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エプソン、アナログウオッチの新ブランド「TRUME」を発表。準天頂衛星「みちびき」に対応

 エプソンは、アナログウオッチにGPSセンサーなどを組み込んだ新ブランド「TRUME(トゥルーム)」を発表した。第1弾モデルとして8機種を、9月28日より順次販売する。価格は24万円~28万円(税抜)。

新ブランド「TRUME」

 GPSセンサー、気圧・高度センサー、方位センサーを搭載したアナログウオッチ。独自の高感度・低消費電力GPS受信システムを採用し、国産の準天頂衛星システム「みちびき(初号機)」にも対応。

 受信感度は世界トップクラスを誇り、GPS衛星電波のみで現在位置のタイムゾーンを特定し、常に正確な時刻を示すという。他の電波などの併用が不要なため、低消費電力にもつながるとしている。また、現在地から起点までの距離と方角を示す「ウェイポイント」機能も搭載。

 上位モデル「TR-MB8001/8002/8003/8004/8005/8006」の6機種では、消費カロリーや紫外線などの情報を計測する「エクスパンデッドセンサー」が付属。温度・紫外線・歩数・消費カロリーを計測でき、ウオッチ本体とセパレートしたことで、温度などのデータも体温の影響を受けず、精度良く測定できるという。各データはBluetooth通信でウオッチ本体へ送られ、アナログ針で表示される。

上位モデル「TR-MB8001」。メタルバンドを採用
温度・紫外線・歩数・消費カロリーを計測できる「エクスパンデッドセンサー」

アナログウオッチに先端技術を包みこむ

 今回発表した新ブランドは、最先端技術でアナログウオッチを極めることを目指したという。アナログウオッチの小宇宙の中で、先端のセンサーで「時間」「空間」「人間」を測った結果を、無機質なデジタルではなくあえて温もりのあるアナログ針を使い、どこまで自然に、美しく表現できるかに挑戦し、「センサーフュージョンによる独創のアナログウオッチ」のコンセプトのもと商品化したとしている。

 多彩なデータを瞬間的に読み取るために、随所に職人・匠の技や工夫を盛り込んだ。時分針は、部分的な抜き加工やダイヤカット加工、蓄光塗布「ルミナスライト」により、優れた視認性を実現。実用性の追求に加え、コンパス表示では赤いセンサー針が方位磁針のように揺らぎながら北を指すという遊びごころもプラスしている。

 充電方式は、文字版裏側のソーラーパネルで光を受けて駆動エネルギーを発電する「ライトチャージ」を採用。フル充電時の駆動時間は約6カ月。室内光の明るさでも十分に充電でき、3日間以上光が当たらないと針の動きを一時的に止めるスリープ機能などを備える。きめ細かい省電力制御により、定期充電不要で駆動し続けるという。

蓄光塗布「ルミナスライト」により、優れた視認性を実現

 ラインナップは、エクスパンデッドセンサーが付属し、メタルバンドの「TR-MB8001~8004」4機種、レザーバンドの「TR-MB8005~8006」2機種、エクスパンデッドセンサーを付属せず、メタルバンドの「TR-MB7001~7002」2機種を用意する。

 いずれもサイズは共通で、60.2×48.6×15.5mm(幅×奥行き×高さ)で、重量はメタルバンドが約135g、レザーバンドが約110g。ケース材質は純チタン(ベゼル部:セラミック)。ガラス素材はサファイアガラス。駆動方式はライトチャージGPS衛生電波修正。防水性能は10気圧防水。

 エクスパンデッドセンサーのサイズは、54.6×39.3×10mm(同)で、約21g。電源はコイン型リチウム電池CR2032。防水性能はIPX5。ケース材質はプラスチック(一部メタル)。

レザーバンド「TR-MB8005」
「TR-MB8006」