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ライオン、120年以上の口腔ケア研究を活かした美容家電を開発、クラウドファンディングで募集開始
2018年9月6日 15:38
ライオン(LION)は、新規事業を創出する「イノベーションラボ」の取り組みの一つとして、美容家電の開発を進めていることを発表した。口の中からほうれい線にアプローチする新美容機器「VISOURIRE(ヴィスリール)」の商品化を目指し、クラウドファンディングサイト「Makuake(マクアケ)」にて、支援募集を開始した。価格は、本体とジェルのセットで15,120円(税込)。期間は2018年12月26日まで。商品の発送は2019年6月を予定(目標金額300万円達成の場合)。
口内からほうれい線を押し上げて表情筋にアプローチ、
同社は2018年1月に、新規事業の創出に取り組む「イノベーションラボ」を、研究開発本部内に新設。次世代ヘルスケアカンパニーを具現化する製品の一つとして、新美容機器「VISOURIRE」の開発を進めているという。歯ブラシや歯磨き粉など、120年余りに渡って生活者の口腔衛生に貢献してきたライオンが新しい着眼点で開発し、口の中から表情筋へアプローチするとしている。
本体はスティック形状で、口内に入れて内側からほうれい線を押し上げるようにして使う。近年、口腔内エステとして「オーラルリフレクソロジー」という施術を歯科医などで受けられるが、いざ自身の指で口の裏側を推し続けると指が疲れるほか、指では届きにくい部分があるなど、手軽にできないというデメリットがある。
ヴィスリールでは、先端のシリコンヘッドに親指を模した形を採用しており、口の裏側にしっかりフィット。頬を押し上げやすい設計にした。
また音波振動を搭載し、口の中に当てると動かすたびに心地よい刺激を感じられるという。ほうれい線を内側から刺激することで手軽に表情筋へアプローチでき、より美しい笑顔に導くとしている。
使用する際は、付属の専用ジェルをシリコンヘッドに塗布する必要がある。ヘッドの滑りを良くし、口の中で動かしやすくなるという。ジェルは「シトラス/オレンジ/ローズ」の3種類があり、好みに合わせて選択可能。専用ジェルを買い足す場合は、Makuakeのウェブページから単品で購入できる。シリコンヘッドは水洗い可能で、毎回清潔に使用できる。
マッサージ方法は、頬や頬骨やほうれい線の裏をなぞるようにして押し当てる。唇裏や奥歯など口腔内全体に使え、1回約5分を目安としている。顔のむくみが気になる朝や、人との応対を繰り返して疲れた笑顔になる日中、明日の備えて疲れをリセットしたい就寝前など、さまざまなシーンで使えるとしている。
運転モード(振動)は、「ハード(14,000cpm)/ノーマル(11,000cpm)/ソフト(8,000cpm)」の3種類。好みに合わせた振動数を選ぶことができる。
デザインにもこだわり、持っているだけで気持ちが上がるコスメティックな世界観を目指したという。“使うことで、笑顔になる”という商品コンセプトのもと、中央のアクセントリングは口角が上がっている様子をモチーフに、「笑顔の連鎖」をアイコニックに表現。本体のドレープ形状も指馴染みがよく、しっかりホールドして使える。
本体サイズは、約29×189mm(直径×高さ)。電源は単三形乾電池1本、使用可能時間は約1カ月(1日約5分使用した場合)。防水性能はIPX5相当。シリコンヘッド長は87mm。
クラウドファンディングで感度の高いユーザーにどう評価されるかを検証
ライオン 経営戦略本部 事業開発部・藤山 昌彦氏は、クラウドファンディングサイト「Makuake」を使った理由について次のように語った。
「クラウドファンディングには、新規領域へ挑戦しやすいという特徴があります。今回、美容家電という新しい領域への挑戦にあたり、クラウドファンディングの特徴を活かすことで事業化を推進できると思いました。もう1つ理由があり、ヴィスリールが持つ口腔内からのほうれい線へのアプローチというユニークな機能が、クラウドファンディングに集まるような感度の高いユーザーにどう評価されるか検証したいという狙いがあります」
商品化は2019年中を目指しており、クラウドファンディングで支援を募集する間はユーザーの反応を見て、支援者の属性や意見を収集していくという。目標金額に達成した場合は、2019年6月を支援者向けに製品を発送。一般販売の時期は未定だが、2019年7月以降としている。