家電製品ミニレビュー
楽ちん操作のカプセル式コーヒーメーカーを試してみた
by 小林 樹(2013/12/16 07:00)
最近使っているコーヒーマシンは、ネスレの「ネスカフェ ドルチェ グスト Mini Me(ミニ ミー)」だ。カプセル式コーヒーメーカーで、別売りの専用カプセルを本体にセットするだけで、簡単に好きな味の飲み物を1杯抽出できるのだ。
カプセルの種類は豊富で、ブレンドコーヒー、エスプレッソ、カプチーノ、ティーラテ、チャイ、宇治抹茶ラテなど計12種類が用意されている。
メーカー | ネスレ |
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製品名 | ネスカフェ ドルチェ グスト Mini Me(ミニ ミー) |
希望小売価格 | 12,800円 |
購入場所 | Amazon.co.jp |
購入価格 | 8,408円 |
Mini Meの本体はペンギンのような愛らしい形で、背部に容量800mlの水タンクを搭載する。本体サイズは160×240×305mm(幅×奥行き×高さ)、本体重量は2.5kg。設置スペースは一般的なコーヒーメーカーと変わらない。消費電力は1,500Wだ。
ネスレでは、カプセル式のコーヒーメーカーをほかにもいくつか販売しているが、Mini Meは、コンパクトサイズでありながら、抽出が自動で止まる「オートストップ」機能を採用している点が特徴だ。
カプチーノやエスプレッソも簡単!
さっそく使ってみよう。まずは、カプチーノを淹れることにした。操作は、本体の電源を入れ、タンクに水を注ぐ。本体上部のレバーを開けて、カプセルをセットする。本体上部のレバーを倒すと、抽出が始まる。
カプチーノは、ミルクと、コーヒーの2つのカプセルを使う。カプセルの表面には、抽出量の目安が7段階から書かれていて、カプチーノだったら、ミルクが「6」でエスプレッソが「1」だ。本体上部の目盛りをこの数字に合わせることで、自動で抽出がストップする仕組みだ。好みに合わせて、ミルクの量を多めにしたり、味わいに変化をつけてもOKだ。
カプセルの抽出が始まると、湯気とともにミルクの甘い香りが広がった。抽出されたミルクの表面には、ふわふわの泡が立っている。続いてコーヒーカプセルも同じようにセットして抽出する。珈琲豆の香ばしい香りも加わり、ふわふわミルクのカプチーノができあがった。
飲んでみると、熱々で、砂糖を入れなくてもほんのりとしたミルクの甘みがある。期待以上に美味しかった。
エスプレッソも淹れてみた。一般的なコーヒーメーカーでは、抽出時に圧力をかけるエスプレッソは淹れられないが、Mini Meは最大15気圧のポンプ圧力で抽出するため、濃いエスプレッソが入れられるのだ。エスプレッソ粉はカプセルに収まっており、抽出後はそのまま捨てられるので、手入れの手間がかからない。カプセルをセットするパーツなども外して水洗いできるので、メンテナンスは簡単だ。
できあがったエスプレッソはとても濃厚で、シャキッと目が覚める。毎朝起き抜けに飲むのがクセになった。
Mini Meを使ってみて気になったのは、音と振動だ。抽出中、まるで工事中のような大きな音がする。さらに、置いたカップが動くのも気になる。時間にすればわずか十数秒程度で、我慢できる範囲なのだが、さすがに早朝や深夜の使用は控えている。量販店の売り場で、ドルチェ グストの販売員さんから「下に布巾を敷けば振動や音が低減されますよ」とアドバイスを受けたが、我が家ではあまり効果を感じられなかった。
1杯ずつ無駄なく抽出できる
以前、我が家ではファミリーサイズの一般的なコーヒーメーカーを使っていた。挽いたコーヒー豆から、一度に6杯分のレギュラーコーヒーを抽出できるというものだ。家族の誰かがコーヒーを淹れたら、皆で飲む。ところが、家族の生活リズムはバラバラなので、コーヒーが余って冷えてしまう。これはもったいない。
その点Mini Meは、好きな時に好きな1杯を抽出できるのが良い。常に飲み頃の温度で飲める。無駄がない。
カプセル式コーヒーは、味に飽きるかと思っていたが、抽出量を自分で調節できるので、ミルクを多めにしたり、エスプレッソを濃くしたり、味に変化を付けて好みの味に近づけるのが楽しい。最初は運転音のうるささに文句を言っていた家族も、「美味しい」と話しており、我が家ではカプセルの減りが早い。次は「チャイティーラテ」や「モーニングブレンド」などほかの味にも挑戦したいと思っている。
手先のかじかむ今の季節、自宅で手軽に本格的なコーヒーやエスプレッソを楽しみたい方は、ぜひ試してみてはいかがだろうか。