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BLUETTI、ナトリウムイオン採用ポータブル電源 -25℃の極寒でも使える
2025年12月4日 13:05
BLUETTI(ブルーティ)は、容量900Whで定格出力1,500Wの、ナトリウムイオン電池を採用した、ポータブル電源「Pioneer Na」を発表した。発売時期や価格は未定。
-25℃の極寒の環境でも最大出力1,500Wを維持し、雪上のキャンプや氷上の釣りなどでも、安心して利用できるとする。また-15℃までは、充電も可能(-10℃以下の場合、充電容量の最大60%まで充電できる)。なお同社によれば、現在一般的なリチウムイオン電池の動作限界温度は-20℃。
ACコンセントの場合、本体を最大1,400Wで充電でき、80%までを45分、100%までを65分で充電完了させる。また、ソーラーパネルを併用すれば、35分で約80%まで充電できる可能性があるとする(環境による)。
ACコンセント4つのほか、USB Type-C端子を1つ、USB Type-A端子を4つなどを備える。また本体天面は、ワイヤレス充電パッドとなっており、対応スマートフォンを置くと、最大15Wで充電できる。
充放電のサイクル寿命は4,000回以上(初期容量の70%)で、10年の耐久設計となっている。
本体サイズは247×340×317mm(幅×奥行き×高さ)、重さは16kg。
同社顧問の川村卓正さんは「地球上に無尽蔵にある最も多い(素材である)ナトリウムを使った、環境に優しいバッテリーだ」と語る。そのうえで、「あまり言いたくないが……」としつつ、現状のナトリウムイオン電池には、2つの欠点があるという。
「1つは、まだナトリウムイオン電池が高いこと。もう1つが、エネルギー密度がちょっと低い。(従来の)リチウムイオン電池と比べて、同じ容積だと少し低めになってしまいますので、重かったり大きかったりすることがあります」
そのため、ナトリウムイオン電池によるポータブル電源の商品化は、同社としてもリスクのある投資だとする。それでも商品化する意味を、次のように語った。
「ナトリウムイオン電池は、みんなが使わないと安くなっていきません。地球に資源はいっぱいあるけれど、使わなきゃ安くならない。そのため、我々は犠牲を払ってでも作ろうとした商品です。未来のために投資したいと考える方に、大変良い商品だと思います」



