家電ミニレビュー

ニトリのトースターがコンパクトなのに庫内広々! 4枚同時に焼けてうれしい

ニトリ「W切替式オーブントースター 4枚 AC2S01」

パン好きの筆者にとって、毎朝のトーストは欠かせない存在です。家族のほかのメンバーはごはん派なので、通常焼くのは食パン1枚なのですが、ごくたまに子供たちから「朝トーストが食べたい!」とリクエストがあります。

4人分の食パンを焼くとなると、2枚焼きのトースターでは2回焼く必要があり、地味に手間と時間がかかってプチストレスを感じることも。

そんな時に出会ったのがニトリ「W切替式オーブントースター 4枚 AC2S01」です。食パンが4枚同時に焼けるサイズなのにコンパクトに設計されていて、省スペースで設置できる、なんともうれしいキッチン家電。直販価格4,990円というコスパの良さも魅力です。

パン派の家族にうれしい! 食パン4枚が同時に焼けるサイズ

ニトリ「W切替式オーブントースター 4枚」の実物を見た時に、想像以上にコンパクトで驚きました。食パン4枚が入るのだから、それなりに大きいのだろうと思っていましたが、約33×32cm(幅×奥行き)のスペースに設置できる上、高さは22cmほどしかなく、カップボードに置いても圧迫感がありません。

食パン4枚を同時に入れられる広い庫内
約33×32cm(幅×奥行き)のスペースに設置できる

こんなにコンパクトなのに、トーストをまとめて4枚作れるのは、家族が多い家庭にとってうれしいポイント。何度も食パンを焼く手間が省けるので、忙しい朝は特に助かります。

マックス4枚を焼き網の上に置く時はギチギチに詰める感じではなく、食パンと食パンの間に若干余裕を持たせて並べられるのも良いなあと思いました。

食パンと食パンの間に若干余裕を持たせて並べられる

ちなみに、1枚焼きの場合は網の中央に置き、2枚焼きは同じく中央に均等に並べ、3枚焼きでは網の手前に2枚・奥の中央に1枚を配置して焼きます。

1枚焼きの場合は網の中央に置く
2枚焼きは中央に均等に並べる
3枚焼きでは網の手前に2枚・奥の中央に1枚を配置する

ハイパワー&短時間でサクッ&モチッのおいしいトーストが完成

本機の収納力の高さがわかったところで、果たして肝心なトーストの味はどうなのだろうと思った筆者は、最初に1枚焼き(食パンは6枚切り相当の厚さ)を試しました。

トーストの焼き時間の目安は1,200Wで3~5分。食パンの厚みや好みの焼き加減に合わせて、適した焼き時間を選ぶのがポイントです。

食パンを焼き網の上に置いたら、扉に向かって左側にある「火力切替つまみ」をまわして1,200Wにセット。続けて右側の「タイマーつまみ」をまわして焼き時間と同じ数字に合わせます。2種類のつまみをまわすだけなので、操作はいたってシンプル。

「火力切替つまみ」を1,200Wにセット

本体にも注意書きがあるように、タイマーを「5」以下に合わせる場合は、いったん「6」以上にまわしてから戻します。

タイマーを「5」以下に合わせる場合は、いったん「6」以上にまわす
「6」以上にまわしてから戻して「5」以下の数字に合わせる

焦げ目がどのくらいつくかわからなかったので、筆者はひとまずタイマーを3分にセットしました。

「チーン」という音が鳴るとタイマー終了の合図です。ワクワクしながら扉を開けてみると、こんがり焼き色のついたトーストができあがっていました。

このとき冷凍食パンを使用しましたが、たった3分で中までしっかり火が通り、表面にしっかり焼き色がついていたのです。

こんがり焼き色のついたトーストができあがる

早速食べてみると、表面はサクッと香ばしく、中はモチッとした美味しいトーストでした。

庫内の上下に配置された4本のヒーター、1,200Wのハイパワー加熱により、短時間でもこんがり美味しいトーストを焼けるのだと実感できました。

庫内上側に配置された2本のヒーター
庫内下側に配置された2本のヒーター(上と合わせて4本)

なお、4枚焼きを試したところ、庫内の中央に近い部分がよく焼けて、外側に向かって焼き色が薄くなっていました。やや焼きムラができますが、おいしいことには変わりはなく、この程度なら許容範囲でしょう。

4枚焼きはやや焼きムラができるけど許容範囲

ピザ・グラタン・切り餅も焼ける! 揚げ物のあたためも可能

本機はトースト以外にバターロールの加熱、揚げ物のあたため、直径23cmまでのホールピザ・グラタン・切り餅などの焼き調理にも対応しています。

火力は4段階(1,200W・900W・600W・300W)の切り替えが可能。タイマー設定は15分までです。この両機能を組み合わせれば、ほかにもさまざまな用途に活用できます。

ピザを焼くときは、付属のトレーに乗せ、900Wで6~8分加熱します。

ピザは付属のトレーに乗せる
900Wで6~8分加熱する

筆者がチルドのホールピザを8分にセットして焼いた時、やや焼き足りない感じがしたので、3分ほど追加で加熱しました。焼き時間はピザの大きさや厚み、好みの焼き加減などによって異なるので、こげすぎないように様子を見ながら徐々に追加で加熱していくのがおすすめです。

直径23cmまでのホールピザを焼ける

グラタン調理は1,200Wで10分が目安。筆者はこれに3分プラスして加熱したところ、表面全体に食欲をそそる焼き色がついたグラタンが焼き上がりました。

グラタンの焼き時間の目安は1,200Wで10分
食欲をそそる焼き色がついたグラタン

切り餅を焼く時は、ピザと同様に付属のトレーを使用します。お餅同士がくっつかないようにトレーに均等に並べて1,200Wで4~6分加熱。切り餅4切を6分で焼いたところ、トレーに接している面を焼き足りない感じがしたため、ひっくり返して、さらに3分ほど加熱しました。

切り餅は付属のトレーを使って焼く

焼き終わると、外側が香ばしく、中はやわらかいお餅ができあがりました。

外側が香ばしく、中はやわらかいお餅を焼ける

お餅を焼いたあとのトレーには一部が付着していましたが、キッチン用スポンジで水洗いしただけで、サッと汚れが落ちました。お手入れしやすいのもうれしいポイントです。

焼いたお餅の一部が付着したトレー
スポンジで水洗いするだけで汚れが落ちる

なお、本体下部には取り外し可能なスライド式のくず受皿が装備されています。こちらも汚れたら丸洗いできるため、定期的にお手入れすれば衛生的に使えます。

本体下部に装備されている取り外し可能なスライド式のくず受皿

同時に4枚までの食パンが短時間で美味しく焼けるだけでなく、コンパクトで設置しやすい、お手入れ簡単、4,000円台で購入できる価格設定なども魅力的な本機。

まちがいなく、これは“買い”のオーブントースターだと思いました。

4,000円台で購入できるコンパクトなオーブントースター
野本 美樹