家電製品ミニレビュー
水っぽくならない「マルチチョッパー」でチョップドサラダが簡単、美味しい!
by 田中 真紀子(2016/2/5 07:00)
「毎日、野菜を350g食べましょう」と厚生労働省が推奨している。野菜がいかに体に必要なものか、筆者もじゅうぶん分かっているつもりだが、忙しい朝などは手の込んだ料理を作る時間もないため、ちぎったレタスにブロッコリー、トマトを乗せたグリーンサラダで済ませがちだ。
しかし毎度同じサラダでは、どうしても飽きてくる。そこで野菜スープにしたり、ウインナーと一緒に炒めたり、努力はしているものの、何か良いアイデアはないものか……と考えあぐねていた矢先、フィリップスから「マルチチョッパー HR-2509/95」なるものが登場した。
メーカー名 | フィリップス |
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製品名 | マルチチョッパー HR-2509/95 |
購入場所 | Amazon.co.jp |
購入価格 | 11,680円 |
野菜のみじん切りが水っぽくならない斬新な構造に“目からウロコ”
一般的に、野菜をフードプロセッサーでみじん切りすると、どうしても水っぽくなってしまいがちだ。というのも、カップの中でカットすると、野菜がすべて細かく刻まれるまでに、早い段階で細かくなったものも、繰り返しカットされてしまうためだという。
しかし、このマルチチョッパーは、一般的なフードプロセッサーとは根本的に構造が違う。回転モーターを内蔵した本体を底ではなく、フタ部分につけ、穴の空いた「チョップドロップ用」バスケットの中でカットする。これにより、一定の大きさにカットされたものは、穴からカップ内に落ちていく。つまり、カットしすぎて水分が出てくるのを防ぐというわけだ。
なるほど、これは理にかなっている。さっそく玉ねぎのみじん切りで試してみることにした。ちなみにマルチチョッパーは、一般的なフードプロセッサーと同様に使える「フードプロセッサー用」のブレードもセットになっている。
そこで、2つのブレードを使ってみじん切りした時の違いを見てみる。
フードプロセッサーで玉ねぎをカットすると、べちゃっとなる、という印象はあったが、ここまで大きな違いがあるとは思わなかった。
スプーンで食べやすいチョップドサラダが5分で作れた!
さっそく、今話題のチョップドサラダを作ってみる。
チョップドサラダとは、材料を同じくらいの大きさに小さくカットし、ざっくり混ぜて食べるサラダのこと。今、ニューヨークで流行していて、日本でも「ジャーサラダの次に来る」と言われている。普通のサラダに比べ、たくさんの野菜を一度に食べやすく、食感も飽きにくいなど、手軽に野菜を摂取できるというメリットがある。
用意したのは、キャベツ、キュウリ、ニンジン、そしてチキンとコーンだ。まず、生の野菜をざっくりカットし、セットしたバスケットの中に入れていく。硬めのものから順に入れていくといいらしい。あとは本体を乗せて押すだけ!
このマルチチョッパーの便利なところは、ブレードを外すと、普通のカップになること。この中に、ドレッシングを入れ、かき混ぜてしまうこともできる。このタイミングで、カットしたチキンとコーンも投入した。
水分が出過ぎない材料を使ったということもあり、シャキシャキの食感を楽しみながら、美味しく食べることができた。大きさが均一であるため、口の中でのまとまりもいい。しかも所要時間は、材料の用意から含めても5分程度と、超時短! これなら忙しい朝でも、簡単に作れそうだ。材料を変えれば、飽きることなくいろいろな栄養も摂取できるだろう。
和風サラダも、エッグサンドイッチもあっという間
続いて違うバリエーションのサラダを……と思い、ダイコンとキュウリの和風チョップドサラダを作ってみた。食材の特性上、水分が出てしまったが、シャキッとした食感はしっかり残っている。今回は、そのシャキシャキ感を残すため、食べる直前にドレッシングをかけることにした。
玉ねぎがあれだけシャキシャキに切れるのだから、エッグサラダも簡単にできそうだな……と思い、こちらも作ってみた。
フードプロセッサーモードも普通に使える
チョップドロップモードは、バスケットからポロポロと落ちる、という前提があるため、不向きな食材もある。例えばトマトやレタスなど水分の多すぎるもの、そして生肉や生魚などだ。これらの食材を使うときは、フードプロセッサーモードで使えばOKだ。
さっそくハンバーグを作ってみた。フードプロセッサー用ブレードをセットし、肉や玉ねぎを入れる。ボタンを押すと、肉はあっという間にミンチになったが、やりすぎたようでとろとろになってしまった。
真っ白なミンチができあがり、見た目はなんともいえない仕上がりになったが味は満足。肉のうまみがしっかり感じられる。
手軽に使えるサイズ感、後片付けも超ラクラク!
マルチチョッパーは、野菜を均一にみずみずしくカットしてくれる点で、手軽にサラダを食べるためにも頻繁に使いたいが、魅力はそれだけではない。まずは、このサイズ感。本体とカップをセットしたときのサイズが135×135×265mm(幅×奥行き×高さ)で、重量が1.2kgと、コンパクトかつ軽いので、収納場所に困ることなく、出し入れもしやすい。
さらには洗いやすさ。カップは底に小さな突起があるだけ、ブレードもシンプルなので、とても洗いやすい。しかも本体以外はすべて食器洗浄乾燥機に入れられるというのも、食洗機ヘビーユーザーにとってはありがたい。
気になる点といえば、このコンパクトさゆえ、1度に作れる量が少ないことだろう。サラダは家族3人でちょうどいいくらいだが、量をたくさん食べたい場合や、家族が多い場合は、2回は回さないといけないかもしれない。ちなみに、ハンバーグは一度に2人ぶんしか作れないため、今回は2回、回すことになった。
しかし、その気になる点も、この手軽さ、仕上がりのクオリティーには叶わない。スッキリしたデザインなので、キッチンに出しっぱなしにしておき、いつでも手軽に使えるようにしておくつもりだ。