家電製品ミニレビュー
みじん切りや大根おろしに威力を発揮「BONABONA フードプロセッサー」
by すずまり(2015/10/27 07:00)
時短調理の強い味方、フードプロセッサー。しかし、気合を入れて高級路線に走っても、場所をとるから、重たいから、手入れが面倒だからと、ほどなく使わなくなるなんてことがありがち。というわけで、今回は省スペースさがウリだというシー・シー・ピーの「BONABONA フードプロセッサー」を試してみた。
ファーストインプレッションとしては、モノトーンの外観が気に入った。海外の調理家電のような配色で個人的には好きだ。派手な色が入っていないので出しておきやすい。コンパクトで、本体底面には滑り止めの吸盤がついているため、全体が軽くても安心して利用できるようだ。苦手なものもありつつも、いろんなメニューに活用できて、出しっ放しにして気軽に使えそうな製品だ。
メーカー名 | シー・シー・ピー |
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製品名 | BONABONA フードプロセッサー |
品番 | BZ-FP77 |
購入場所 | Amazon.co.jp |
購入価格 | 6,458円 |
軽くてコンパクトなフードプロセッサー
BONABONAは、容量520mlのカップに、みじん切りカッターとすりおろしプレートがセットになった製品。サイズは、186×155×255mm(幅×奥行き×高さ)で、重さはみじん切りカッターをセットにした状態で約1.2kg。カップとフタがプラスチックなので、片手で持てるくらいの軽さだ。
本体には、電源ノブがついており、ON側に回すと連続運転、PULSE側に回すと回している間だけ作動する間欠運転が可能となる。回転数は1分間に3,500回転。ここに概ね2~3cm角にカットした材料を入れる。1回に使用できる食材は100~200gが目安だ。
みじん切りカッターが使えないのは、コーヒー豆、すじの多い肉、氷、するめなどの硬い物。納豆、長芋、アロエなどの粘りけの強いもの。ねぎ、ゴマなどの小さいものとなっている。
すり下ろしプレートの場合は、よもぎ、セロリ、玉ねぎなど繊維質が多い硬いもの、粘りけの多いものはNGだ。
パワーはやや弱め。みじん切りは得意だがスムージーには向かない
試してみたのは、定番の玉ねぎのみじん切り、大根おろし、チキンナゲット、スコーン、スムージー、サルサソースの6品。
玉ねぎのみじん切り
まず玉ねぎのみじん切りだが、これは断続的なPULSE運転にすることで、結構いい具合にカットすることができた。パワーが強すぎるとあっと言う間にペースト状になってしまうものもあるが、本品の場合1分間に3,500回転というスピードがプラスに働いている模様。遠心力で壁面に飛んでしまい、ペースト状にはなりにくいようなので、粗みじん切りにしたいときにオススメだ
ただし、みじん切りカッターと底の隙間に入り込んでしまった玉ねぎは、そのまま最後まで残ってしまった。
大根おろし
続いて大根おろし。手で下ろしたような繊維のなめらかさはないものの、かなり細かく下ろせるようだ。
作るときは付属のすり下ろしプレートを使用する。セットすると空中に浮いたような状態になる。その上にカットした大根を乗せてスイッチを入れると、プレートが回転し、その上で大根が高速で転がるようにしてすり下ろされる。細かくなった大根は遠心力でカップの縁に飛ばされ、そのままプレートとカップの縁の隙間から底へ落ちていくようである。こうして、プレートの上に大根がなくなったら終了だ。
底付近に刃のあるみじん切りカッターと違い、プレートの上に乗せられる食材の量が限られるため、1度に大量の大根おろしを作ることは難しいが、かかり切りにならなくて済むのでよさそうである。
チキンナゲット
細かく刻みながら混ぜる料理の1つがチキンナゲット。特に鶏むね肉は細かく砕いてチキンナゲットにすると、特有のパサつき感も抑えられておいしくいただけるうえ、お財布にも優しい。
というわけで、皮を取り除いて2cmほどにカットしたむね肉1枚分に、塩胡椒、マヨネーズ、醤油、お酒、つなぎに小麦粉、卵1個を一緒に入れてPULSE運転からの連続運転をすること約30秒。混ざった種をスプーンですくって油で揚げればチキンナゲットの完成だ。むね肉1枚で、約10個作れる。
当然のことながらむね肉はミンチになるわけだが、 完全にペースト状というわけではなかった。全体にドロッとした粘りがでるせいもありそうだが、みじん切りカッターもやや重たそうな動作をしていた。チキンナゲットを作るという目的は達成できるが、ややパワー不足だなと感じた。
ホットケーキミックスのスコーン
フードプロセッサーにお任せすると超ラクだと思っているのがスコーン。固形バターを砕きながら手早く粉に混ぜ込むのに便利なのだ。上手に使うと混ぜるのに10秒とかからず、準備から焼き上げまで30分未満で終えることができるのである。
普段は200g入りのホットケーキミックス1袋を使うが、BONABONAは、コンパクトながらいつも通りの材料をすべて入れることができた。しかし、PULSEからの連続運転で攪拌してみたのだが、固形バターの塊を残したまま、あと少しのところで生地が固まって動かなくなってしまった。悪くなかったのだが、こちらでもやはりパワー不足を感じる結果になった。
グリーンスムージー
容器の中でカッターが回転するなら、ついでに作れて嬉しいのがジュースではないだろうか。というわけで、小松菜、りんご、バナナと水を入れて回してみた。
そこそこのスムージーができるかと思ったのだが、残念ながらできあがったのは、砕き切れていない粒と、泡立ちがたっぷりのジュースであった。飲んで見ると、バナナ以外の素材の粒が感じられ、明らかにジューサーとしては使えないことが分かった。