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そのIT系和製英語、通じない! 展示会で使える便利な英単語30選

※本記事は、Cerevoの技術情報ブログ「Cerevo TechBlog」に掲載した記事を編集・転載したものです。

 Cerevo代表取締役の岩佐です。

 今回のネタは、題して『IT・家電系和製英語と、展示会で使える便利な英単語計30選』です。1ヶ月後にはラスベガスでCESが開催されますが、CESに行ってみたいという方も多いはず。そこで恥をかかないためにも、家電・ガジェット系用語を中心に、米国で通じない和製英語と、展示会でよく使うけどいわゆる単語帳には乗ってないちょっとマニアックな単語をまとめてみました。

CESなど、展示会視察時や設営時にハマりやすい和製英語

 LAN
 日本人の英語を聞いていてよく出てくるフレーズその1。Local area networkとかいっても通じないことが多い。Ethernet(イーサネット)なら通じることが多いけど、Wired connectionぐらいのほうが一般的には通じやすい。相手が技術屋ならCAT5(カットファイブ)でも通じる。CAT6ケーブルじゃんこれ、とおもってもCAT5といえばよし。ウォークマンとウォーキーみたいなもの。

 Wireless LAN
 日本人の英語を聞いていてよく出てくるフレーズその2。無線LANを直訳してワイアレスラン、なんていってももちろん通じない。ワイファイ、またはWireless(ワイヤレス)で。

 パンフレット
 これ、CESではすげーよく使うのでぜひ覚えておきましょう、『brochure』です。発音はブローシュアー。ブローシャーではなくブローシュアー的発音がBESTです。説明員として立つときも重要なワードですね。 ブローシャある? とよく聞かれます。

 ビデオカメラ
 いわゆる運動会でパパママが撮影しているアレを指したくてビデオカメラといっても、本当にまったく通じないので注意。Video cameraだと監視カメラ的なものをイメージされる。いわゆる日本語でのビデオカメラは、Camcorderという。

 ノートパソコン
 ノートピーシーと言ってる日本人をよくみかけるけど、これは『ラップトップ』で。Notebook PCならぎりぎり通じるかな、だけどラップトップ(Lap top)のほうが違和感なし。

 テーブルタップ
 いわゆるタコ足タップ、電源分岐するアレですがテーブルタップはまったく通じず。机をトントン、とされてキョトンとした顔をされるという悲しいリアクションが返ってくるかも。Power strip(パワーストリップ)が正しい英語ですが、Electric stripでも通じます。

 コンセント
 テーブルタップと並んでハマるのがこれ。ちょっとコンセント貸して、みたいなケース結構あるんですがぱっと出てこない。Power outlet(パワー アウトレット)が硬い表現ですが、Outletとだけ略されるケースが多い。ためしにBing英語版とかでoutletで画像検索してみていただくとわかるはず。

 サイン
 ほら、CESで有名人に会ってサインもらいたいかもしれないじゃないですか!  ちょっと特殊な英語ですがこれは『Autograph』。ちなみに契約書に書くのは『Signature(署名)』です。動詞としてのSignは署名をする、という行為を指します。で、名詞としてのSignは? これ、看板や星座や色々な意味をもっちゃいます。

 トランシーバー
 Walkie talkie(ウォーキートーキー)といいます。トランシーバーでも通じなくはないんですが、どちらかというとトランシーバーはトラックとかパトカーに設置されてるようないわゆる据え置き型無線機を指します。あの、歩きながら片手で使うやつはウォーキートーキー。元ネタはアメリカ軍のMotorola SCR-300型無線機を兵士がWalkie-talkieという愛称をつけたのがきっかけ、というまめちしき。

 ダンボール
 まぁダンボールが通じるとは思わないだろうけど、Dan Ballとか言っちゃう人もいるのでw。『Cardboard』が正しい。Google cardboardって、あれつまりGoogleダンボール(で作ったVRグラス)ってこと。CES回る人には縁がないかもですが、CES出展者はよく使う単語なんで覚えておいて損はなし。

 ガムテープ
 こちらも出展者向けだけど、ホテルなんかでちょっと貸してよって必要になる言葉かも。ちなみに辞書とかでガムテープを訳するとPackaging tapeとかになるんですが、これだと透明の梱包用テープが出てきます。あの、布っぽい素材で厚手のアレは……正解は、Duct tape(ダクトテープ)といえば、わりと何処からともなく出てきたりします。日本の布テープよりは厚みがありますが、手で切れる、厚みがあるなどだいたい近いものが出てきます。ダ・ク・トという発音よりはダックという発音のほうが通じやすいかも。余談ですが私はDuct Tapeというスペリングを知らず、Duck Tapeだとずーーーーっと思い込んで4年ほど使っていましたがこれでちゃんと通じていましたw。

 コンベックス
 巻き尺。コンベックスは謎の和製語で、まーったく通じないので注意。ちなみに何でコンベックスというようになったかは謎らしい。噂では誰かがコンベックスという商品名で巻き尺を売り出したのがきっかけというが、商標検索してもそれらしいものは現在では確認できないという。トリビアはさておき、コンベックスつまり巻き尺の英語名は『Tape measure』だ。ちなみにCESの現場でTape measureを貸してもらったりしてもインチ・フィート表記だけで役に立たないことがほとんど。巻き尺は必ず日本からcm表記のものを持ち込みたい。ちなみにCES会場最寄りのHome Depot(いわゆるホームセンター)で巻き尺を探したけどインチ・フィート表示のものしか売っていなかったという(※2014年俺調べ)。

 ペンチ
 出展者向けが続きます。ペンチはpliers(プライヤー)です。工具系は挙げるときりがないのでこのへんにしますが、この辺を見て覚えておくといいでしょう。

 Tools in Workshop, TOOLS AND HARDWARE – Dictionary for Kids

スペルはわかるが発音ができなくて通じないパターンの英単語

 テレビ
 いわゆる日本語の『テレビ』発音はなかなか通じない。TV(ティーヴィー)、というのが一般的な呼称。テレビジョンといえば通じるケースはなくはないけど、普通はティーヴィーを使いますね。

 ルーター
 慣れるまでめっちゃくちゃ通じないのがルーター。ラウター、ぐらいの発音でないとぜーったいに通じないので注意。ただし、ワイファイルーターと続けて発音すると、ああラウターのことなんだなと推測してくれるので通じやすい。

 Luxor
 あ、これCES限定の番外編。ラスベガスにある有名ホテル(ピラミッドの形をしているアレ)なのですが、日本語ガイドブックやらにはカタカナで『Luxor(ルクソール)』と書いてある。で、これを読んでタクシーとかに行き先を『るくそーる ほてる』なんて言ってもまったく通じない。Luxorは『ラクソー』です。ほんとガイドブック類は直してほしいものです。

家電系展示会回りで知っておくと便利な英単語

 Mold
 金型。ちなみに金型を新規に作ることを Open mold(またはOpen new mold)という。CreateとかStartとかは使わない。

 Distributor
 ディストリビューター、つまり販売代理店。CESなど展示会ではDistributorについて話すことが多いので覚えておきたい。日本でいうダイワボウさんだったりソフトバンクC&Sさんだったりという人たち。

 Retailer
 販売店。日本でいうヨドバシカメラさんやビックカメラさんみたいなところを指す。リーテイラー、という感じで発音すると伝わりやすい。

 Retail price
 市場価格。意味合いとしてはメーカー希望小売価格のことを指すことが多い。ちなみにメーカー希望小売価格はManufacturer suggested retail priceの略でMSRPと言われるがこれはガチガチの業界ワード。

 Distributor price / Factory price
 いわゆる卸価格。Distributor向けの価格という意味合い

 Quantity
 数量。発注数量とかの交渉で必ず出てくる。Qtyと略されることもある。発音はクォンティティ。

 MOQ
 Minimum order quantityの略で最小発注数量。通じない業者はほぼ居ないと思うほどポピュラーな略称。OEMするよ! って業者がいたら、Distributor priceとMOQを聞いてまわるだけで結構な収穫になるはず。

 PO
 Purchasing orderの略で、発注書のこと。POいつくれるんだい? 的な使い方をする。

 Quotation
 見積、見積書。quoteと略されることも。じゃあ帰国したらすぐにクオーテーションくれよ! とか、今日ホテルに戻ったら必ずクオーテーション送ってね、という感じで交渉する。

 Courier
 いわゆる宅配便のこと。厳密には宅配会社を指すけれど、クーリエで送ってよ! って感じで表現すると『宅配便で送ってよ』的表現になる。

 Contract
 契約、契約書。コントラクトと発音

 Exclusive
 独占的な。独占の。 Exclusive distributorは独占販売代理店、Exclusive distributing contractは独占販売代理店契約、といった感じ。non-Exclusiveといった表現もよく使う。イクスクルーシブ、と発音。エよりイかなw。

 Certification
 認証、認定。技適やFCCの話をするときによく使う。日本のCertificationは取れてるの? といった質問に使う。

 RMA
 Return Merchandise Authorizationの略で、いわゆる返品のこと。展示会ではあまり使いませんが、RMA条件はどうなってる? とか聞かれるので覚えておいて損はなし。

おわりに

Cerevoでは現在60を超える国と地域に自社ブランド商品を流通させており、わたしも英語を使う機会が増えてきています。もともとTOEIC420点しかなかった私がいうのも何ですが、こうやって一部の専門用語(?)から覚えていくだけで結構英語って何とかなっちゃったりします。

また、説明員として従事する弊社メンバーでちょっと英語が不安だなーという方も、このエントリ見てCESにむけて英語ウォームアップをはじめてもらえれば幸いです。

この記事は、2017年12月1日に「カデーニャ」で公開され、家電Watchへ移管されたものです。

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