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三菱電機、省エネNo.1を達成した容量517Lの冷蔵庫「置けるスマート大容量」
2017年7月19日 14:16
三菱電機は、高性能真空断熱材や高効率冷却ユニットなどの採用により、高い省エネ性能を実現した冷蔵庫「置けるスマート大容量」シリーズを8月30日より発売する。ガラスドアを採用したた「WXシリーズ」は容量470L~700Lまで全5機種を用意。価格は33万~43万円前後(税抜)。
薄型断熱構造「SMART CUBE」搭載の冷蔵庫「置けるスマート大容量」シリーズの新モデル。設置面積はそのままで、庫内容量を大幅に向上させたもので、2012年から展開している。
「家事をもっとラクに楽しく」をキーワードとしており、-3℃~0℃の氷点下でも食品を凍らせずに保存でき、傷みやすい肉や魚の鮮度を長持ちさせる「氷点下ストッカーD」や、独自の冷凍技術により、解凍せずにすぐに調理できる「切れちゃう瞬冷凍」、保存中の野菜に赤・青・緑の3色のLEDを効果的に照射することで、光合成の活性化と栄養素生成を促進し、保存中の野菜のビタミンCを増量させる「クリーン朝どれ野菜室」などの機能を搭載する。
容量517Lの「MR-WX52C」で、省エネNo.1を達成
新モデルでは、省エネ性能を更に強化。容量517Lの「MR-WX52C」については、省エネNo.1の250kWh/年を達成している。具体的な改良点としては、高性能真空断熱材の性能がさらに向上したほか、「高効率冷却ユニット」採用による冷却性能の向上、圧縮機のオン・オフ時に生じる電力ロスを削減する独自の高効率制御「NEW MICLOSS(ニューミクロス)」の搭載などがある。
NEW MICLOSSは、容量517Lの「MR-WX52C」と容量600Lの「MR-WX60C」の2機種のみに搭載された新たな機構。庫内温度の目標温度と実際の温度との差を検知し、風量をきめ細やかに調節する方式を、冷蔵室、製氷室、瞬冷凍室、野菜室の4つの部屋に採用した。冷やしすぎを防ぐことで、省エネ性を改善している。
メンテナンス性も向上
使い勝手の面では、野菜室のメンテナンスをしやすくした。
従来、野菜室のお手入れは本体から大きな野菜室を取り外して、水洗いしていた。新モデルは、庫内底面に設置した「クリーントレイ」のみを取り外して手入れすれば良い構造とした。クリーントレイには、エアコンなどに採用されている三菱電機の特許技術「ハイブリッドナノコーティング」を施す。野菜室で多い、土ホコリや調味料の汚れのほか、野菜くずが付着してしまう原因となる静電気を抑制、汚れも簡単に落とせるという。
三菱電機 静岡製作所所長 鈴木聡氏は、冷蔵庫のトレンドについて、「共働きの増加など、生活スタイルの変化により、冷蔵庫を取り巻く環境が変化した。まとめ買いなど、大容量化へのニーズはもちろん、時短をキーワードにした製品に注目が集まっている」とし、「冷蔵庫は、三菱の家電事業の中でも特に重要な製品」であると話した。
そのほか、新シリーズでは、本体の高さを170cm未満に抑えたロータイプモデル「MR-WX47LC」を追加。容量470Lと大容量ながら、小柄な方やシニア世帯でも冷蔵庫の一番上の棚まで手が届き、使いやすいという。店頭予想価格は33万円前後(税抜)。
庫内容量700Lの「MR-WX70C」の本体サイズは、800×738×1,821mm(幅×奥行き×高さ)。本体カラーはクリスタルホワイト、クリスタルフローラル、クリスタルブラウンの3色。
下位機種として銅板のドアを採用した容量600Lの「MR-JX60C」、容量517Lの「MR-JX52C」、ガラスドアを採用した5ドア片開きの「MR-B46C」を9月15日より発売する。価格はオープンプライス。店頭予想価格は、順に34万円前後、32万円前後、27万円前後(いずれも税抜)。