カデーニャ
400円で買えるBLE忘れ物防止タグ、激安ならではの割り切り活用術とは
2018年7月9日 08:00
Bluetooth Low Energy(以下BLE)でスマートフォンと連携する忘れ物防止タグはさまざまな製品が世に出ていますが、、最近は安価なものを見かけるようになりました。たとえば今回見つけたのは秋葉原の電子雑貨屋さんで400円ほど。他製品とはひと桁値段が違う、激安品ですね。
はたしてちゃんと使えるのだろうかと、気になって筆者も1個買ってみました。が、たとえば「これを傘に付けてさえいれば、いつでも、どこに忘れてもわかるよね!」なんて考える方には、残念ながらこのガジェットはオススメできません。
というのも、このタグ、あまりに電池がもたないのです。連続使用では3~4日、長くても1週間で電池切れを起こします。電池1個で数カ月から1年もつようなデバイスを作れるのがBLEの特徴のはずなのですが……。ただ、それ以外はちゃんとしていて、電波の発信位置を地図上で表示してくれたりします。
とはいえ電池がもたないので、この製品は使い方が少々限定されてしまいます。家を出るときにはスイッチを入れ、帰ったら切る。そういった使い方ができる場面であれば使えるでしょう。
普段使いは難しいかもしれませんが、たとえば特別なイベントで、これだけは絶対になくしてはいけない荷物に付けておく、とか。あるいはお休みの日のおでかけに子供に付けておくとか。万一子供が迷子になってしまったとき、どこで離れてしまったのかスマートフォンを見ればその手がかりは得られます(電波を受信できなくなった場所が、恐らくお子さんが離れてどこかに行ってしまった場所です)。
タグの電波が届かなくなるとけたたましい音が鳴りますので、取り付けた何かがちょっと手元を離れただけでわかります。迷子や忘れ物をしそうになったら最短距離で気づけるでしょう(注意してほしいのは、家に帰ってタグの電源を切るより先にスマホアプリを終了しておかなかいと、やはりけたたましい音がすることです)。
繰り返しますが、このタグは、なくしたくないモノに長期間付けっぱなしにしておくだけでいい、という性質の製品ではありません。一般的にそのようなタグはひと桁値段が高いのですが、それはそれだけの値段がする理由がある、ということなのですね。
この記事は、2017年6月28日に「カデーニャ」で公開され、家電Watchへ移管されたものです。 |