イベントレポート

文具

【国際 文具・紙製品展2013】
保護フィルムの上から使えるスマホの液晶クリーナー「タッチパネルコロコロ」

 文具の商談市「国際 文具・紙製品展 ISOT」が、6月26日、東京ビッグサイトで開幕した。会期は28日までの3日間。一般および18歳未満の入場はできない。時間は10時から18時。

 家電Watchでは、オフィスや家庭で便利に使える文具を中心に取り上げる。

スマホやタブレット向けの液晶クリーナー「タッチパネルコロコロ」

ニトムズ「タッチパネルコロコロ」。タブレットと一緒に持ち歩けるシンプルなデザインを採用した

 ニトムズは、スマートフォンやタブレット向けの液晶クリーナー「タッチパネルコロコロ」が展示されていた。

 ニトムズといえば、高機能フィルムやシート製品を作っている日東電工の子会社で、粘着ローラー「コロコロ」で知られる家庭用品メーカーだ。コロコロは、前後に動かすだけで床の汚れが取れるなど手軽さがウケて、1983年の発売以来のロングヒットを記録している。

 2012年にはキングジムとコラボして、スマートフォンやタブレットの液晶の指紋や皮脂汚れを除去するクリーナー「iコロコロ」を発売。生産が追い付かないほど好評を博したという。一方で、保護フィルムを貼った液晶には使えないという弱点があった。クリーナーの粘着力で、保護フィルムが剥がれてしまうためだ。

 そこで今年8月以降に順次発売する新製品「タッチパネルコロコロ」では、粘着テープの強度を改善。粘着力を抑えて、液晶画面に直接使えるだけでなく、保護フィルムを貼った液晶にも使用できるようになった。

 試しにタブレットの上にコロコロと往復させると、指紋が消えていく。確かに、コロコロが表面の保護フィルムを引っ張らない。粘着力が落ちてきたら、ローラーのテープを1枚剥がせば、新しいテープが現れる。

フタを外すと、粘着テープが現れる
液晶の上を数往復させると、表面の皮脂や指紋の汚れが除去できる。液晶保護フィルムは剥がれてこない
テープには1周ずつ切れ目が入っていて、使い終わったらピリッと破いて捨てられる

 テープは、あらかじめ1巻付属しており、1巻は12周分となっている。1周で約40回繰り返し使えるため、簡単に計算すれば、約500回使える。 店頭予想価格は1,260円。

テープの柄も、英字新聞を切り取ったような雰囲気を醸している

 タッチパネルコロコロのデザインは、フタ付きの箱型ボディを採用。外観はシンプルで、コンパクトに持ち歩けるようになった。カラーはブルー、レッド、ブラックの3色を用意する。

 本製品は、同社が昨年より展開するステーショナリーブランド「STALOGY(スタロジー)」の製品としてラインナップする。STALOGYは、くまモンなどのデザインでも知られるアートディレクターの水野学氏が率いるデザイン事務所、good design companyがブランドデザインを手掛けている。同社の広報を務める滝島和人 経営企画部コミュニケーショングループチーフマネージャーは、「デザインにも注目して欲しい」と話す。

小林 樹