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パナソニック、スピーカー搭載LEDシーリングライトで実現する、新しい光と音の体験会

 パナソニックは照明器具の新製品説明/体験会「あかりセミナー 2019」を、プレス向けに開催した。紹介されたのはスピーカー搭載LEDシーリングライト「AIR PANEL LED THE SOUND」と、寝室用LEDシーリングライト「HH-CD1071A」の2製品。

 価格はいずれもオープンプライス。AIR PANEL LED THE SOUNDには、適用畳数が12畳までの「HH-XCD1288A」と、同8畳までの「HH-XCD0888A」をラインナップ。店頭予想価格は順に75,000円前後、65,000円前後(税抜)。同10畳までの寝室用LEDシーリングライト「HH-CD1071A」は、10畳までのモデルが30,000円前後、8畳までのモデルが25,000円前後(税抜)。

スピーカー搭載LEDシーリングライト「AIR PANEL LED THE SOUND HH-XCD1288A」
寝室用LEDシーリングライト「HH-CD1071A」

 同社によれば、リビング照明におけるLEDへの移行率は約34%だという。まだまだ蛍光灯を使っている家庭が多いことがわかる。そうした家庭でも今後はLEDへの移行は必須。その中で同社が、リビング照明としておすすめするのが「AIR PANEL LED THE SOUND」シリーズ。スピーカーを内蔵し、光と音に包まれる新たな体験が可能とする。

 同シリーズは2018年2月に発売して以来、累計出荷台数1万台を達成し、人気を博しているとする。同製品ではスマートフォンなどとBluetoothでつなげて音楽などが楽しめるほか、「ワイヤレス送信機」によりテレビやラジオの音も再生できる。特に、これまでキッチンでは聴き取りづらかったテレビの音が、聴こえやすくなったと好評だという。

Bluetoothスピーカーを内蔵
バスレフポート採用で低音も豊かに再生

 利用者アンケートによれば、「AIR PANEL LED THE SOUND」のスピーカー機能の利用頻度は、毎日使っているユーザーが約7割、週に数回が約2割となった。一方で、約1割のユーザーが、うまく活用できていないという結果が出たという。

 アンケートから分かったユーザーニーズとしては、「光を切り替えることで、音が流れてくる設定があるといいよね」だったり、「好きな曲を登録しておきたい」ということだったという。従来モデルでは、光を専用アプリ「アカリモ」で操作できたが、同アプリで音楽の設定ができず、光と音は別々に操作する必要があったのだ。

 そこで、スマートフォン用の専用アプリ「アカリモ」をアップデートし、生活シーンに合わせた、光と音の一括操作を可能にした。また、同社のスマートスピーカー「KOE REMO(コエリモ)」と連携することで、光と音の一括操作を、声で行なえるようにした。

生活シーンに合わせた、光と音の一括操作を可能にした
例えば、テレビ視聴に最適な照明と音も提供してくれる

 例えば「くつろぎシーン」を選択すると電球色が変わり、あらかじめ設定しておいた、くつろぎのミュージックが流れてくるといった使い方が可能になった。

サッと拭くだけで汚れが落ちる「キレイコート」採用

 新製品ならではの点としては、メンテナンス性の向上が挙げられる。前述の同社のユーザーアンケートによれば、照明に求められることとして、1位が省エネや節電、2位が簡単に掃除できることだったという。

 新モデルでは、本体パネルのパネル部に、ホコリが付きにくい微細な凹凸形状にした上で、油が付きにくく取れやすい撥水撥油性のある「キレイコート」を施した。これにより、家庭での掃除にひと役買うとしている。

光と音で好みの雰囲気にサッと切り替えられる

 説明会で最も強調されたのが、同社のGoogleアシスタント対応のスマートスピーカー「KOE REMO(コエリモ)」との連携で、声で照明を中心とした設定切り替えが可能という点。同製品には赤外線リモコンが搭載されているため、Googleアシスタントに非対応のエアコンや空気清浄機などの操作も行なえる。

Googleアシスタント対応のスマートスピーカー「KOE REMO(コエリモ)」

 例えば、「OK Google 電気をつけて」はもちろん、「OK Google 食事を開始して」や「OK Google 勉強を開始して」などと、あらかじめシーン設定しておけば、声で指示するだけで、それぞれ登録しておいた光と音に切り替わる。

 説明会では、帰宅時や食事の際、または仕事する時、就寝時などのシーンを再現。実際にどんな風に使えるものか、声で操作する便利さを見せてくれた。

帰宅時
食事の際
仕事や勉強の時

 コエリモの魅力は、Googleアシスタントに対応しているため、対応の「AIR PANEL LED THE SOUND」や家電製品を声で操作できる点にある。加えて、赤外線内蔵により非対応でもリモコンに対応した家電製品も操作できる。

子育て世帯に便利な寝室向けのLEDシーリングライト「HH-CD1071A」

 続いて、説明会では寝室向けLEDシーリングライト「HH-CD1071A」が紹介された。

LEDシーリングライト「HH-CD1071A」
「HH-CD1071A」の特徴

 同社担当者によれば、睡眠に大事なのは規則正しい生活と体に合った寝具、それに快適な寝室環境が重要となる。灯りと睡眠とは深い関連性があるが、その中でもメラトニンと言うホルモンが深く関係しているとする。メラトニンは、睡眠ホルモンとも言われており、メラトニンが分泌されることで人は眠くなるのだという。

良い眠りを作る三大要素
明かりと睡眠の関係

 例えば、寝る前に白く明るい昼光色を見てしまうと、メラトニンが分泌されづらく寝付きづらくなってしまうことがある。ただし、常夜灯だと日常生活には不便なので、寝室では、電球色のライトをおすすめしているという。

 紹介された「HH-CD1071A」は、子育て世代をターゲットとした新製品。子どものイヤイヤ期や寝かしつけ、オムツ替えなど、子育て世代のサポートできるように考えられたとする。

 ポイントは、絵本の読み聞かせに最適な明かり「くつろぎモード」を搭載する点。子どもがなかなか寝ない時に、絵本の読み聞かせをしている家庭が多いが、4割の家庭で昼光色の中で読み聞かせを行なっていたという。そうした昼光色を浴びると、かえって子どもが眠りづらくなることもある。

 「くつろぎモード」は色温度が2,700Kの設定。これは絵本を読むのに十分な明るさでありつつ、その後の眠りを妨げず、読み聞かせにちょうどよいとする。また、同梱のリモコンには「くつろぎ」ボタンが配置され、設定が簡単。

 説明会では、一般社団法人「JAPAN よみきかせ協会」の代表理事、景山 聖子氏が登壇。読み聞かせの魅力と、「くつろぎモード」が読み聞かせに最適な照度と色温度であることを説明した。

一般社団法人「JAPAN よみきかせ協会」の代表理事、景山 聖子氏

 まず景山氏は、読み聞かせの良さについて語ってくれた。

「子どもは現実と空想の区別がつかないというのが特徴です。これが、小学校の3〜4年生くらいになると区別がつくようになります。それまでの間に、絵本の空想の世界を与えてあげると、人生のあらゆるリハーサルができるんです。

 絵本には怖い話がありますが、これは、お母さんお父さんに守られた場所で、想定外の事態を体験させておく、という意味があります。そうしておけば、現実世界で想定外の事態に遭遇した際に、対処できるようになります。

 読み聞かせにより、生き抜く力が育つというのが、1番のポイントなんです」

 景山氏はその他にも、読み聞かせは、親子の信頼性を高めたり学力の向上を促すといった効果があるとする。

読み聞かせの代表的なメリット

 そして、そうした様々な効果がある読み聞かせに、最適なのが夜だという。

 「その際に問題となるのが、明かりです。蛍光灯じゃないと絵本の文字がまず見えません。でも、明かりをつけたままだと子どもが寝てくれません。電気を消して、スマホで絵本を見せる家庭が増えていますが、子どもがブルーライトを直接浴び続けることが 、目にどんな影響与えるかが心配です。もちろん、親の目も疲れてしまいます。

 そうした問題があるなかで、くつろぎモードを実際に使ってみて、お母さんから送られてくる、すべての問題点を解決してくれると感じました」

 実際に部屋をくつろぎモードにして、絵本を見ると、絵本の文字ははっきり見えるけどまぶしくないことが分かる。さらに白く明るい昼光色では、絵本だけでなく周囲までが明るくなってしまうのに対し、くつろぎモードでは周囲は意識しづらくなり、子どもが絵本に集中しやすくなるという。

白く明るい昼光色で絵本を見た時
くつろぎモードにして絵本を見た時

 最後に景山氏は、絵本は肌と肌をくっつけてお母さんお父さんが、リラックスをした状態で読むことが大事だとアドバイス。肌と肌をくっつけて愛情をかけて読み聞かせすると、親にも子どもにも、愛情伝達物質のオキシトシンが出るのだという。これは人と人との信頼関係を構築するホルモン。親子関係の信頼性が高まり、親子の絆が育っていくという。

 「また、オキシトシンはアロマセラピーと同じ効果があるので、読み聞かせをした翌日は、なぜか疲れが取れていたりするんです」

くつろぎモード以外の子育て世代をサポートするモード

 「HH-CD1071A」は、くつろぎモード以外にも「夜間モード」や「お目覚めモード」を搭載する。

 夜間モードは、常夜灯よりも少し明るいリラックスできる灯り。子育て世代は、オムツ替えや授乳などで、夜中に明かりが必要になることが多い。そうした時に、いきなり明かりを浴びると不快感を持ってしまう。夜間モードは、ボタンを押した後に、ゆっくりと段階を踏んで点灯していくため、不快に感じる心配がないという。また、2lxと照度は低いものの、段差などは確認できる明るさなのが特徴だとする。

 一方のお目覚めモードは、さわやかな起床を促すモード。設定した時刻の15分くらい前から徐々に明るくなり、設定時刻にはアラームが鳴る目覚まし機能が付いたモードだ。