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【IFA 2019】LG、ThinQなどAIを搭載した「スタイラー」「ビルトインキッチン」などを披露

 9月6日から11日(現地時間)にドイツ・ベルリンの国際見本市会場にて、国際コンシューマエレクトロニクス展示会「IFA 2019」が開催される。開催前日にあたる9月5日に行なわれた、LGエレクトロニクスの記者発表内容と、ブース公開された製品を紹介する。

 記者会見には、CTOのI.P. Park氏が登壇。家電やIT製品にAIが搭載される未来について語った。AIによるパーソナライゼーションが進むことで、車、オフィス、スクールなどが、住まいのように快適な場所になっていくとし、「Intelligent Processor AI」を家電やIT、AV製品へ組み込むとした。

LGエレクトロニクス CTOのI.P. Park氏と、LGスタイラーで利用する「Vision Sensor」
「Intelligent Processor AI」を家電やIT、AV製品へ組み込んで行くという

LGスタイラーは、内部の服を見分けて、コースを自動レコメンド

 また、LGスタイラーに取り付けて利用できる「Vision Sensor」を披露。高さのない円筒形のような形状で、LGのスタイラーの天面内側に後付けする。すると、スタイラー内部の映像が閲覧可能となった。

 「Vision Sensor」の映像は、クラウド上の同社AI「LG ThinQ」に送信され、素材などを解析。その結果、スタイラーでどのようなコースを選択すべきかをレコメンドしてくれるという。内部映像からレコメンドまでの動作は、「VISION PACK」とされる。

高さのない円筒形をした「Vision Sensor」
「Vision Sensor」をスタイラーへ取り付けた
スタイラーの内部の映像
スタイラー設定のレコメンドまでが「VISION PACK」

LG ThinQ Fitは、人の身体をスキャンして服選びを快適に

 直後に披露された「LG ThinQ Fit」は、デジタルサイネージのような画面になっており、その前に人間が立つと、その人の体をスキャニング。身長や体のサイズなどの計測結果をモデリングして表示する。顔も本人にそっくり。

「LG ThinQ Fit」
身体をスキャニング中
スキャニング結果が表示された
モデリング結果が表示される

 この結果を利用して、服の選びを手助けできるという。このモデリング結果に、ヨーロッパでの男性服のサイズ39/41/43を着用させ、ゆるい・きついをサーモグラフィのように色で示すことができる。きつい部分が赤、ゆるい部分が緑で表示される。

男性が39を着用すると、身体のあちこちが赤くなり、きついと分かる
男性が43を着用すると、全体がゆるい状態
男性にピッタリなのは41。それでも肩のあたりはきつそうだ

ビルトインキッチンシステムは、冷蔵庫の食材映像で、メニュー-選びから他機器設定までできる

 ThinQなどのAIテクノロジを搭載した、ビルトインキッチンシステム。一番目立っていたのが冷蔵庫「LG Insta View LNXS30996D」で、カメラで内部を複数の角度から見られる。また画像上で指定した食材を使ったレシピ検索もできるという。レシピを選択すると、加熱温度や時間のデータがオーブンレンジへ、使用後の食器の洗浄データが食洗機へダウンロードされるという。

ビルトインキッチンシステムの冷蔵庫「LG Insta View LNXS30996D」
冷蔵庫内部を上から撮影した映像が見える
冷蔵庫のドアポケットの映像が見える
ドアポケットの映像で、ミルクを選択すると、ミルクを使用したレシピの一覧が表示された。一覧の右側にはレシピ提供元があり、複数サービスからレシピを提供されている
レシピを選択すると、他のビルトイン機器にも、関連する制御情報が送られるという
ビルトインシリーズのオーブンレンジ
ビルトインシリーズの食洗機
ビルトインシリーズのクッキングヒーター
ビルトインシリーズのレンジフード

LG SIGNATUREシリーズには、スタイリッシュなエアコンが登場

 また、スタイリッシュなデザインが特徴の「LG SIGNATURE」シリーズでは、横型/縦型のエアコンが展示された。

「LG SIGNATURE」シリーズの横型エアコン(写真左)、縦型エアコン(写真右)。いずれも、通年を通して温湿度管理を行なうほか、人感センサーを搭載するという。