やじうまミニレビュー

セガトイズ「HOMESTAR AQUA」

~星空を眺めながら疲れをとるバスタイム
by 川村 章


やじうまミニレビューは、生活雑貨やちょっとした便利なグッズなど幅広いジャンルの製品を紹介するコーナーです


セガトイズ「HOMESTAR AQUA」

 一日の疲れをとるバスタイムに、癒しの要素を取り入れたいと言う人は少なくないだろう。かくいう筆者も、カラフルなバスグッズや、湯船に入れるアロマオイルなどを幾つか所持している。

 リラックス用のバスグッズにもいろいろあるが、湯船につかりながらぼーっとしたい方にオススメしたいのが、1月にセガトイズから発表された家庭用プラネタリウム「HOMESTAR AQUA(ホームスター アクア)」だ。

メーカーセガトイズ
製品名HOMESTAR AQUA
(ホームスター アクア)
希望小売価格3,990円
購入場所Amazon.co.jp
購入価格3,192円

 セガトイズでは、室内用のプラネタリウムグッズをいくつか出しているが、その中でもHOMESTAR AQUAは、コンパクトで価格もお手軽なエントリーモデルとなる。かねてより家庭用プラネタリウムに大変憧れていた筆者は、かなり期待を込めて 「HOMESTAR AQUA」を使ってみた。

 本体は防滴仕様となっているため、浴室内で使うこともできる。投影できるのは、7月7日の日本の星空。投影方式は光学式で、本体のダイヤルを調節で、ピントを合わせを行なう。

同梱品。説明書は使い方がわかりやすく書かれている説明書では、実際に投影される、7月7日の星空が詳細に説明されている。なお、実際の投影図には星座を示す線などは表示されない
本体正面。丸くついているダイヤルは電源のON/OFFスイッチ上部のレンズ部。上部全体を左右に回すことでピントを調節する


 本体は電池は単四電池4本で駆動する。電池蓋は底面にあるが、防水のためドライバで開閉する仕様だ。一番最初に開ける際はドライバを使っても、開けるのにかなり力が必要だった。閉じる際には、蓋が浮かないようしっかりとはめこむのだが、これも力いっぱい押し込んではめる必要があった。

 次は浴室内での置き場所だが、普通のマンション住まいのため、風呂場はさして広くない。説明書には水平の場所に置くと記載されており、バスタブの縁や水の中は禁止されているため、床に設置した。

 

裏面の電池入れ。最初はかなり固く閉じられているため、ドライバでも力を込めて開ける必要がある「HOMESTAR AQUA」を浴室の床に設置したところバスタブの縁に設置したところ。十分なスペースがなく本体が縁からはみ出ている

 いよいよスイッチを入れ、浴室を消灯。すると天井一面に星空が広がる。ピント調節は天井を見上げながら、本体上部の調整ダイヤルを回して調整する。

 実際にお風呂に入りながら使用すると、まるで露天風呂に入っているような雰囲気を味わえた。周りが暗いせいか、風呂場の温度が低くさえ感じられる。普段ゆっくり星を見る機会など無いため、眺めているととりとめのないことが次々と頭に浮かんでくるという、なかなか良いリラックスタイムとなった。
浴槽の床に設置した本体。内部のLEDが淡い光を放ち、これを見ているだけでもぼーっとできる床に設置した場合の投影図。投影星数は約1万で、星空を眺めながら星座を探すのも楽しい(真下方に投影されているのが天の川)。端は壁まで広がりピントが合いづらいほか、中央に投影された星でも大きさによっては少しぼやけるバスタブの縁に設置した場合の投影図。天井内に収まっているため、円形に投影されている。写真ではわかりづらいが、実際にはかなり細かい星まで焦点が合っている

 気をつけたいのが、本体は防水仕様ではなくて、防滴仕様であるということ。水が少しかかる分には問題ないが、水の中に落としてしまったりすると壊れてしまう。小さいお子さんなどがいて、浴室での使用に不安を感じるという人は、本格的な防水仕様が施されている「ホームスターSpa」がオススメだ。

 残念な点としては、自宅のマンションの風呂場では本体を床に置いた場合に、壁側まで投影図が広がってしまうことだ。壁まで広がる投影図は奥行き感があるとも言えるが、星が斜めに映ってしまい、よく視認できない。

 適切な投影距離は1.5~2.3mとのことだが、自宅の浴室はその範囲内に収まってはいるものの、床に置いた場合は、中心に投影された星でも細かい星だとピントがうまく合わず、少しぼやけてしまう。

 筆者宅の風呂場の天井サイズに一番即した投影図が表示される場所は、実は浴槽の縁に置いた場合(天井まで1.6m程度)だった。投影図が丸い完全な状態で投影され、ピントも細かい星まで綺麗に合う。ただし説明書にもある通り、筆者宅のような細い縁に設置するとかなり不安定な置き具合となる。丸く完全な投影図を楽しめる反面、床や浴槽に落としてしまうようなリスクもある。

 このほか、欲をいえば、さらにリラックスするために、メモリーオーディオなどと接続し、スピーカーなどから音楽を流せる機能が欲しいと感じた。音楽でも落語でもいいが、自分のお気に入りの音源をゆっくり聞きながら星空を眺めていたい。また、本体自体も非常にキレイな光(光源は1Wの白色LED)を放つので、これが“揺らぎ”的に光ると、投影図に全く動きがない分、よりリラックスできそうだ。

 ついつい長風呂になりそうな「HOMESTAR AQUA」だが、本格的なホームプラネタリウムを求めるユーザーならばもうワンランク上の製品を購入してもよいだろう。だが筆者のような初心者ならば十分に楽しめる。「リラックスできるお風呂グッズ」として、ちょっとしたプレゼントにも向く製品だろう。




2010年 3月 10日   00:00