やじうまミニレビュー

長谷川刃物「段ボールのこ ダンちゃん」

~通販の荷物の処理が楽になる! ダンボール用のカッター

やじうまミニレビューは、生活雑貨やちょっとした便利なグッズなど幅広いジャンルの製品を紹介するコーナーです
刃物で有名な岐阜県関市に本社を構える、長谷川刃物の「段ボールのこ ダンちゃん」

 通販サイトで買い物をすると、商品とともにもれなくダンボールの数々も届く。これを資源回収ゴミに出すのが面倒だ。

 バラして束ねようとして、カッターで切ろうとするが、これがメッチャ硬くて切れない。というかウチの場合は、だいたい小学生や中学生の子供たちが「学校で使うから」とカッターを持って行ったままになるので、家族共有のペン立てに置いてあったカッターがなくなることが多い。

 そんなご家庭に超オススメしたいのが、今回紹介する長谷川刃物のダンボール切断用、兼荷解き用のナイフ、その名も「段ボールのこ ダンちゃん」。のけ反りそうになるほど直球なネーミングだが、400円もしないのに、超便利に使えるグッズだ。「一家に1本買ってください! 」と読者のみなさんにお願いしたいほど。そのスゴさをこれからお伝えしていこう。

メーカー長谷川刃物
製品名段ボールのこ ダンちゃん
購入場所Amazon.co.jp
購入価格399円

梱包用の固く平たい樹脂テープを、軽い力で切断できる!

 ダンボールの荷解きで一番硬いものといえば、家電を買うとよく縛ってある平たい硬いビニール製のバンドだ。荷崩れ防止用に巻いてある場合もあれば、販売店が取っ手を着けるために巻いてくれるものもある。意外に固くて、カッターだとなかなか切れないどころか、カッターの歯が折れてしまいそう。

 しかしダンちゃんを使うと、カッターのような手軽さなのに、バンドが簡単に切れる。

軽く引くだけで硬いビニールバンドがバチン! と切れる

 その秘密は、ノコギリのようになった特殊な刃にある。ダンちゃんの刃をよーく見てみると、小さなギザギザがついている。ステーキやホットケーキを食べる際に使うナイフのようにも見えるが、ダンちゃんはギザギザ部分も鋭い歯になっているのだ。このギザギザの刃が、ダンボールやバンドにスパッと食い込んでいくという感じだ。

表面の刃には食器のナイフのようなギザギザが掘り込まれている。また先端にも刃が付けられている
裏側にはギザギザがなく、鋭い刃が付けられている。先端は刃がなく、ギザギザ面より鋭くない
カッターに比べると持ち手が大きく力を入れやすくなっている

 本体サイズは190×8×22mm(縦×横×高さ)で、本体重量は20g。刃渡りは75mmほどで、幅10mm程度。刃の厚さはカッターの刃の2倍ほどあり、とても硬い。持ち手は包丁のように握れるのでカッターより安定している。

 このように硬くギザギザのある鋭い刃に加え、しっかり握れる持ち手があるので、カッターでバンドを切るような怖さを感じないのだ。

ダンボールの開封や解体も楽チン

 ガムテープで封されたダンボールの開封もお手の物。カッター並みの切れ味とギザギザの刃は、簡単にガムテープも切ってくれる。中身までザックリ切ってしまわないように、刃先は丸く加工され、カッターよりも鋭さを抑えているようだ。

先端は少し刃の鋭さを抑えているので、梱包物をザックリ切ってしまうことがない
粘着テープでもスイスイ切れる
刃は鋭いのでダンボールじゃなくてコピー用紙もスパーッ!と切れるほど

 ダンボール自体のカットも全く問題ない。ダンボールを手で引きちぎってバラすと、斜めに裂けてしまったりして、ゴミ出しの際に束ねるのが面倒。かといってハサミでは刃が立たないし、カッターも刃が折れそうになって怖い。

 そんなときに便利なのが、このダンちゃんだ。ノコギリのような刃でダンボールがザクザクとキレイにカットできるので、解体したダンボールを束ねるのも手間いらずだ。

ダンボール工作は子どもと一緒に楽しめる

 ダンちゃんのパフォーマンスを最大限に発揮できるのは、ダンボールを使った工作だ。小学6年生の娘がどれだけ使いこなせるのかも、写真で見てみよう。

ダンボール工作の材料とダンちゃん
刃が細くしっかりしてるので、思い通りの曲線に切れる
直線切りは、まず大まかな線を刃先で引く
そのあとノコギリのように切ると作業しやすい
折り曲げる部分などは刃先を使う
刃先は鋭い刃になっていないので、折り目入れなどに活用できる
大きなダンボールだが、小6の娘でも簡単に解体して1枚のダンボールにできた
なにやらソレっぽい作品ができあがってきた

 丸や四角を切り抜くのも簡単だ。こちらはムービーで見てもらいたい。

丸や四角といった形も簡単に切り抜くことができる

 そして子どもが作ったのが、巨大な「シンデレラ城」のようなダンボール作品(笑)。子供が楽しそうに工作していたので、筆者も隣に愛犬の定吉くんの家を作ってみた

娘が作った巨大なダンボールの城
筆者が作った愛犬の定吉くん用のダンボールハウスは、居心地はよくないみたいで、すぐに出できちゃう……

居間に必ず1本欲しいマストアイテム

 ダンちゃんは、居間のペン立てに必ず備えておきたいマストアイテムだ。荷解きはもちろん、荷造りで紐を切ったり、資源ごみのダンボールを解体して束ねたりと便利に使える。カッターの刃が折れそうになる硬いダンボールやビニールの平たいバンドの切断も、ダンちゃんなら怖さ1つ覚えることなく、楽々切ることができる。

 ただし注意しておきたいことが1つある。ダンちゃんは「ダンボールがよく切れて、人の手は切れない」というものではない。使い方を誤ると、手もザックリやってしまう刃物である点には、くれぐれも注意して欲しい。

 価格は400円以下なので、近所のホームセンターで見かけたり、通販で見かけたら、他の買い物と一緒にレジへ持っていくことをオススメする。

藤山 哲人