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東芝、7年ぶりにフルモデルチェンジしたオーブンレンジ「石窯ドーム」

 東芝ホームテクノは、7年ぶりにフルモデルチェンジした過熱水蒸気オーブンレンジ「石窯ドーム ER-PD7000」を8月上旬に発売する。価格はオープンプライス。店頭予想価格は18万円前後(税込)。

過熱水蒸気オーブンレンジ「石窯ドーム ER-PD7000」

 オーブン・レンジ・スチーム機能を備えた過熱水蒸気オーブンレンジ。庫内の天井を湾曲にし、熱風をすばやく循環させる「石窯ドーム構造」が特徴で、食品を前後左右から包み込み、ムラなく焼き上げる。

 ER-PD7000は、7年ぶりにフルモデルチェンジした製品で、すべての機能を一から見直したという。高温350℃の熱風やスピーディーな解凍機能、奥行きをカットしたコンパクトサイズ、操作が簡単なタッチパネルなどを採用している。

湾曲天井の「石窯ドーム構造」が特徴
操作が簡単なタッチパネルを採用

あらゆる機能に特化したワガママで欲張ったモデル

東芝ホームテクノ 代表取締役社長 増山 泰正氏

 東芝ホームテクノ 代表取締役社長 増山 泰正氏は、同社の電子レンジ・オーブンレンジについて以下のように語った。

 「東芝は、1959年に日本初となる電子レンジを完成させ、これまでにさまざまなモデルを販売してきました。その中で追求し続けたのはお客様目線で開発するということです。今回フルモデルチェンジした石窯ドームは、あたためや解凍などの基本機能はもちろん、ヘルシー・時短調理にも特化した、とてもワガママで欲張った商品になっています」

 オーブン機能では、セラミックコートの壁面から遠赤外線を放射する「庫内まるごと遠赤」を搭載。業界最高温度の350℃で調理でき、200℃の予熱を約5分で可能にする。高温で焼くことで旨み成分を閉じ込め、焼き上がりもキレイになるという。

 また、湾曲天井の石窯ドーム構造には、ワイドな熱風ユニットを上下2段に配置。広い庫内のすみずみまで熱風を行き渡らせる。従来モデルでは角ばっていた四隅も丸くし、さらに熱風循環を促進させるという。

オーブン機能では最高350℃の調理が可能。熱風を効率よく循環させる機構を備える
冷凍クロワッサンを、350℃と250℃であたため。350℃であたためた方がふっくらしている

 レンジ調理では、解凍機能に特化し、2つのセンサーを組み合わせた「高精度ダブル赤外線センサー」を新搭載。庫内1,024箇所を検知する「1024ポイント赤外線センサー」と、食材の置かれる中央を常に検知する「センター赤外線センサー」によるもので、スピード解凍に対応する。

 解凍機能は、「スチーム全解凍」「お急ぎ解凍」「さしみ(半解凍)」の3モードを用意。スチーム全解凍を選択した際、100gの薄切り肉を解凍するのに、2015年モデルでは約15分必要だったが、ER-PD7000では約7分にカットされている。

2つのセンサーによる「高精度ダブル赤外線センサー」
スピーディーに解凍できるという

外はサクッ、中はふっくら焼き上げるスチームトースト機能を新搭載

 スチーム調理は、庫内温度に合わせてスチーム発生量を調節する「石窯スチームコントロール」を新搭載。温度が低い加熱直後はスチームを減らして結露を抑え、温度上昇に応じてスチームの発生量を増やす。少ない給水で効率よく蒸し上げるという。

 また、トースト調理において、スチームを利用した「スチームトースト」も新たに備えている。表面をサクッと、中はふっくら焼き上げる。スチームトーストは2枚まで同時に調理でき、調理時間は約7分。

「スチームトースト」モードを新搭載
2枚まで調理可能

 このほか、自動調理メニューは約450種類を用意。新採用のカラー液晶タッチパネルで、簡単に操作できるという。

 メニューは、パエリアやノンフライヒレカツ、プリンなどのスイーツ調理まで対応している。庫内は2段式なため、同時調理も可能。上段は深皿で煮込みカレー、下段は角皿で焼き野菜のグリルなど、時短調理を可能にする。

上段で煮込みカレーを調理
下段で焼き野菜を作る
焼き野菜のカレー。野菜にはしっかり火が通っていて甘みがあった
タッチパネルなため直感的に操作できる

庫内容量30Lながらコンパクトサイズを実現

 本体サイズも刷新。奥行きサイズは、庫内容量30L以上のオーブンレンジにおいて、業界最小の39.9cmとしている。小型化は、従来は本体背面に配置していた熱風モーターを、底部に配置しなおすことで実現したという。

 このほか使いやすさを追求した機能として、庫内の様子がわかる2段LED灯や、大きな音がしないスマートダンパー扉、3分間のスチーム噴射で庫内の汚れを浮かす「手間なしお手入れコース」などを搭載している。

奥行きをカットし設置しやすくなった
熱風モーターを底部に配置したことで薄型を実現

 本体サイズは、498×399×396mm(幅×奥行き×高さ)。庫内容量は30L。消費電力は1,430W。角皿2枚と深皿1枚、焼網が付属する。本体カラーは、グランホワイトとグランレッドの2色。

 下位機種として、オーブン温度が最高350℃で自動メニュー数が153種類の「ER-PD5000」を9月上旬に、オーブン温度が最高300℃で自動メニュー数が108種類の「ER-PD3000」を8月下旬に発売する。価格はオープンプライス。店頭予想価格は順に、14万円、10万円(税込)。

ER-PD5000
ER-PD3000

TOSHIBAブランドを継続して製品を展開

 東芝の白物家電事業は、7月1日から中国美的傘下で運営されるが、増山社長は、同社の今後の展開についても言及。

 「これから新体制になりますが、何が変わるかと聞かれたら、何も変わりません。東芝は、あらゆる家電において国産1号機を作り、これまでに世界各国で延べ5億人以上のお客様に商品を届けてきた実績があります。これからもモノづくりのマインドを持ち続け、安全で快適なライフスタイルを提供する“TOSHIBA”ブランドの製品を展開していきます」と述べた。

引き続き“TOSHIBA”ブランドの製品を展開すると述べた