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Anker初のSLAM搭載ロボット掃除機、モップで水拭きや進入禁止エリア設定も

 Ankerは、シリーズ初のSLAM採用で、マッピングできるようになったロボット掃除機「RoboVac L70 Hybrid」を、Eufyブランドより2019年夏に発売する。価格は54,800円(税込)。

ロボット掃除機「RoboVac L70 Hybrid」

 シリーズで初めて、人工知能の一種であるSLAM(Simultaneous Localization And Mapping)を採用したロボット掃除機。本体位置を自己認識し、リアルタイムで部屋のマップを作成しながら掃除できる点が特徴。部屋の隅々まで効率的に掃除するという。同社のロボット掃除機シリーズにおいて、最上位モデルに位置づけられる。

 ナビゲーションシステムは、独自の「iPathナビゲーション」と「AI Mapテクノロジー」を新開発。ジャイロセンサーと加速度センサーにより本体の走行速度や移動距離、方向を認識、さらにレーザーセンサーでマッピングし、最適なルートで掃除する。

独自の「iPathナビゲーション」と「AI Mapテクノロジー」を新開発。ジャイロセンサー、加速度センサー、レーザーセンサーを備える

 水タンクとモップを備え、吸引しながら床を水拭きできる「モップモード」も搭載。水量調節は3段階で、汚れに応じてカスタマイズできる。水タンク容量は150ml。

 Wi-Fiによるスマホ連携機能を搭載し、アプリでは進入禁止エリアや掃除強化エリアの設定が可能。モップモードの運転禁止エリア指定もできる。

モップを備え、吸引しながら床を水拭きできる
モップは簡単に取り外し可能
ダストカップと水タンクは一体になっている

これまでのバウンス走行からSLAM搭載へ

 アンカー・ジャパン 執行役員 事業戦略本部 統括・猿渡 歩氏は、新ナビゲーションシステムについて次のように話した。

 「これまでAnkerのロボット掃除機には、障害物に当たったら方向転換してランダム走行する“バウンス
”機能が採用されていました。新モデルでは新たに、ジャイロセンサー、加速度センサー、さらにレーザーセンサーを採用し、SLAMを搭載しています。ロボット掃除機自身が自己位置と周囲の環境を把握し、リアルタイムにマッピングできるようになり、最適なルートを選択して掃除できるようになりました」

アンカー・ジャパン 執行役員 事業戦略本部 統括・猿渡 歩氏
侵入禁止エリアなどの設定はスマートフォンアプリから行なう

 このほか、段差や障害物の検知機能、充電残量が少なくなると自動で充電台へ戻る機能なども搭載する。連続運転時間は最大150分。一度に掃除できる部屋の広さは、約300m2。充電時間は約300~360分。

 本体サイズは、約355×105mm(直径×高さ)。ダストカップ容量は450ml。吸引力は、シリーズ史上最大の2,200Paとしている。

モップ搭載「RoboVac G10 Hybrid」

 SLAM非搭載で、ジャイロセンサーと加速度センサーを用いたナビゲーションシステム採用モデル「RoboVac G10 Hybrid」も、2019年夏に発売予定。価格は24,800円(税込)。

RoboVac G10 Hybrid

 Wi-Fi連携やモップによる水拭き機能は搭載。吸引力は最大2,000Pa。約7.2cmの薄型設計も特徴としている。

 本体サイズは、約325×72mm(直径×高さ)。ダストカップ容量は450ml。連続運転時間は最大100分。一度に掃除できる部屋の広さは、約150m2。充電時間は約300~360分。

ジャイロセンサーと加速度センサーを搭載
約7.2cmの薄型設計も特徴