年末特別企画
ようやく出会えた“心躍る冷蔵庫”と、日立のサステナブルな取り組みと【私の2021】
2021年12月24日 08:05
昨年に続いてのコロナ禍において、私たちの意識が大きく変化したことの1つに「サステナビリティ」への興味関心の高まりや、その流れの中にある「エシカル消費」があるのではないでしょうか。家電に深く携わる私自身も、冷蔵庫の買い替えにおいて強くこのことを意識しました。
この秋に「これが欲しかった冷蔵庫だ!」と歓喜して購入した冷蔵庫の魅力と、これを作った日立グローバルライフソリューションズの取り組みをこの1年の総括としてお話したいと思います。
シルバーマットの鋼板採用の上質なデザインと“丸ごとチルド”に心躍る日立の冷蔵庫
元々、汚れが目立つことやドアが重く感じられることなどで好きではなかった“ガラス面材”の冷蔵庫ですが、レビューを書くなど大人の事情もあり、この秋に買い替える前の冷蔵庫はガラスドアの冷蔵庫でした。ところが思わぬアクシデントで冷蔵室右側のドアにひび割れが生じてしまい、ここ数年はそれを透明なテープで押さえて補修した形で使っていて、見た目がかなり残念な状態になっていました。
ガラス面材の扉はリサイクルが難しいため、サステナビリティが叫ばれる中、避けたいという気持ちもあり、次に購入するなら鋼板素材などを使用したものにしようと決めていたのです。冷蔵庫は家具の1つだと思っていて、デザイン性を重視しているので、鋼板だけれど、美しいものが登場するといいなあと思っていました。
次なる冷蔵庫のもう1つの条件は、使用頻度の高い野菜室が真ん中にあること。そのほか、前モデルが600Lタイプだったので少なくとも550L以上はないと厳しいし、できれば冷却性能においても魅力のあるものであってほしいのは言うまでもありません。
そんなわが家の冷蔵庫にうってつけのモデルだと膝を打ったのが、日立からこの秋に発売されたR-KWC57Rです。何よりうれしいのがそのデザイン。ブラスト加工を施したような繊細なシルバーマットの鋼板を採用していて、さりげない陰影が表情豊かで美しいのです。もう1色のブラストモーブグレーと迷いましたが、わが家のホワイトベースのキッチンにはこちらでよかったなと思っています。
冷蔵庫の右隣のスペースは低いワゴンを置いてキッチン家電スペースになっているため、コントラストが強いサイドの黒い部分がどうかなと一瞬思ったのですが、夫と私が海外出張のお土産に買ってくるマグネットコレクションで飾ったら、とても素敵になりました。
機能的にも、冷蔵庫下部にある2つの引き出しを「冷凍・冷蔵・野菜」の収納用に温度帯を切り替えられるので、野菜室を真ん中にできますし、冷蔵室全体を約2℃の温度帯に設定することで食品の鮮度が長持ちする「まるごとチルド」の機能もあり、作り置きの食品も安心して保存できます。
実際に使ってみると、これまで物足りなかったビールの冷え具合に感動しますし、これまで小さなチルド室内に収納していたチーズや納豆などの発酵食品の置き場所も自由自在。また、冷蔵室の下部には乾燥を抑え、凍らせない約-1℃で肉や魚をおいしく保存できる「特鮮氷温ルーム」もあり、週末にまとめ買いしておいた生鮮食品はここに入れておけば金曜日までOKです。
冷気を直接あてない間接冷却で、野菜室の葉物野菜の持ちもばっちり。冷凍室に設定した最下段も整理しやすく、わが家にぴったりのサイズ感。製氷室の隣の小さな冷凍室は、付属のアルミトレイを使って、ごはんや作り置きした餃子などをホームフリージングするスペースにしています。
まだ使えていない機能としては、日立冷蔵庫コンシェルジュアプリと連携できるコネクテッド機能なのですが、そこまで必要としていないのが本当のところかもしれません。年末年始の時間があるときに、いろいろと試してみてさらに使いこなせるようになりたいと思っています。
鋼板モデルの拡充に加え、ガラスドアのリサイクル開発も~日立の冷蔵庫のサステナブルな取り組み
冒頭でも説明したように、冷蔵庫は廃棄後、リサイクルプラントにて粉砕されますが、この場合ガラスとその他の素材(ウレタンやプラスチックなど)は分別処理が難しいことから、ガラスのドア部分は産業廃棄物として処理される場合がありました。今後は、買い替えサイクルを迎えたガラスドア冷蔵庫が使用済家電製品として大量に排出されると、その処理が課題となることが想定されています。
日立グローバルライフソリューションズでは、高品質なデザインや傷が付きにくいことなどの理由から、ドア部分にガラスを採用した冷蔵庫を業界に先駆けて発売し、こうした流れをけん引してきた企業です。でも、ここに来てエシカル消費への関心が高まることをいち早く察知するとともに、リサイクルしやすく、しかも美しい鋼板モデルを拡充してきているのは素晴らしいことだと思います。
さらに11月12日には「ドア部分にガラスを採用した冷蔵庫のリサイクル処理において、ガラス板を自動で分離するシステムを開発」というリリースも出されました。これは、「押し切り切断方式」により、ガラス板の破損を抑制しながら自動で分離できるようになったため、短時間で安定したガラスの回収が可能となったというもの。「従来自動化が難しかった、ドア部分からのガラス板の分離ができるため、短時間で安定した回収を行うことが可能となった」としています。
冷蔵庫は冷却機能や設置性、デザイン性が注目されがちですが、その先にまできちんと目を向けてサステナブルな取り組みへと踏み出したことは大きいと思います。私自身、ガラスドアの冷蔵庫から鋼板モデルへとチェンジしたタイミングで、このような発表がされたことに大きな意味を感じずにいられませんでした。