やじうまミニレビュー

ニトムズ「コロコロミニ リビング・寝室用」

~ベッドサイドに置けて、抜け毛が良く取れる
by 伊達 浩二


やじうまミニレビューは、生活雑貨やちょっとした便利なグッズなど幅広いジャンルの製品を紹介するコーナーです


冬が近づくと、猫はフトンで丸くなる

 だんだん寒くなってきたので、猫の鉄蔵が寝る場所が変わってきた。

 夏の間はフローリングでペッタリと寝ていたのだが、最近はフリースを敷いた箱や、人間が寝ているベッドでよく寝ている。猫は寒暖の変化に敏感で、季節によって最適な場所を選ぶのだ。

冬期の鉄蔵は、こんな感じで寝ているもっと寒いと布団に潜ってしまう普段でも、こうやって枕元にいることが多く、シーツに抜け毛が付いてしまう

 猫がベッドで寝るのはかまわないのだが、困るのは布団カバーやシーツについた抜け毛だ。こういうリネン類は、良く洗う方だと思うが、それでも週に1回ぐらいの頻度だ。せっかく洗っても、鉄蔵がポンと飛び乗って、毛繕いをし、布団に潜り込んでしまえば、元の木阿弥になってしまう。

 というわけで、最近は、猫の毛取りに「コロコロ」が欠かせない。コロコロとは、一言で言えば、粘着テープを巻いたローラーを転がして、ホコリなどを取る掃除用具だ。ニトムズの登録商標で、他社では単にカーペットクリーナーと称している。布地についたホコリや毛を取るには、これ以上良くできた存在はない。

 ただ、もともとがカーペット用の掃除用具なので、ちょっと大きい。粘着テープの幅は、標準で16cmあり、器具の幅が20cm強、器具の高さが30cm弱ぐらいある。床を掃除するには十分だが、ベッドの脇に立てておくには、ちょっと大きくて存在感がありすぎる。色気がないと言っても良い。

 というわけで、今回は寝具などを掃除するための、小さなコロコロを探してみた。名前を「コロコロミニ リビング・寝室用」という。型番は「C0060」となっている。

ニトムズ「コロコロミニ リビング・寝室用」左は一般的なサイズのカーペットクリーナー。右が「コロコロミニ」。大きさや存在感はかなり違う猫と比べるとかなり小さい

メーカーニトムズ
製品名コロコロミニ リビング・寝室用
KD-191
希望小売価格998円
購入場所ヨドバシカメラ マルチメディアAkiba
購入価格800円

小さくてもコロコロの実用性は同じ

パッケージはブリスター型で、そのまま吊り下げて販売されていた横から見ると、アームが曲線なのがわかる取扱説明は、パッケージの背面に印刷されている

 「コロコロミニ」は、普通のコロコロよりも一回り小さい。テープの幅は、普通のコロコロの半分の8cmで、ケースに立てた状態の高さは20cmしかない。また、普通のコロコロと違って、金属の棒が見えないので、柔らかい印象を与えるデザインだ。

 コロコロミニシリーズには、今回購入した「リビング・寝室用」のほか、洋服用/クルマ用/クルマ用伸縮/リビング・寝室用(強粘着)など、5つの種類がある。取っ手が伸縮するクルマ用伸縮を除けば、本体やケースのデザインは共通で、ケースの色と粘着テープの種類の違いで種類が分かれている。

 今回のリビング・寝室用は、緑色のケースだ。テープは専用の「リビング・寝室用」で、90周巻きの長さがある。用途は、「ソファ・ベッド等の布製品の髪の毛や花粉・ホコリ取り」とされている。「布の繊維に入り込んだペットの毛に最適」とされている「リビング・寝室用(強粘着)」とどっちにするか迷ったのだが、強粘着タイプは、テープの長さが70周巻きと短いので、普通のタイプにした。

カバーを開けたところカバーの中では粘着テープは浮いているのでくっつかないカバーから取りだして使用する
30cm定規との大きさ比較。粘着テープの幅は8cm粘着テープには方向を示す矢印が印刷されているテープの表面を見ると、粘着材が筋入りに加工されているのがわかる。これにより、布などの凹凸に対応しやすくなっているという

 使い方は、いつものコロコロと同じだ。最初に保護用の紙を取っておけば、ケースから取りだして、前方向へ転がすだけで良い。ゴミや毛がついて、粘着力がなくなったら、粘着テープをひと巻き分、剥けば良い。

 この製品に限ったことではないが、ニトムズ純正のコロコロは、テープの端の部分がべとつかないので切りやすい。

 強粘着タイプではないので、粘着力が足りないかと心配したのだが、我が家では毛布を使っていないことや、綿とポリエステル混紡のさらっとしたシーツ類を使っていることもあって、これで十分だった。これもニトムズの粘着テープの特徴だが、粘着部分がすじ塗りになっていて、多少の凹凸は苦にしないことも一因かもしれない。

 猫がベッドを出たあとで、軽く何度かコロコロしておけば、きれいに抜け毛が取れる。

シーツをコロコロしている様子。むやみに布に張り付くことなく、転がしやすい粘着力が弱くなったら、テープを剥がす頃合いだ。ゴミの取れ具合がよくわかるテープを切って剥がした状態。このテープは端にノリがついておらず、ミシン目も入っているので切るときも扱いやすい

交換用テープの入手性が課題だが、家具のちょっとした掃除にお勧め

基本的にコロコロは布やカーペット用の掃除用具で、フローリングや畳には使えない。このようにくっついてしまう

 残念なのは、最寄りのスーパーマーケットでは、この製品用の交換用粘着テープである「C0280」(2巻入)が入手できなかった。なんせ、ニトムズの交換用粘着テープはすさまじく種類が多い。

 各製品別に、粘着テープを用意することで、類似品にはない優れた機能を得ていることはわかるのだが、割と頻繁に必要になる消耗品だけに、入手性については、購入前に確認しておくことをお勧めしたい。

 自分の場合は、幸いちょっと離れたところにあるDIY店で、500円前後で入手できることがわかったが、場所によってはAmazonなどの通信販売に頼らざるをえないだろう。

 とはいえ、「コロコロミニ リビング・寝室用」は、本体が小さくて邪魔にならず、粘着力も強くて、シーツや枕カバーなどの掃除には十分に使える。ペットオーナー以外でも、ちょっとした家具の掃除用品としてお勧めしたい。

 なおこの製品も含めて、コロコロはカーペットやシーツなどに向いた製品で、畳やフローリングなどの床には使えない。今回も念のためフローリングでも試し て見たのだが、やはり布に特化した製品なので、フローリングにくっついてしまう。フローリングも掃除できるコロコロは、別に用意されているので、そちらを 選んでほしい。





2011年 11月 10日   00:00