコツがいるという声が少なくなく、「この着け方で合っているんだろうか?」という半信半疑な思いで試しがち。そこでトレーナーの方が直々に1人1人装着してくれ、"正解"が確認できる。以前、発表会で体験したことがあるが、なんとなく本体部分が少し浮いている感じがあり、本当に正しい使い方ができているのか確証が得られなかった。今回アドバイスを受けてから使用したところ、自己流で以前試していた時よりもEMSの刺激がしっかり目元に伝わった。やはり少々使い方が間違っていたことを実感した。

2本のベルトによって、後頭部と頭頂部をクロスさせるヘッドギアのような装着する「メディリフトアイ」。輪郭やの形、顔のパーツの形状によってやはり個人差があるので、トレーナーに"正解"を示してもらうのが一番だ

EMSで電気刺激を与える美容ローラー「WAVY」「WAVY mini」

　続いて使用したのが、EMS機能を搭載した美容ローラー「WAVY」と「WAVY mini」だ。「WAVY mini」は「WAVY」よりも3周りほど小型で小回りが利く。面が広い「WAVY」はボディ用にも使える。

　一般的な美容ローラーに比べると、EMSのビリビリとした電気刺激が加わって、思った以上に気持ちがいい。手ぶらでマッサージできる「メディリフト」もいいが、これはこれでローラー刺激と一石二鳥で便利だ。防水仕様なのでお風呂でも利用でき、お手入れも簡単。お手軽さで言うと、こちらも魅力的。

ローラーを顔に当てるだけの「WAVY mini」だが、力加減や動かし方、速さなどやはり正しい使い方がある

ボディ用にも使える「WAVY」。肩の上に乗せる使い方など"裏技"的な使い方も伝授してもらえた。肩を揉みほぐしてもらっているような心地よさがある

ラインナップが複数あるアイテムも機能の違いをわかりやすく解説

　次に試したのは、「フォトプラス」シリーズ。1台でイオン導入からRF(ラジオ波)、EMSなどマルチにこなす美顔器だが、ラインナップがいくつもあり、どれを選んでいいかわからない。鏡台の引き出しには、6モデルが用意され、トレーナーが違いを説明してくれる。

　これまた以前にお借りして試したことがある製品だが、トレーナーさんの指導により、強く押し当て過ぎていたことが判明。説明書やレクチャー動画では、力加減や動かすスピードまではなかなかわからないため、購入を検討している人や、既に所有している人でもできればレクチャーを受けたほうがいい。

ズラリと並んだ「フォトプラス」シリーズ。素人では正直違いがわかりづらいが、1台1台丁寧に解説してもらえる

まずはトレーナーが「フォトプラス」の使い方のお手本をレクチャー。肌に当てる角度や動かし方、力の入れ方などはやはり説明書ではわかりづらいので参考になる

トレーナーに習った動作を実践しながら最後まで自ら試す

電子ハリ美顔器「ポイントリフト」

　また、前から気にはなっていた電子ハリ美顔器「ポイントリフト」も試させてもらった。“電子ハリ”と聞いただけではあまりピンとこなかったが、電気シェーバーのような本体のキャップを外すと、8つの電極があり、これを通じてEMSの刺激を送る。中央はイオン電極になっており、イオン導入も同時に行なえるというのだ。

　これまたリフトケアと保湿ケアを同時にできる一石二鳥の美容家電で、1回約5分でケアでき、時短にもなる。8つの電極から発せられるEMSは、他の器具よりも集中的かつ多層的な刺激を感じられ、純粋に気持ちがいい。

左が「ポイントリフト」。「フォトプラス」(右)のように自らの手を動かしながら使う顔用EMSで、同時にイオン導入も行なえる。フォトプラスにも同様の機能があるが、ポイントリフトはEMSに特化しているので使いやすく、これはこれで別途1台欲しくなってしまう

レッスン後にもう一度顔を撮影。Afterの結果は……?

　トレーナーさんのガイドのもと、ひととおりのレッスンが終了した後はもう一度専用の測定器で顔を撮影し、Before→Afterを確認。確かに全体的に引き締まった印象で、特に目元がキリリとした。

　20代のフレッシュな素材でも短時間で効果がわかり、公衆衛生上40代のすっぴんは公開できないが、筆者の場合は、フェイスラインが少しリフトアップした印象で、今後も続けていけば諦めていた失った若さを少しでも取り戻せる気がした。

レッスン終了後にもう一度測定器でBefore→Afterをチェック。目元周りが非常にスッキリとして目力がアップ。「メディリフトアイ」の即効性が特によく表れていた西村女史

　前述のとおり、レッスン後のメイクアップのアイテムもすべて用意されており、ヤーマンが展開するコスメブランド「オンリーミネラル」や「ミネラルエアー」の商品を試せる。中でも我々が注目したのがスプレータイプのファンデーション「ミネラルエアー」だ。専用のアトマイザーのような装置にカートリッジ式のリキッドファンデーションを装填し、ボタンを押すと穴から30μmのミスト状になって噴射される。

　それをまるでスプレー式のペンキのように顔に噴き付けながら塗布するのだが、つぶれていない細かな微粒子によって毛穴が目立たないとても自然な仕上がりだ。また、空気のようにふんわりとしたミネラルパウダーが皮脂を吸着してくれるため、化粧崩れもしにくく、約10時間持続するとのこと。

　簡単なうえに仕上がりもよく、崩れにくいといいことづくめで、ファンデーション自体と装置本体のセットで価格は1万2000円だが、一度買えば本体は繰り返し使うことができ、あとは替えのファンデーションのみを買えばいいので、思わず欲しい物リストの上位に躍り出た。ちなみに、ファンデーションの他にもチークもラインナップされている。

お直し用のメイクも人気の「オンリーミネラル」などヤーマンの商品を試すことができる

取材に来た2人が予定外に心を奪われた、スプレー式のファンデーション「ミネラルエアー」。微細なミスト状のファンデーションが肌の表面を覆い、毛穴レスだが、自然な仕上がりに感動

チークもテク要らずで、ムラなくとても自然なグラデーションを出すことができ、スプレー式ならではの仕上がり

　というわけで、ヤーマンのさまざまな美容機器とコスメを、レッスンやカウンセリング、アドバイスとともに試すことができ、2人とも大満足でスタジオを後にした。

　「Face Lift Lesson」では、ヤーマン キラリトギンザ店で取り扱っているすべての美容器を試せるので、購入を検討する人は足を運んでみてほしい。また、既にユーザーである人もプロに正しい使い方をレクチャーしてもらうことで、より製品の効果を高めて美しさの向上が図れるはずだ。

レッスンスタジオのお隣は、ヤーマンの直営ショップ。気に入った商品をその場で購入して帰れる