10分こそうじ
換気扇すぐ止めるのはNG? 掃除の見直しで効率アップ
2025年12月5日 08:05
日々のお掃除を工夫しながら頑張っている人も多いのではないでしょうか。でも実は“自己流”のお掃除が、時間も体力もムダにしてしまうマイナスの要因になっていることがあります。クリンネスト(お掃除スペシャリスト)でもある筆者から、ついやってしまいがちな7つのNG行動を紹介します。
1.洗濯物を詰め込みすぎる
一気に多くの洗濯物を洗いたいからといって洗濯機にぎゅうぎゅうに詰めてしまうと、水流が全体に回らず汚れ落ちが悪くなります。洗剤メーカーの解説でも、「衣類の量は洗濯槽の7〜8割」が目安とされています。
また、洗剤を多く入れても効果は上がらず、すすぎ残しや洗濯機トラブルの原因になることもあるため要注意です。
さらに効率的にお洗濯するなら、洗濯物が絡まりにくくなる洗濯ボールや、乾燥時間が短くなるドライボールをあわせて使うのもおすすめです。
2.換気扇をすぐ止める
お風呂の換気扇をすぐ止めてしまうと、湿気がこもりカビの原因に。低い湿度と通気がカビ防止の基本とされているため、入浴後2〜3時間以上は換気扇を回し、ドアを少し開けて空気の通り道を確保しましょう。
さらに、キッチンの換気扇も調理後しばらくは回しておきましょう。空気中の油や煙、ニオイは、部屋の広さにもよりますが15〜30分回すことで効果的に排気できます。
換気扇を止めて電気代を節約したと思っても、今度は汚れやニオイが増える可能性があります。窓も上手に使いながら、しっかり空気の入れ替えをしましょう。
3.掃除機がけ“だけ”する
頻繁に掃除機をかけているのに、すぐに汚れると感じることはありませんか? それは、棚や照明の上に残ったホコリが床に落ちるのが原因です。
清掃は「上から下へ」が基本とされています。まずハンディモップで部屋の高い場所のホコリを取り除き、その後に床を掃除機がけしましょう。床に落ちるホコリが減って、毎日掃除機がけする必要がなくなります。余裕があれば、床や巾木の水拭きをするとさらにスッキリしますよ。
4.汚れを溜めてから掃除する
「週末にまとめてやろう」「暇な時間ができたら……」と時間が経つうちに、汚れは落ちにくくなり、お掃除に時間がかかるようになります。
部屋の清掃は「頻度とタイミング」が重要。ふわふわのホコリ汚れも、放置しておくと空気中の水分や油分と混ざり、こびり付いてしまいます。水回りのこびり付き汚れはカビの原因にもなり、コンセントプラグに溜まれば、発火するトラッキング現象に繋がる恐れも。たかがホコリと侮るなかれ! “ためすぎ注意“です。
少しずつこまめにお掃除することで、短時間で済むようになります。気づいたときにサッと拭く、“小掃除(こそうじ)”を習慣にしましょう。
5.トイレ便座に直接スプレーを吹きかける
トイレ用洗剤を便座に直接吹きつけると、必要以上に洗剤を使ってしまいべたつきます。また酸性洗剤がノズルや便座にかかると、変色や故障の原因になることもあります。
トイレ用洗剤はペーパーや布に吹き付けて拭く、またはトイレ用シートも便利です。洗剤の使いすぎは逆効果。優しく拭くだけで十分きれいになります。
6.お風呂掃除に熱湯を使う
「熱いお湯なら汚れが落ちるし、除菌も兼ねる」と思いがちですが、熱すぎるお湯は、洗剤の成分を揮発させたり、浴槽の素材を傷める可能性も。
お風呂掃除には、30〜40℃のぬるま湯が洗浄効果を最大限に発揮します。部分的な除菌も50℃程度に留めましょう。特に、塩素系漂白剤を熱いお湯で流すと、揮発した成分を吸い込む恐れがあり、危険です。
ぬるま湯か、お風呂上がりのあたたかいうちにサッと掃除するのがおすすめです。
7.食器を冷たい水で洗う
油汚れは冷水では落ちにくく、洗剤を多く使ってしまいがち。適量の洗剤を正しい温度で使うことが環境にも手肌にもやさしいのです。
食器洗いには40℃前後のぬるま湯を使い、洗剤は指定の量を守りましょう。さらに、泡立ちの良いスポンジを使うと効果的です。
せっかくのお掃除、どうせなら“気持ちよく・効率よく”できたら嬉しいですよね。今回ご紹介した「やってはいけないお掃除7選」は、知っておくだけでラクになるヒントばかりです。せっかくの時間と労力がムダにならないように、毎日の掃除にぜひお役立てください。








