家電ミニレビュー

極上の入眠体験! ぬいぐるみに合わせて呼吸するだけで脳ミソがとろけた

筆者だけでなく、すっかり同居人もお気に入りに

今夏リリースされた話題の睡眠アプリ「ポケモンスリープ」をご存じでしょうか? 寝る時に、枕元にスマートフォンを置くだけで、睡眠を計測・記録してくれるというもので、寝るとカビゴンというポケモンが大きく育ったり、カビゴンの育成を手伝ってくれているポケモンの体力が回復します。

寝ているカビゴンの周りに集まってくるポケモンの寝顔を調査し「寝顔図鑑」を埋める作業に加え、集まってきたポケモンを仲間にできるというポケモンらしい要素もあり、ポケモントレーナー歴約23年の筆者は見事にハマってしまいました(絶賛プレミアムパス課金中)。

左からアプリ起動時の画面、睡眠リサーチの結果画面、ポケモンをゲット時の画面。この日はたまたま色違いポケモンが出てきました

課金しているとはいえ、このアプリは寝てなんぼ。カビゴンを大きくするのにも、珍しい寝顔やポケモンを集めるにも、高い睡眠スコアを取ることが最も重要です。高いスコアは、より長い時間睡眠をとることで出すことができます。

しかし典型的夜型人間の筆者、床についてもなかなか寝付けないことが多々あります。酷いと1時間近く布団の中で“眠れないアル”状態。「寝付くまでにかかった時間」は睡眠時間にカウントされない仕様なので、勿体ないです。

でも入眠時間が短くなれば、トータルの睡眠時間が増えてスコアも上がるのでは……(あくまでゲームのスコアを上げたいだけの思考なのに、結果健康的な行動に繋がるというのがポケスリの凄さ)。

寝付くまでに時間がかかった日

「軽い運動をしましょう」みたいな疲れる系はナシで、できれば楽に、なんの努力もせず快適な眠りにいざなってくれるアイテムはないかな……と思っていた時に見つけたのが、アテックスの睡眠サポートアイテム「おやすみグースピー ミニ(AX-BT807)」。価格は11,000円です。

入眠に最適な呼吸のリズムをぬいぐるみがお腹の動きで再現してくれ、それに合わせて一緒に呼吸をするだけで眠りをサポートしてくれるというアイテムです。筆者の願望にドンピシャ! お借りして使ってみたので、実際の使い心地などを紹介したいと思います。

パンダモデルをお借りしました。シンプルにかわいい
そこそこずっしり来る重量。約1kg
パンダの左腕にスイッチがあります
左腰あたりには充電ケーブル
右臀部に「good sleep」とのメッセージが
腹部には着脱用のチャック。目立たない作りになっています

ホントに合わせて呼吸するだけでうっとりしちゃう

おやすみグースピーは、2種類の呼吸リズムを搭載します。3秒吸って7秒吐く「おやすみリズム」と、5秒吸って5秒吐く「リラックスリズム」。前者は睡眠前に、後者はリラックスタイムにぴったりだそうです。

2種類の呼吸リズムを搭載
呼吸リズム2種類。「おやすみリズム」と「リラックスリズム」

筆者宅にパンダが届いたのは、バチバチに覚醒している正午頃。さすがに眠気はないけど早く使ってみたいと思い、試しにリラックスリズムを使ってみることに。

まず、5秒間吸うのがまあまあ苦しい……。思ってるより結構吸うんですよね(疑似体験がしたい方は先程の動画に合わせて呼吸をしてみてください)。

そして5秒間の吐くフェーズ。凄い。なにこれ、脳ミソが溶けてく。これが、リラックスしてるってコト……!?

たったの一呼吸でとんでもない脳ミソとろけ体験をしました。

そして迎えた夜。いざスイッチを入れ、またあの脳ミソとろけ体験を……と思った瞬間、目を刺すような眩しい光が。

暗闇で光るパンダの腕

スイッチの光でした。冗談抜きに眩しすぎる。タオルケットなどの布をかけて使用すること必須です。

気を取り直してパンダを抱きしめます。抱きしめる位置は、サイトに載っているような感じかな……とポジションを整え、いざスイッチオン。

サイトに載っていたイメージ画像

苦しい……。パンダに内蔵されたエアバッグが、ちょうどみぞおちの辺りを圧迫してくる……! 苦しい……!

ここじゃないなと確信し、どこで抱っこするかをいろいろと試した結果、筆者は圧迫されて苦しくなる臓器がない骨盤周辺に落ち着きました。

筆者のベスポジ

再度気を取り直し、スイッチオン。3秒吸って7秒吐く「おやすみリズム」に合わせて呼吸します。昼間に試した「リラックスリズム」に比べ、吸う時間が短いのに吐く時間がまあ長い。今度は吐くのが苦しいです。あと改めて夜に稼働させるとちょっとうるさい(笑)。

ちょっと苦しいなあ。うるさいなあ。でもなんかフワフワ……気持ちよくなってきたかも……。そんなことを考えて目をつむっていたら、気が付けば朝を迎えていました。いつの間に!

本当に眠りをサポートしてもらえました。某寝落ちすることでお馴染みのヘッドマッサージよりも早く寝落ちたかも(あくまで個人の感想です)。

ちなみに連続使用時間は約2時間。約20分の自動オフタイマーがあるので、約6回は充電不要で使えます。充電時間は約3.5時間です。毎日使っていると1週間のうち1~2回充電が必要になるのですが、充電中の光もまあ眩しい。寝る前の充電には気を付けなければ、何度かせっかくの眠気が吹き飛ばされる羽目になりました。

暗闇で光るパンダの腕(充電中ver.)

毎回20分以内には必ず眠れた

その後もほぼ毎日パンダを抱っこして眠り続けること約1カ月。酷いと1時間近く入眠にかかっていたのが、平均9分になりました。約20分の自動オフタイマーを備えるパンダが止まった記憶が一切ないので、毎回20分以内に入眠できている実感は確かにあります。

パンダを抱っこして眠った日の記録一例

散々苦しいと言いましたが、慣れてくると呼吸を苦しく感じる回数も減ってきます。要は慣れですね。あとは、ちょっとずっしりした本体も良いのかなあと思います。重い毛布が眠れると流行ったりしましたが、なんかわかった気がしました。

結果的に、おやすみグースピーがあれば20分以内に眠れるようになったので、入眠時間の短縮には大成功! リアルに購入したいと思いました。筆者のように寝つきの悪い人にはおすすめです。また手頃な値段のため、人へのプレゼントにも良いと思います。

松川 叶実